27 January 2019

第19回フィールドスケッチ会

1月26日にフィールドスケッチ会を葛西臨海公園で行った。風が冷たかったけれど、お昼頃には日も照った。
寒い中、じっとしてスケッチするのは辛い。でもイギリスの野鳥画家たちが、氷点下の野外へも出かけて行って、寒い場所ならではの絵を描いているのをみると、やっぱり寒いからと言って諦めてはいけないのだなという気がしてくる。少なくとも、水彩に使う水が凍ったりするわけではないのだから!
We had a field sketching day at Kasai Rinkai park on Saturday.  Official blog article about this event is here.  
公式ブログの報告はこちら



この日の朝、ヒヨ吉さんからボローニャ絵本原画展入選のお祝いといって、なんと画材をいただいてしまった。その中に、チャーコール鉛筆があったので早速、使ってみた。
わたしが好きなイギリスの野鳥画家のジョン・バズビー氏がチャーコールかそれに近い太くて濃い鉛筆でスケッチされているので、憧れてはいる画材だった。でも細かい線が描けないので、一発で良い線が引けないと、うまく使えこなせない、難しい画材でもある。
もうちょっと大きなスケッチブックに、さらっと描けるように練習してみたい。



Drawing with charcoal pencil loosened me up to draw freely.  



Flock of Greater Scaups, Great-crested Grebes and Tokyo Gate Bridge.    



Falcated duck. 
これまであまり見る機会のなかったカモで、ナポレオンハットにばかり目がいっていたので、描いていて、首回りに黒い線があるのだと初めて気付いた。



A Black-faced Bunting came to just a few feet away from where I was standing.
渡ってきた当初は薮に隠れがちなアオジも、この時期になると大胆になって長々と地面で採餌していることが多い。それにしても、この葛西臨海公園のアオジは真横を人が通っても飛ばず、じっと立っていれば足下までやってきた。
肉眼でスケッチできるのはうれしいけれど、あまりに上からの構図になってしまう。でも写真を撮っていた人が、少し離れたところでしゃがんだら、一発で飛び去った。立っている人は自分に興味がないものと認識しているようだけれど、しゃがんでいる人には危険を感じるようだ。



Eastern Buzzard.  最後に見つけたノスリ。

タゲリスケッチ

ちょっと忙しくて、ブログに書き損ねていたのだが、お正月休みの最後に、ヒヨ吉さんがマイフィールドを案内してくださって、久しぶりに丸一日、鳥見と鳥スケッチをした。久しぶりに「遊んだー!」という気分になった一日だった。おいしいサンドイッチまで作って出してくれた夫に大感謝。
見られた種は限られていたけれど、いつになく鳥が近い日だったらしく、じっくり観察できた。
My bird artist friend kindly took me around to his birding fields and we had a sketching day.



Lapwings are very rare in my area so it was great to see them close up.  It is one of my favorite birds though I always find it difficult to capture their unique shape. 
So I did draw them for long hours.  Eventually, I started to get the hang of its shape from head to shoulder, I thought, but not the legs.  Legs are always the trickiest part.     




風のせいか同じ向きに立っていることが多かったので、ひとまず左向き、左だがちょっと前から見たポーズとちょっと後ろから見たポーズの3種類を何度も捉えてみた。



タゲリスケッチをしましょうというお誘いだったので、タゲリ色の色鉛筆を数本持って出かけた。色鉛筆での直接スケッチが上手くできるようになりたいと思っているのだが、動く鳥を描くのに色を持ち替えている余裕がなくて、難しい。



去年、今年とずいぶんタゲリを見せていただいたので、何か作品を作りたい気がムクムクと起きてきたのだが、実現するのはいつになるのやら。



Long-billed Plover. イカルチドリが数羽、コチドリも2羽いて、2種類を比べてみるよい機会だった。



6th of January, we had partial solar eclipse. I borrowed my husband's special filter and observed it while birdwatching. 
6日はちょうど部分日蝕の日でもあった。夫に日蝕を見るフィルターを借りて行ったので、太陽が欠けているのをしっかり見ることができた。横浜は曇っていたようで、子守りに残された夫は見損ねてしまったらしく、余計に申し訳なかった。

19 January 2019

ボローニャ絵本原画展に入選!

火曜日の朝、いつものように朝食にする前にメールとSNSのお知らせをチェックした。
知人からのFacebookのメッセージ1件。
「なりささん、Congratulations !」と書かれていて、何だ?と思ってリンクをクリックしたら、ボローニャ絵本原画展の入選者リストだった! まだ寝ていた夫を叩き起こしてしまった。
My work, "A Perfect Day for Traveling", a story of Brown-eared bulbul migration, got selected for the Illustrators Exhibition at the Bologna Children's Book Fair 2019!
I am over the moon!




