30 July 2025

硫黄岳登山

We camped and climbed the Iou-dake mountain in Yatsugatake.
母とカブカと親子3世代の3人で八ヶ岳の硫黄岳に登ってきた。
 桜平からオーレン小屋に登りテン泊。翌日は夏沢峠経由で硫黄岳に登って、赤岩の頭経由で降りてきた。 小学生にもなると、体力的には全然余裕だけれど、眠いとか、トイレに行きたいとか、お腹が空いたとかでテンション下がるとぐだぐだになるので、行程をこなせるかはメンタル次第な気がする……。
オーレン小屋はわたしが小さい頃にも、いとこたちと来てテント泊していて、ここで買ってもらったオカリナを吹いたり、川遊びをしたりしてとても楽しかった記憶のあるところ。川の岩に「ソファー」などの名前をつけて遊び、探検地図も作ったのだが、時が経って岩が変わったのか、記憶が間違っていたのか、どれが何だったかさっぱりわからなかった。
Oren goya mountain hat, where we camped, had flags from Nepal hanging over the area. 
小屋のトイレはセンサー付き水洗だし、テン泊者もひとり1000円でお風呂に入れてびっくり。とっても快適に過ごした。
テント設営前後に1時間ずつくらい雨に降られただけでお天気もよく、夜中にトイレに行ったときは満天の星空。カブカにとって人生初の流れ星が見られたのがよかった。 
小屋の窓をスケッチしていて、写り込んでいる森と空も描かなくちゃ!っと思った。 20日に板橋区立美術館で開かれたトークイベント「シドニー・スミスに魅せられて―編集者と教え子が語る」でシドニーに夏のアトリエで教えてもらったいろいろを思い出したから!
Picture diary which Kabuka wrote as a homework during the summer holidays.
We sketched this special flower that only blooms in high altitude, stony area called Komakusa (Dicentra peregrina). 
コマクサはぜひ見せたかったので、硫黄岳山頂から一度硫黄岳山荘まで下って寄り道。スケッチもできてよかった。
高山植物、カブカ的には「どれもみたことがない!」、「これも、これもうちの近くにない!」 山に登るとなると全部はスケッチしていられないので、あれもこれも写真を撮っておいてくれと頼まれ、昨日は半日かけて二人で名前を調べた。
チシマギキョウ 八ヶ岳のはあまり花が開かないらしい。
Alpine accentor 
イワヒバリ、カヤクグリ、ルリビタキ、メボソムシクイ、ヒガラ、ウソなど、高山の鳥もいろいろ見られた。 たくさんのイワツバメが飛んでいる中、1、2羽さっそうとアマツバメが飛ぶのもよかった。
A pair of Bullfinches were at the camp site and we could see them several times. 
ヤマオダマキ

『ノムとノマののいちごつみ』のノマの服はこのヤマオダマキを模したデザインになっている!
オーレン小屋では登頂して戻ってくると、小学生以下には登頂証明を出してくれるというのでお願いしてみた。そこにいた人で表彰式までしてくださって、カブカは「特別な感じ」ととっても喜んでいた。

22 July 2025

地域の自然を守るタオル 北海道版

New series of the Towels to protect Nature, designed by me, are released. This time, Hokkaido birds! They are sold at Kushiro Marsh Observatory, Kiritappu Wetland Center and Yachibouzu cafe in Kiritappu.
「地域の自然を守るタオル」の北海道版ができました。
タンチョウ、オオワシ、ノビタキ、ノゴマ、ベニマシコの5種類。くわえてオジロワシもデザインはできていて、もうしばらくしたら納品される予定だ。
 釧路湿原展望台の売店と霧多布湿原センターミュージアムショップ、霧多布湿原のやちぼうずカフェの3店舗で販売されている。またタオル1枚あたり100円が猛禽医学研究所と霧多布湿原ナチュラルトラストに寄付される。
ベニマシコは複雑な模様なのに、とってもきれいに刺繍されていてうれしかった!

14 July 2025

ツマグロヒョウモンの羽化

We found an Indian fritillary caterpillar the other day and let it emerge in our house. 
6月のこと、近所を歩いていたら、道路から勝手に生えている園芸移出の枯れかけスミレに、ツマグロヒョウモンの幼虫を発見。
「わー! うちで羽化させたいけど、餌がなあ」というわたしに、カブカが思い出させてくれたのは、幼稚園からもらってきたスミレの鉢植え。冬中ずっと花を咲かせ続けてくれてたものの、引っ越してから面倒見きれなくて、悲惨な状態にあったやつ。 餌にしちゃった! チョウを育てる……これもスミレの楽しみ方だよね?! 捕獲後すぐに脱皮して終齢幼虫になった。
The colour of the chrysalis went darker on the night before it emerged. So the next morning, I woke up at 5 and kept an eye on it. It eventually came out at 7:46.
6月29日、フィールドスケッチ会に行くという忙しい朝に羽化。前夜から蛹の色が変わっていたので、わたしは朝5時くらいから眠い目で監視し続けていたのに、羽化を始めたのは7:46。8時半には家を出なくてはいけなかったけど、カブカもわたしも絵がかけた。学校がある日でなかったのは幸いかも。

