今年弾いたのはブルクミュラーの牧歌とバラード。メトードローズやトンプソン教本から一気に難しくなり、親としてしっかり練習させるのが大変だった。
家には電子ピアノしかないので、発表会直前は3回ほど近くのコミュニティハウスの音楽室を借りて練習した。予約をとるのは面倒だけれど、ピアノや防音室にお金をつぎ込むほどのやる気も金銭的余裕もない者にとって、無料でこういう施設が利用できるのはありがたい。税金を納めようという気にもなる!
どちらの曲も、けっこう上手く弾いていたのに、最後になってもう終わったという気分になったのか音を外して、「失敗したー!」 本番ってそんなものかもしれない。
演奏以上に成長を感じたのは、会場入りした13時過ぎ(発表会自体は12時前からはじまっていた!)から、終わりの20時近く(!!)まで、ほとんどの時間を席に座って、良い子に聞けていたことだった。
幼稚園生の時からピアノに魅了されていたというピアノ狂の主催者の伯母とは異なり、わたしは問答無用で気付いた時には始めさせられ、やめるという選択肢を与えられないまま中1までやったタイプなので、音楽はそこそこできるもののちっとも好きにはならず、練習も面倒なら、他の人の演奏を聞くのも苦痛だと思っていた。カブカも似たようなものだと思う。
楽譜通りの高さや長さを守った音を弾き、反復練習をし、発表会となれば静かにじっとしていなくてはいけないなんて、なんて優等生向けで、子どもの性分と相反する習い事なのだろう。
だからせめて聞く時間は楽しく、と思ってわたしもひたすらクロッキー。手を動かしている分には、イライラせずに会場を楽しめる。カブカもとっても良いスケッチをしていた。
カブカには、いつやめてもいいんだよ、練習させるために怒るのは疲れたからむしろやめてくれて全く構わない、と言っているが、今の所続けるつもりらしい。 発表会はシクラメンが1鉢もらえるのがすごくうれしいらしい。
















