26 October 2015

第8回フィールドスケッチ会

日曜日、フィールドスケッチ会を真鶴半島で行った。辺鄙な場所での開催だったけれど、参加者も1名、来てくださった。公式ブログの報告はこちら
Sunday was another field sketching day at Manazuru peninsula.



We were hoping to see and sketch brown-eared bulbuls taking off to migrate from the peninsula.  There were some flocks circling around the area although they didn't actually take off that morning.  Three peregrines appeared at once so they must have frightened the bulbuls.  



朝のうちはヒヨドリの群れもにぎやかで、トビにミサゴ、ハヤブサと空を飛ぶものがたくさん。



11時くらいになると、岬の先端での動きが少なくなってきたので、森の中の水場へと移動した。久しぶりにヤブサメを見た。一瞬ではあったけれど、見た記念に覚え書き。ヒヨ吉氏にくちばしが短いと指摘されてしまった。確かに!



There was a little stream in the forest and lots of white-eyes and varied tits came to bathe.  Watching them from a simple hide, I got bitten by mosquitos. I realised why there are less hides in Japan.  They love shady area with no wind.  I don't fancy bird watching sharing the same hide with lots of mosquitos!



真鶴の三ツ石。
I spent the sunny afternoon painting the famous Mitsuishi rock.  I somehow had only a few pastels, three blues, three greens, two browns and one grey with me but managed to come up with this.  



これは同じ真鶴で一週間前に見られたサメビタキ。クロツグミやキビタキもいて、渡りの通過地点なのだなと実感した。

週末は「おおいそ文化祭」もあり、こまたんブースの「絵で楽しむアオバト」コーナーに3名のアーティストの一人として版画を展示させていただいた。日本画を描かれている金井萌英さんにもお会いできた。アオバトの輪が広がる。



展示から何から何まで、こまたんのみなさまには、大変お世話になりました。ありがとうございました。

20 October 2015

Japan Bird Festival

今年も鳥のお祭りジャパン・バード・フェスティバルに参加します。
Japan Bird Festival is coming!   I've been busy making lots of little things.

◆◇◆ Japan Bird Festival ◆◇◆
日時:2015年10月31日 9:30-16:00、11月1日 9:30-15:00。
場所:千葉県我孫子市手賀沼湖畔。
わたしはアビスタ1Fのワイルドライフアート展に加え、水の館前で富士鷹なすび氏との共同ブースを出店しています。



Have you heard of THE PUFFINS?  They are the brand-new rock group. I do recommend you to listen to their love songs.  It goes "arrr-uh, arrr-uh" like cows.  
今年はパフィンづくし。



ワンコイン・アートと名付けてミニ版画(一枚500円)も作りました。現在、乾かし中。



日本ワイルドライフアート協会の展示には、久しぶりに水彩画を描きました。アビスタ入口広場の協会のテントブースでも、会員の素敵なアートグッズに混じって版画小作品や絵本を置かせていただく予定。31日12:30-13:30には絵本サイン会もします。
Just framed the water colour paintings for the Wildlife Art Exhibition during the festival.  Little by little, I am getting ready for it.  A lot more to do, though! 

霧ヶ峰

ずいぶん前になるが、知人が投稿していたハバヤマボクチの写真の誘われて、霧ヶ峰を訪れた。
It was a while ago but I visited the Mt. Kirigamine area in September. It is an unique area covered by grass and it looks like British countryside albeit the grasses are much taller being Miscanthus sinensis . Unlike Britain, we didn't and do not keep many livestocks and we have plenty of rainfall to encourage succession so grassland is very rare.   But this area was maintained by people coming in to cut those tall grasses for thatching and feedstuff.



While sketching this, more than ten jays flew passed my view. They must have been migrating.




八島湿原(Yashima bog)
農工大でたくさん勉強した高層湿原。ブルトとシュレンケ……。



ハバヤマボクチ(葉場山火口)の花。不思議な形にふさわしい何やら大層な名前がついている。よく似たオヤマボクチとは葉の形で見分けるようだ。



エゾアオカメムシ?