実を言えば、留学中から毎年欠かさず出していたので、8回目のチャレンジだった。
入選したいという夢はもちろんのこと、でも入選は難しそうだと思っていたので、それ以上にブックフェアに行きたくて出し続けていた。エントリーすると昔はフェアに入れるチケットがもらえた(近年は割引らしい)ので、そう安くない入場料を払うなら、コンペに挑戦するべきだと思っていた。もちろん金銭的、時間的理由から、そう簡単にボローニャには行けないのだが、応募時点ではいつも翌年に行ける可能性に賭けていたわけだ。

去年の夏は、どうせチビも生まれるからフェアには行けないし、応募はやめようかと思っていた。でも制作年の問題から『きょうは たびびより』をエントリーできる最後のチャンスだったので、出しておくことにした。応募期間の9〜10月は自由に動けないと思い、7月末にはもう完全に梱包して、母に郵便局に持って行ってもらえるように預けてしまった。
コンペや賞は、なぜか意気込まない時のほうが入選するような気がする。



I am so happy imagining my bulbuls in Bologna!
夫と一緒に何度もヒヨドリの渡りを見に行き、ストーリーボードに散々頭を悩ませ、100羽以上のヒヨドリの判子を彫って作った絵本だったので、この作品で入選できたのはとてもうれしい。

諦めずにチャレンジし続けるのは、やっぱり大切だなとも思った。

14 January 2019

どんど焼き

星川杉山神社のどんど焼きを見に行ってきた。火おこしに始まり、その火で焼いたお団子をいただく。生演奏のお囃子や高校生二人の獅子舞などがあって、雰囲気のあるイベントだった。



I went to a shrine to see Dondo bonfire. They burn New Year decorations, charms from the previous year. It means to send off the deity who visits us during the New Year holiday.






Lion Dance
チビは抱っこ紐の中で半分以上は寝ていたけれど、ちゃんと頭を獅子にかんでもらってきた。



We baked rice cakes on the bonfire.
けっこうたくさんの子どもも見に来ていて、楽しそうにどんど焼きの火でお団子を焼いていた。

9 January 2019

地域の自然を守るタオル・新作

太平電機株式会社でECOひいきプロジェクトとして作っている「地域の自然を守るタオル」の新作ができあがった。前回の3種類につづき、今回もデザインしたのは奄美の生物で、アマミノクロウサギとリュウキュウアカショウビン。タオルの売り上げの一部が奄美大島の自然保護に寄付される。



I made two new embroidery designs for the towel series, of which part of the sales go to nature conservation in Amami.  They are Amami rabbit and Ruddy Kingfisher.  



今回も、刺繍デザインには苦労した。
アカショウビンは、亜種リュウキュウの紫がかった羽色にぴったりな刺繍糸の色を決めるのに、ずいぶんやり取りをした。鳥の羽も、刺繍糸も、どの光の元で見るか、どの角度で見るかによって色が変わる。クライアントと刺繍をする業者とわたしの間で目指す物も手元のサンプルの見方もずれるので、難しいのだ。

アマミノクロウサギのほうは色味が単純なので簡単かと思いきや、形次第ではただの黒い塊に見えてしまう。クロウサギらしさを出すポーズで作り直した。

このタオルシリーズは現在、奄美大島の4カ所でお土産として置いているほか、横浜の日本料理店でも取り扱っている。新作2種が納品されるのは、1月末から2月のようだ。販売店リストはこちら
また地域の自然を守るタオルのページにあるお問い合わせフォームからも直接買うことができる。

5 January 2019

お正月休み

New Year holidays are family occasion in Japan. I had a very good time with my new family!



We made this Kagamimochi, a New Year decoration by ourselves, cooking sticky rice, making it into the cake shape and decorating it.   
3日は、イギリスでお世話になった一家が、日本に来ているついでに訪ねてきてくれた。年末に鏡餅を作ろうと思って餅米を買ってあったのにできなかったので、来客とともに餅つきをしてみることに。炊飯器で炊いたお米を潰したのだが、水が多すぎたようでまとまらずに苦労した。でも焼いてみたら、柔らかくてなかなかおいしかった。
当初の目的だった鏡餅も、今さらながらに作ってみた。夫の実家でいただいたおせちの金柑の甘露煮を乗せ、何かにならないかととってあったご祝儀袋の水引と散歩で見つけたオクマワラビで飾ったら、何やらそれらしくなった!



元旦は、朝に近くの公園まで散歩に行った。初鳥は、家の前の畑で見たジョウビタキの雌! 富士山がきれいだった。



ナンテン(Heavenly Bamboo)

1 January 2019

Happy New Year!

あけましておめでとうございます。
Hope you will have a wonderful year ahead!  

