9 June 2010

植生遷移

三宅島のスケッチの続きをアップしよう。

午後からは本降りの雨だった。とにかく全部まわってみようと、フロントガラスがぼりぼり音を立てるなか、ドライブを始めた。一周約1時間という島内は、地図から想像するより距離が短くて、気づくと目的地を通りすぎてしまう。薬師堂を探して、姉川ダムに迷い込んだり、3度も同じ場所を通ったり。行ったり来たりして、ずいぶん島の北部に詳しくなってしまった! 



姉川ダム周辺は、カジイチゴとオオバヤシャブシ、イヌビワで覆われていた。
ちょうどこの時期はイチゴが食べ放題!?
2000年の噴火後、島内のあちこちに砂防ダムが作られたという。姉川ダムもそんな砂防ダムのひとつらしい。

屋久島のように暗く鬱蒼としたスダジイの原生林を見たあと数分ドライブすると、緑はオオバヤシャブシやアカメガシワなど先駆種に代わり、少し雄山方向に登ると立ち枯れた木ばかりのところ、何も生えていないスコリア原があり・・・。
噴火と火山ガスの影響の程度によって、まったく異なる景観が隣り合わせになっている。
何年もかかる植生遷移のプロセスを一時に見られる自然の博物館みたいだ。

4 comments:

  1. 箱根の硫黄ガスの強い地域では酸性土を好むツツジ科植物が繁茂しているようですが、三宅島もそうなるでしょうかね。
    一つ下のエントリのMaquina可愛いですね(笑)。クイナは一度だけ境川のビオトープで見たことありますが、こちらはシロハラクイナでしょうか。
    ところで、リンクしていただいている「瑞閏の花鳥風月もどき」を「花鳥生活」として総合ブログを設置しているはてなへ新たに移すことに致しました。リンクの変更をお願い出来れば幸いです。お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
    花鳥生活
    http://d.hatena.ne.jp/suijun-hibisukusu/

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  2. 瑞閏さま、
    ブックマーク、登録変更させていただきました。ご連絡ありがとうございます。
    今日の鳥くら、オオルリもキビタキも声すら聞けませんでしたが、ホトトギスとアオゲラを比較的しっかり見ることができました。こんなところでのご報告ですみません。
    三宅島では、あまりツツジ科植物の印象はなかったのですが・・・実際のところどうなのか、ちょっと自信がありません。
    Maquinaアイコンは、シロハラクイナで大当たりです。わたしが一番、好きな鳥なのです!

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  3. お手数をおかけいたしました。
    日曜日はよんどころない用事で
    江ノ島で待機しなければならず、
    上からトビを観察しておりました。
    ホトトギスは声しか知りませんし、
    アオゲラも一度だけしか見ていませんし、
    これはこれでとても羨ましい・・・(笑)。
    来月は参加したいものです。

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  4. 瑞閏さま、
    江ノ島のあたりも、ときどき「当たり」な鳥が出ますよね。
    ホトトギスは、鳴いて飛んでいるのが見られました。

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