夕暮れ時に車山山腹から八ヶ岳をのぞむ。どんどん暗くなってしまったし、一応頂上まで登って見たかったので水彩で一気に描いてみた。夏といえば八ヶ岳を登っていたので、何も見なくても山の形や位置から名前がわかりうれしかった。



When I show the above sketch, my mother brought out my old drawing of the same mountains, Yatsugatake, which I made at the age of seven after our scary mountain climbing trip.  We almost died at steep rocky slope of Mt. Akadake. 
こちらはわたしが小学2年のとき、夏の無謀な八ヶ岳縦走旅行後に描いた稜線図。昔から、やっていることはあんまり変わらないらしい。

14 October 2015

おおいそ文化祭

来週末に大磯の各施設で行われるおおいそ文化祭のこまたんコーナーにアオバトの絵を2点、展示していただけることになった。

◆◇◆ おおいそ文化祭 ◆◇◆
日時:2015年10月24日(土)9:30-16:30、25日(日)9:30-16:00
展示会場:大磯町保健センター2F こまたんの展示エリア内
今年、こまたんコーナーでは、わたしを含めた3名が数点ずつアオバトの絵を展示するほか、アオバトの生態の基本を解説したパネルや、鳥の羽コーナー、面白い動植物の写真などが展示され、アオバト関係のTV放送の録画も流されているそうだ。アオバトについて詳しく学びたい方はぜひ!



Two of my reduction prints of Japanese Green Pigeon will be showed at the Oiso culture festival as a part of Komatan (Green Pigeon research group)'s exhibition.  



版画の作成法を詳しくまとめた紙も用意する予定!

12 October 2015

きのこ観察会

仕事が終わってから、いまさらではあるが、「きのこの世界はなぞだらけ」に刺激されて、横須賀市自然・人文博物館主催のきのこ観察会に参加してみた。博物館主催で、神奈川キノコの会の方々がキノコ探しと同定協力に来てくださっていた。
I joined the fungi watching outing organised by Yokosuka City Museum.  



まずはみんな思い思いに、それぞれの速度で山を登りながら、キノコを発見、採集していき、上の集合地点でブルーシートを広げて、持ち寄ったキノコを同定、観察していく。
It's fascinating to think that those fungi come out from invisible fungal hyphae which stretch out in the area only when it is the right temperature and right moisture.



あまりキノコの"当たり日"ではなかったのだが、集合時間にもなると、シートの上は、どこから見つけられてきたのか、様々なキノコが集められた。
鳥屋からすると観察対象を採集してしまうことにちょっと気が引けてしまうのだけれど、キノコは植物の部位で言えば果実に相当し、キノコを採ることが、決してその種の本体を採集する事にはならないから、きっと大丈夫なのだろう。



Everyone was, of course, interested in which fungi are delicious and which are poisonous.  This seemed to be the day's best in terms of taste. 



教えてもらった名前と、そのキノコの図鑑写真とを見比べても、わたしでは、同じなのかもよくわからない。キノコが同定できるようになるには、長い修行が必要そうだ。

神武寺でアオバトの声を聞いたのが印象的だった。渡り途中の個体だろうか。

7 October 2015

アマツバメの飛び交う空

Last weekend I went to see hawk migration at Takeyama mountain in the middle of Miura peninsula in Kanagawa. It's one of the easiest places to visit to watch the autumn spectacular from Tokyo area.
三浦半島の武山にタカを見に行ってきた。



It was a sunny, hot day but slightly misty. The wind direction was good, north easterly, yet it was too weak. But still we saw as many as 21 Grey-faced buzzards in a swirling kettle!
遠く海の上だったけれど、21羽のサシバのタカ柱。



Not hawks but the best scene I saw that day was Pacific swifts swiftly flying into the view one flock after another and soaring up into the sky.  Someone counted more than 200 at a time.
三浦半島渡り鳥連絡会のカウントによれば、この日はアマツバメが230羽も飛んだらしい。声も聞こえた。



天気がよかったので、タカ以上に人が多かった。さすが都心に近いタカの渡り観察地。



何羽かは近くでも見られた。稲村ケ崎よりは、山の上なだけあって、やはり距離が近い。

29 September 2015

アオサギのさかなとり

わたしの初の日本語絵本「アオサギのさかなとり」が福音館書店の「ちいさなかがくのとも」シリーズ11月号として出ました! 発売は10月5日頃で、10月中は書店に置いていると思います。