4 July 2025

第34回フィールドスケッチ会

We had a field sketch day at Moegino park in Yokohama.  We had fun watching a moorhen family but it was very very hot!  So we had to escape to a cafe for the share and comment time.     
日曜日、もえぎ野公園でフィールドスケッチ会を開催した。ヒヨ吉さんが書いてくださった公式記録はこちら
描くものはたくさんあって楽しかったけれど、とにかく暑かった!
熱中症が心配でもあったので、短めにお昼くらいで切り上げ、ファミレスに移動してお披露目会にした。
午前中だと睡蓮が咲いていてきれいだった。でもこの時期は夕方開催もありだなあとも思った。
ときおりすみっこに出てくるヒナ。

お披露目会後にもう一度見に行ったら、なんとヒナが6羽も出てきた。スケッチ会中に見たヒナ1羽は一回り大きかった気もするので、もしかして2ペアいるのだろうか。
『はばたけ!バンのおにいちゃん』(出版ワークス)はここで取材して描いた本。おにいちゃんが面倒を見るチビたちと同じくらいのヒナたちに出会えてうれしい。
カブカのスケッチも。

ハンゲショウも咲いていた。

14 June 2025

エナガのくらし、産経児童文化出版賞の産経新聞賞

I attended the Sankei Shimbun's children's book award ceremony yesterday, because the photo picture book about Long-tailed Tits, which I wrote the text, got selected within the nine books!! Pic2 and 3 are with Yoshiteru Eguchi, the photographer, and Joe Takano, the editor of the book.

わたしが文章を書いた写真絵本『いつも仲間といっしょ エナガのくらし』が 第72回 産経児童出版文化賞の産経新聞賞を受賞しました!!
『いつも仲間といっしょ エナガのくらし』
(命のつながり シリーズ7)
 東郷なりさ作、江口欣照 写真、高野丈 編集 
文一総合出版
6月12日に贈賞式に参加してきた。とってもフォーマルな式で、なんだか緊張した。 紀子さまの臨席を賜り、受賞作それぞれに対するお言葉をいただいたり、直接お話する機会も少しあったのでなおさら。  
写真は写真家の江口欣照さん (右)と担当編集の高野丈さんと。大変お世話になりました。
大賞の『ひき石と24丁のとうふ』の大西暢夫さんのスピーチもとてもよかった。基本はイラスト絵本を作っているわたしにとって、絵本にするつもりはなくて20年撮り溜めていた写真がふとしたきっかけから絵本になるというプロセスは新鮮だった。でもある意味では、とりあえずスケッチし続けるというのも同じようなものなのかな。 

 バスが好きだったカブカと何度も読んだ『路線バスしゅっぱつ!』の鎌田歩さん(受賞作は『巨石運搬!海をこえて大阪城へ』)や、世界で大活躍中のケンブリッジ・スクール・オブ・アートの同窓生が作った『まぼろしの巨大くらげをさがして』の訳者さんにもお会いできたし、そのほかたくさんの初めましての絵本作家や絵本編集者、そして選者のみなさんとお話できて楽しかった。 

みなさんからの講評によれば、江口さんのかわいいエナガの写真は、「かわいい」には惑わされないぞと思っていらっしゃる選者さんをもつい魅了してしまった模様〜 シマエナガ人気の中で、エナガの絵本だったのもよかったようだ。これは文一総合出版ならではかな。わたしが子どもの視点、子どもに伝わる言葉を絵本に持ち込めたのかなと思っている。

10 June 2025

マンション子ども会のスケッチ会

東戸塚にあるマンション群、パークヒルズの子ども会に呼んでいただき、パークヒルズ内を散策して草木を観察したあと、採ってきたものをみんなでスケッチするという「おさんぽ おえかきの会」をした。 
I was asked to lead a walk and a sketch event in an apartment community near our place.   

 わたしが小学生の頃、住んでいた団地に高森登志夫さんが来てくださって、団地に生えている木の種類や見分け方を教えてくれたことがあり、それがわたしが身に周りの植物に興味を持つようになった一つのきっかけになった。だからこうして、子どもたちが自分の住むマンションの草木を見て絵を描くというイベントに呼んでくださってとてもうれしかった。
幼稚園から持って帰ってきた新玉ねぎを、娘と一緒に描いたスケッチですよーと見せているところ。
モミジのプロペラを落として、くるくる回るところを眺める。
ドクダミやクスノキの匂いをかいだり、カタバミで10円玉を綺麗にする話をしたり、四葉のクローバーを探したりして歩きながら、それぞれが描きたい植物を摘んだ。

パークヒルズは、近所で類を見ないほど、敷地内の公園が素敵なマンション。植栽も豊かだし、噴水から小川も流れていて、夏には子どもたちがみんな中に入ってジャブジャブ遊んでいる。
住民による子ども会や、緑の会があるのもすごいなあ。

今回は植木の管理をしている緑の会の方のご協力も得て、特別にアジサイやホタルブクロ、ビョウヤナギなどの花も切ってもらえることになった。
子どもにとって、採ってはいけない、ただ見るだけにしておきなさい、という花はなかなか興味を持ちにくい存在だと感じる。だから、きれいな花を手に採れる、ちぎったり匂いをかいだり好きにして良いというのは貴重な機会だったのではないかと思う。
みんなそれぞれ、真剣に描いていた。
各テーブルを回って、観察ポイントや描き方、塗り方をちょこっとアドバイス。
完成画を作るのではないから、文字で気になったことや思いついたこと、わかったことを書き込んでいくのもいい。
幼稚園の友達も数人参加していたので、カブカも参加者の一人として混ぜてもらった。