30 September 2007

Passion fruit



南部では、なんにもしないでひたすら"休憩"していた。残しておいたのよ、と言って冷蔵庫から出してくださったパッションフルーツ。スプーンでほじくり種まで食べられる。とってもおいしかった。

油井



 奄美大島3泊目は、南部の知人宅に泊めていただいた。海が近い。奄美大島の中でも、南部は特別に時間がゆっくりと流れている気がする。
 遠くに見えるのが加計呂麻島だ。次回は絶対に加計呂麻にも足を伸ばそう。



アダン(Pandanus Palm)
 奄美といえば、田中一村のアダンの絵。あんな大胆な構図の絵が描けるようになりたい。

Night watching

 M先生が紹介していただいた方が、ナイトウォッチングに連れ出してくださった。それも夜9時から明け方の2時まで! 最初からアカマタ、アマミハナサキガエル、オットンガエルと両生・爬虫類がたくさん見られて興奮。初めてのナイトウォッチングを奄美大島でできるなんて幸せ者だ。



 後部座席から、じっと道路に集中する。「いた」という声に身を乗り出すと、道路に姿勢よくとまっているカエル。
アマミハナサキガエル(Amami tip-nossed frog)
ライトで照らしてもじーっとしていて、いいモデルになってくれた。


アマミヤマシギ(Amami Woodcock)

期待していたアマミヤマシギも何度も見られた。車を止めてもじっとしているやつもいれば、すぐに飛び立ってしまうやつもいる。ヤマシギにも性格があるみたいだ。ちょっとぎこちない歩き方がおかしかった。

 そして、諦めかけていた夜12時、林道をUターンした帰り道でとうとうアマミノクロウサギも見ることができた。道から崖を登っていく一瞬だったけれど、何分間にも感じられた。人生で一番、ドキドキした夜だった。

25 September 2007

マテリヤの滝



マテリヤの滝
本当に美しい太陽の滝つぼ(マティダヌコモリ)が訛ってマテリヤになったという。方言はむずかしい!
でも"マテリヤ"という神秘的な名前にふさわしい、大きな青い滝つぼだった。



イシガケチョウ(Common Map)
このチョウの模様をMapとは、よく言ったものだと思う! 日本名はイシガケかイシカゲかいつも迷うので、英名で覚えてしまおうかな。

奄美の朝

 朝5時に名瀬港に着いた。まだ夜だ。恩師のご親戚という地元の方が迎えに来てくださった。奄美の人はみんな底抜けにいい人ばかりだ。今回は、本当にいろんな人に助けられて奄美大島をまわった。



 大浜海岸(Ohama beach in Amamioshima)
Visiters from Tokyo get surprised to find only a few people swimming in the beautiful beaches in Amami. Actually this is no wonder, because the entire Amami island is surrounded by beautiful sea, as the local say.

ふたたび奄美へ

9月も終ろうとしているのに、まだ奄美大島の絵がアップできていない。3週間、本当に密度の濃い旅だったのだ。



桜島(Sakurajima in Kagoshima)
奄美大島に向かうフェリーあかつきの甲板から。屋久島の往復は高速船だったのであっという間だった。やっぱりフェリーのほうが旅情がある。外海に出てからは、酔ってちょっと大変だったけれど・・・。



Sunset view from the deck of ferry heading for Amamioshima.

23 September 2007

下界



登るのは大変だけど、下りるのは早い。はじめは長いと思った7日間の調査も、終ってみればあっという間だ。二年目の今回は、余計に時が過ぎるのが早かった。
西部林道におり、車が来るのを待つ。こういう時間は絵を描くのが一番だ。

幻の鳥



アカヒゲ(Ryukyu Robin)
I had wanted to see this bird since last year. It is endemic to Ryukyu Islands and Danjyo archipelago. A few lives in Yakushima island too.
I saw two females or two juveniles on the final day of the research!!




カラスバト(Japanese Wood Pigeon)
That day, I was on my cooking duty, which means I was free during the daytime. So naturally, I went bird watching!!