My second picture book, "Heron, the Fisher" will be out soon from Fukuinkan Shoten Publishers, Tokyo, Japan.  It's a book about my favorite subject, bird, and in Japanese!      
絵本のはじまりは2013年。行徳野鳥観察舎で行われたカワウ調査イベント、CCC(クリスマス・コーモラント・カウント)に参加し、自由時間に観察舎から見たアオサギだった。なんとしても捕まえた魚が呑み込めないでいるのを笑いながら眺めているうちに、話を思いついたのだ。



It's a simple nature based story about a heron catching a fish, all started from my heron watching in a nature reserve back in December 2013.  I used vinyl engraving, linocut, monoprint, stencil and rubber stamp as media.  



After Hedgehog, another little creature came to live with us, Mr. Heron.  My funny mother had to make one from this book.

アオサギが魚を獲って食べるという単純な話だけれど、いざ絵本にしようと思うと、たくさんわからないことが出てきた。アオサギは大きな魚を突き刺すのか、直接咥えるのか、魚は呑み込まれたあと、どのくらいの時間で消化されるのか、ペレットとして骨などを吐き出すのかどうか。直接は描かなくても、知っておきたいこともある。
でもそんな疑問点には、アオサギ博士の白井剛氏(アオサギ・ネット)やバードリサーチの加藤ななえ氏、鳥が食べる魚に詳しい戸井田伸一氏が、丁寧に答えてくださり、また弘前大の佐原雄二教授にはラフの段階から文章、絵を科学的側面から細かく見ていただいた。





これまで魚を描いたことがほとんどなかったので、魚の取材にも出かけた。笹下つりぼりセンターでは、魚の天敵アオサギの絵本の取材にも関わらず、ヘラブナを小さな水槽に入れてスケッチさせてくださっただけでなく、釣り堀にやってくるアオサギの羽までお土産にくださった!
多くの方々のご協力を経て完成した経本。これを読んで、アオサギを見に行ってくれる子どもがいたら、うれしいな。

28 September 2015

The Moon and the Commuter Train

 We rushed out of the house.  It's supermoon today!
The big, yellow, pancake-looking moon was already rising.   Hurry up, let's go to somewhere dark and quiet!  




うちから20分も歩けば、こんな光景。

ワイバード通信2016年冬号

今度のワイバード通信冬号の表紙はユキホオジロになった。ワイバードのHPから全編を見る事ができる。



イギリスでは冬、時に20羽という群れが見られる。車から、チョコレートを食べながら、のんびり眺めたことも。
Winter 2016 edition of the YBIRD travel agency's brochure with snow buntings on its cover.

24 September 2015

きのこの世界

秋はキノコが目につく季節。

10月上旬に発売される、文一総合出版の生きもの好きの自然ガイド「このは」 11号「きのこの世界はなぞだらけ」にイラストを2枚描かせていただいた。仕事をしたことをすっかり忘れたころに見本が届くとうれしい。





わたしが描いたのは、キノコそのものではなくて、キノコを楽しむ人々だが。
A book about fungi by Bunichi-sogo publishing will be out soon and it has two of my illustrations, which aren't fungi but people enjoying fungi.

分類学的なキノコの定義や、生態学にはじまり、様々な色や形、光るキノコなどの美しい写真、どの仲間のキノコかを見分ける方法、胞子の顕微鏡写真、きのこ標本の作り方からキノコのかわいい撮り方まで。いろいろな角度からきのこが楽しめる本になっていた。鳥から生物の世界に入ると、なかなか種が同定できない生物はつい敬遠してしまうけれど、単純に、見つけて、色形に驚嘆して、写真を撮ったり、絵を描いたりを楽しめば、それでいいんだなとも思わせる一冊だ。

キノコついでに、最近のキノコスケッチ。





カメムシタケ。
「冬は虫となりよく働き、夏に至れば草となる」と言われた冬虫夏草も寄生性のキノコ。
漢方に用いられる冬虫夏草はチベットのオオコウモリガの幼虫に寄生して発生する特定の種のみらしい。



タヌキノチャブクロ? ミズナラの幹についていた。半分に割るといかにもキノコらしいにおい。この中にいた虫は、本で絵合わせをするかぎり、セダカコクヌストだろうか?