There are lots and lots of things I want to do—play with my little one, draw her, watch birds and other creatures and make picture books.  I will try not to be frustrated by lack of time, but keep doing what I can at the time.
And I hope to update here regularly.  

Thank you all for visiting here.  



気付けばこんな感じで迎えるお正月。
一日一種さんの4コマ漫画で知ったのだが、瓜坊は4ヶ月頃になると、瓜模様が消えるらしい。チビはそろそろ5ヶ月なので、もう縞々に描いてはいけなかったらしい。

お雑煮の具や味の違いが新婚夫婦の喧嘩の元になるというが、夫に「お雑煮はどんな具が入っていた?」と聞かれて、「おもち! それからニンジン……?」としか答えられなかったので、これでは喧嘩になりようがない。

チビが大きくなるのに合わせて、どんどん生活が変わっていく一年になると思うけれど、仲良く楽しくやっていきたい。

25 December 2018

Happy Holidays!

A little belated but I wish a happy Christmas to all of you!
Every year, we'd go to a beach and had roast chicken cooked in Dutch oven and open fire. But with a zero-year old, we stayed inside. We had quite a lot of visitors and my husband cooked Borscht for the party with friends and Samgye-tang for the family meal.  
今年のクリスマスの丸鶏はサムゲタンになった。買ってきた鶏を見て、大きさ的にも曲がり具合も、チビの足みたい……と一瞬みなで顔を見合わせたけれど、結局はおいしく食べてしまった。



Yet, we didn't miss the sea.   It was the first sight of the sea for her although I am not sure if she really saw it or not!  
自分とチビへのクリスマスプレゼントと称して、暖かいダウンのママコートを買ってしまった。コートの前にダッカーと呼ばれる赤ちゃんを覆う布をつけて大きくできる仕様のもので、抱っこ紐で抱いたまま一緒に着れてしまうのだ。これで冬でも、ちょこっと自然観察に出られるだろうか。



なかなか首がすわらないと思っていたけれど、4ヶ月健診で、もうすわっています、大丈夫ですと言ってもらえた。頭が大きいだけに違いない。健診で集まったいろんな子を見ると、大きさも髪の量も、顔の子どもっぽさも、本当にずいぶん差がある。それぞれマイペースに大きくなっているんだなあ。



最近のお気に入りのペンギンさん。短い間なら持っていることができるようになった。





車での帰り道、ちょっと渋滞したらチビがぐずり出した。なぜか動いているときは機嫌が良いのに、止まると泣き出す。抱っこしていても、立っている時はよいのに、座るとダメ。一体何が違うのだろう。

18 December 2018

秋色

It's suddenly got chilly and the autumn colour is gradually disappearing.  Persimmons at the orchard had already been picked before I sketch them.  
Well, you can not do everything.   



カラスウリ(Trichosanthes cucumeroides
何でもない荒れ地や斜面に生える植物だけに、整備された場所が多くなると見かけなくなる気がする。
線路沿いを散歩中に、ほとんど誰も来なさそうな道、その先に放棄され気味の果樹園と空き地を見つけた。囲い込まれていない私有地に久しぶりに入り込んだ気がする。コンクリートで覆われた崖をカラスウリが覆っていて、いくつも赤い実が生っていた。

小さい頃は、まだそんな場所があちこちにあって、畑の中を通る土管道を歩いたり、栗林を抜けて出かけたり、崖を登って探検した。でもいつの間にか、子どもが入り込んでも許される、適当にしか管理されていない土地はみんな開発されてしまって、本格的に生産している農地が少し残るだけになってしまった。パブリック・フットパスのような抜け道すらもない。

チビがもう少し大きくなるまで、このわずかな秘密の場所が残って、ちょっと探検気分を味わわせてあげられたらいいなと思った。



ノブドウ
This year the autumn colour was not so good because of the typhoons in summer.  But there were some beautiful red and yellow around us.  



ハタハタ
相変わらず、ちょっと変わった魚が安くなると、夫が買ってくる。やらなくてはいけないことはいっぱいあるのに、つい描いてしまう。

13 December 2018

ワイバード通信2019年春夏号

The latest brochure of Ybird travel agency came out. This time, the cover image is Okinawa Rail.
I'd been wanting to make a linocut image of this rail since I saw them two years ago in Yambaru, Okinawa so I was glad to have this chance!  




チビが生まれてからはじめて版画作品を作った。チビが寝ている隙間時間に彫るのはコツコツできても、摺る作業は丸一日まとまってない限りできない。週末に夫に預けて、実家で摺った。そのうちチビが動きはじめたら、彫りカスをみんな食べちゃったりして、家で彫るのも難しくなりそうだ。
でもやっぱり版画は楽しい。時々でも、作り続けたいなあ。