21 September 2007

lives2



リンゴツバキ
ヤブツバキの実が非常に大きい変種で、屋久島に多いらしい。定点調査をしていると、お腹がすいてくる10時ごろ、気になってくる。調べたら毒はないけれど食べられないようだ。



ウラジロの若い葉?
屋久島はシダ類がよく目につく。キノコに続き、シダ類も分かるようになりたいなぁ。

瀬切川



 In order to go to the fixed point 4a and 4b, we had to wade across a stream on all fours. But the scenery along the river was the most beautiful.

20 September 2007

lives



ヤクサルが食べていたキノコ。傘の裏にひだがないのでイグチダケの仲間だそうだ。キノコが分かるようになりたい。



ヘビの抜け殻(snake's cast)
統括者のひとりが見つけたもの。目の部分がちゃんと透明になっていて、王蟲(オーム)の抜け殻の目を思い出した。Sさんどうもありがとうございます!!

18 September 2007

カカシ



優午(ユーゴ)
定点で寝てはいけないけれど、本は読んでもよいことになっている。わたしは、友人お勧めの『オーデュボンの祈り』を持っていった。未来が見えるカカシが出てくる話だ。

雨で一部の班が調査打ち切りになった日、テント場でカカシを見つけた!誰かさんのレインウェア。

15 September 2007

調査隊



 Mr.H making sweet for the meeting after dinner. This sort of dessert was what we had looked forward to every night.



調査隊メンバー。約サルな人々?!

13 September 2007

Sky blue



屋久島といえば森だけど、 わたしは空ばかり見上げていた。



風が強いから、雲の流れが速い。空はいつまで見ていても飽きない。



澄んだ空気、透明な青い空。なんとなく夏の終わりを感じた。

The same place



山の上のテント生活、調査の生活がはじまった。わたしは去年と同じ4班だった。去年と同じ定点へ登る。
この木、この切り株、この景色。不思議と1つひとつを覚えていた。



 木の枝にタオルや帽子をかける。一年前とおなんじだ。
4時45分に起きて朝ごはんをかき込み、雨具を着込む調査の生活にも、ずっとやっていたかのように、すんなりとなじめた。二年目なのだと実感する。


These trees looked like the door leading to Narnia.

12 September 2007

サル2万、シカ2万



 On the western part path, you can see a lot of monkeys grooming each other, lying and eating fruits. They used to say twenty thousand monkeys, twenty thousand deer and twenty thousand human beings lived in Yakushima island.



 シカは出会うとつぶらな瞳でじーっとこちらを見つめて、そして、サッと遠くに駆けていく。本当に見たのだろうかと自分の目を疑ってしまう。

11 September 2007

お留守番

 I joined the research of Yakushima Macaque at Yakushima island just like last year. The Yakushima Macaque is one of the subspieces of Japanese Macaque and its habitat there is considered to be the southernmost of Japan.



旅行村
後期調査の集合日前に入島したので、前期のメンバーを見送り、後期のメンバーを迎える日、わたしの初仕事はお留守番だった。誰もいない旅行村。だんだんと日陰が少なくなってゆく。



旅行村からの口永良部島
I was taking a rest at a bower, looking at this Kuchinoerabu island. This island is about 12 km far from Yakushima and it takes less than 2 hours by ferry. Someday, I want to go there, too.

10 September 2007

メヒルギ



「あたし、マングローブって名前の木があるのかと思ってたわ」
『黒と茶の幻想』より

下界でのわたしたちの宿泊地、栗生もちゃんと小説に出てくる。

ここは北限に近いメヒルギの生息地だ。護岸工事で移植したせいなのか、いまいち元気がなかった。

9 September 2007

黒と茶



 J杉に辿り着く直前の山道に、一本の異形の木がそびえていた。
 メデューサ。

そんな文章に惹かれて男女4人で「三顧の桜」を探しに行った。歩きながら、いろんな質問が口をついて出てくる。
「なんでまた屋久島に来ようと思った?」
「一生に一度はしてみたいことは?」

8 September 2007

宮之浦の夕暮れ



 8月20日、1年ぶりの屋久島。港にいるのに山が近い。上空の風が強いせいか、雲がどんどん形を変えてゆく。夕飯はどこで食べようか、どこで寝ようかと3人でぶらぶら歩きまわった。時間がたっぷりあるのが、うれしかった。