9 August 2006

いなか2

 演習林では、チェーンソーを使って、ヒノキとオノオレカンバの丸太を一人ひとりが輪切りにした。オノオレカンバは、斧が折れるほど硬いというので名前がついた木だが、チェーンソーを使うと機械の重みだけで切れてしまう。チェーンソーが導入されてから、森林伐採が進んだというのがよくわかった。
 
Cross-sectioned logs of birch(left) and Japanese cypress(right) which I cut using a chainsaw.
 
 キャタピラーのついた、林業用の運搬機械の運転も体験し、森林の管理を垣間みてきた実習だった。でも、こうやって講義の一環として林業を学びながら、わたしはやっぱり"都会から来た学生さん"なんだと感じた。都会の人間として森を見ているのでは、本当に良い森作りを考えるのは難しそうだ。

 最終日の朝、5時に目が覚めてしまったので、宿舎のまわりをひとりで散歩した。モズの高鳴きが聞こえたので探していると、ケッケッ。アカゲラだった。何だか変な顔をしていると思い、特徴を覚えた。背に白い逆八の字がなくて、頭頂が全部赤い。あとから図鑑を見てびっくりした。逆八の字がないのは、オオアカゲラだ!

2 comments:

  1. 隊長さん10/8/06 09:16

    実習、ご苦労様。輪切りのオノオレカンバの絵が、おいしそうに見えてしまうのは私だけでしょうか。ティンちゃんが言う通り我々は「都会の人間として、森を見ている」んでしょうね。でも、もしかすると、都会の人間にしか見えない森の部分もあるんじゃないかなあ。オオアカゲラとの出会い、よかったね。

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  2. "隊長さん"さま、
    おいしそうでしょ~!バームクーヘンです。
     都会の人は、森などの生態系から切り離されている"切り身"の状態にあると、このあいだ鬼頭秀一氏の本で読み、自然保護を都会から叫んでも、なかなか上手くいかないんだと、思いました。でも確かに、都会の人だからこそ分かることもありますね。
     今日は、観察の森の夏バイトで、1日草刈りをしてきました。

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