21 May 2009

葉脈上の毛



すっかり森が緑になって、調査に忙しくなってきた。最近、研究室にいると誰かしらが植物の同定に頭を悩ませている。
葉の裏面の葉脈上に毛があると・・・ 
無毛だと・・・ 
葉先が尖るのは、尖らないのは・・・


植物の種の違いはなんとも微妙だ。図鑑の識別点をたどっても、解説にある毛の量や生え方なんて、個体による差も大きいし基準もわからない。
どうやら、わかる人にはその植物種らしい"雰囲気"が見えるらしい。「うまく説明はできないけれど、オトコヨウゾメの葉は端整な感じ」などとと言われる。そういう印象が実は大切なようだ。
ただその超人(?)の域に達するまでは、地道に毛の有無や鋸歯の形の確認をしながら識別し、"種の印象"を自分の中で作り上げていくしかないのだろうか。

チャトゥチャック

今頃になって、ようやくタイで買ってきたものを整理している。



Fish shaped lantern from Chatuchak Market. When I saw the funny looking lanterns hanging on the wall, I thought I must buy one. But I have no place to hang that one in my little apartment.
So, I decided to buy it for my hostparents in the US, who should have lots of space!! Now it's on its way across the Pacific ocean.
Since it is made of metal (perhaps bronze?), at Suvarnabhumi Airport, I was asked to open my bag and show this funny thing...




モダマ(藻球)
植物の研究室に入ったのだからと、タイに行く前に「東南アジア樹木紀行」という本を読んで行った。バンコク、クアラルンプールなど都市の街路樹や寺院で見られる樹木を解説した本だ。木を気にしながら街を歩くと、毎年泊まっているホテルに植わっているのがアソカノキであること、鳥を探して見上げていた木がアメリカネムノキでだったことに気がついた。一度見たことがあるもの、図鑑や写真で見たものは、なぜか目に入りやすくなる。
チャトゥチャック市場でも、モダマを見つけた。直径3cm以上ある大きな豆の種で、アクセサリーなどとして使われる。神奈川でも、ビーチコーミングで南西諸島、もしかしたら熱帯(!)から漂着してきたモダマ(Entada属)の種を拾えることがあるようだ。今回はつい市場で買ってしまったけれど、いつかは自分で拾いたい。

14 May 2009

お客さん



クチバスズメ(Marumba sperchius)
登校したら、わたしの机のコルクボードにお客さんがいた。スケッチし始めても、まったく動かない。羽が少し痛んでいる。
帰るときも、まだ同じ場所にいた。しばらく、わたしの机の飾りになってくれるつもりらしい!

11 May 2009

調査の手伝い、という名目でフィールドに出る機会が増えた。3月末から都会にばかりいたので、森の中にいられることが無性にうれしい。
しかも"調査地"は電波圏外が多い。携帯からもPCからも解放?されてホッとするのは、普段、あまりに情報に囲まれすぎているせいかもしれないと思う。何にしても、足りないくらいのほうが、ありがたみが増していい。

そろそろ、まじめに植物を覚えなければ、というので勉強と称して絵を描いてしまった。



フタバアオイAsarum caulescens
I learned that the aoi-no-mon, the crest of Tokugawa clan is designed after this plant. Somehow, the crest has three leaves but the actual plant has only two leaves and the Japanese name of the plant is also Ftaba-aoi, which means twin-leave aoi.

1 May 2009

ありがとうございました



今日、おかげさまで無事にクイナ通り展が終わりました。
見にいらしてくださったみなさま、宣伝してくださったみなさま、本当にどうもありがとうございました。カフェに立ち寄ると、ゲストブックに新たなコメントが書き加えられていて、毎回、とてもうれしかったです!
本当に多くの方に支えられていることを改めて実感し、感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも、またWeb上のクイナ通りを、どうぞよろしくお願いします。

Bookcover

Now I'm into stencil. The beginning was when my mother bought several colors of stamp pads for eraser stamps. Because I wasn't good at curving erasers, I changed method and tried stencil instead, which I've been familiar with for years.



カワセミ(Common Kingfisher)



サンコウチョウ(Japanese Paradise Flycatcher)

One thing good about stencil is that it is easily reproduced. My mother made special sized bookcovers for field guide of birds with my stencil designs. And thanks to my friend, now they are sold at Hobby's World, which is a special shop for birdwatchers.


□■□ Hobby's World □■□
ステンシルブックカバーのページ

28 April 2009

花はいかが?

すでに遠い過去になりつつある、ベトナム旅行から一枚。




"Buy a flower, miss?"
"Yes, please"
The flower seller from Viet Nam reminded me of the conversation from My Fair Lady. Although I couldn't get the exact line and had to check the Internet.


わたしがハノイに行ったときは、ちょうど"女性の日"前後だったようで、街が花であふれていた。

19 April 2009

Cafe



The Counter at "Cafe Copains", where my little art show is now being held.
クイナ通り展、昨日より開催中です。カフェの雰囲気に合うのか、うまく飾れるか、いろいろ心配していましたが、なんとか15点+色紙2枚を展示できました。
今日は、たくさんのご来場、どうもありがとうございました。感激です~!

※カフェは月・火曜日がお休みです。また、最終日の5月1日、わたしの展示は17時までなのでご了承ください!

Fさん、不思議な羽の差し入れありがとうございました。

10 April 2009

花巻城

I would like to write more about the Viet Nam trip but before that, let me show you a sketch from Hanamaki in Iwate prefecture. After I came back to Japan, I went straight to Iwate to join the annual meeting of the Ecological Society of Japan.



Hanamaki castle just before the sunset.

生態学会帰りに花巻と平泉を訪ねた。城も寺も跡地が多く、ただその「場所」が残されていて、看板がひっそりと立っているのが印象的だった。それでも花巻城は、本丸跡が高台の上に、唯一残る円城寺門や復元された西御門などが高台の端っこに位置しているのがわかり、地形を生かしたつくりなのが手に取るようにわかった。こうした丘陵地を利用し、周辺に堀を設けたものを平山城というらしい。
ちょうど花巻城時鐘のところにたどり着いたのが午後6時で、警備員が鐘を6回鳴らすところがみられた。