29 June 2010

滝めぐり

研究室の先輩の植生調査を手伝いに行ってきた。長靴を履いて沢を登る。ふと足の上、手の上、首筋に冷たさを感じるとヒルがいる。どうやらわたしばかり好かれているようだったけれど、人より二酸化炭素の発生量でも多いのだろうか。
調査は大抵、道なき道を入るので探検気分だ。沢が平な基盤岩の上を直に流れて、幅広いウォータースライダーみたいになっているところが多いのが印象的だった。



通せんぼ滝
誰も、とは言わないけれど、この滝を知っている人は、とても少ないに違いない。目の前、三方に壁が立ちはだかり、箱の中に入ってしまったみたいだった。ちょっとやそっとでは超えられない。
「アクセスさえよければ、観光名所になりますね」そんな冗談を言ったけれど、自分たちで発見したからこそ、特別な場所に感じるのかもしれない。まだ日本にも、あまり人に知られていない秘密の場所がいくらかあることが、うれしかった。



オオウラジロノキ

天から(?)恵み旅行が降ってきたので、また遊びに行ってきます。しばらくブログをお休みします。

24 June 2010

里山の生き物たち

通わなくてはならないところがないからこそ、定期的に入っているバイトが、かえってありがたい。なんだか退職したばかりのおじさんみたいだけれど。



コチドリ(Little Ringed Plover)
On the last day of May, I was gazing at the paddy field just beginning to be filled with water. When one third of the field was filled up, a Little Ringed Plover flew in from somewhere.
How did it know that water was there?


◆◇◆ワイルドライフアート展2010◆◇◆
"里山の生きものたちⅡ"
日時:2010年7月6日(火)-11日(日) 9:00-16:30(最終日は15:00まで)
場所:新宿御苑インフォメーションセンター/アートギャラリー
JR新宿駅 南口より徒歩10分。東京メトロ副都心線新宿三丁目駅 E5出口より徒歩3分
入場無料

わたしも2点、出展する予定です。毎度ながら、会場には全くいられせん。ごめんなさい。

いもむし



キアゲハ
My strange mother's new work...
I couldn't help uploading it because it was so real and cute!

17 June 2010

野生動物管理の担い手

研究室の先輩からも、大きなポスターの仕事をいただいた。このポスターの件で、久しぶりに研究室に行ったら、自分の机こそなかったけれど、卒業したのが嘘みたいに、まだそこの空気に溶け込める気がした。居場所がある、というのはうれしい。



「野生動物管理の担い手:狩猟者と専門的捕獲技術者の育成」
日時:2010年7月17日(土)9:30~18:00(開場 9:00)
場所:東京農工大学農学部本館講堂
入場無料 ※同時通訳あり
とても豪華なシンポジウムなので、お時間のある方はぜひ聞きにいってみてください。

Mt. Fuji

「綺麗な富士山みせたいから」
そう口説かれて?!、T氏と朝2時半から三ツ峠山に登った。星座が見つからないほどの満点の星空。亀山先生の言う「星降る郷」だ。トラツグミとヨタカ、ホトトギスが鳴いていた。



As the day broke Mt. Fuji became bigger and clearer.
This independent mountain, which can be seen and identified from many places, represents Japan but in fact, it has very unique scenery and nature from other part of Japan.




カヤクグリ(Japanese accentor)



アオゲラ(Japanese Green Woodpecker)
アカゲラを威嚇していたのだが、アカゲラが飛び去ってもまだ鳴きつづけていた。
ふと前の木の”虫の声”がヒナだと発覚。ごめんなさい、とすぐ退散した。
鳥の巣は、探そうと思うと見つからないけれど、ふと気づかぬうちに見つけている。

9 June 2010

折り紙プロジェクト

大学の友達の紹介で、折り紙プロジェクトのチラシ作成をやらせていただいた。「何か仕事ください~」と卒業式のころから、ぼやいていたら、さっそく研究室、同級生、先輩、親戚からお仕事をもらい、忙しくもうれしい日々。ありがとうございます!!



10年という長いようで短い、未来の自然を考えるプロジェクト。
久しぶりに折り紙の作りかたをいろいろ見た。チョコレートの紙で鶴だけはよく折るけれど、
1枚の紙で、キリンやゾウや、カメを作れる人もいるらしい! 
たまには、折り紙おってみませんか。

宿の窓から

次の日、はりきって4時過ぎに起きたのに、外はやっぱり雨だった。



泊まった宿SNAPPERの窓から、鳥を探す。2階からは、一面、草木と枯れ木が見渡せる。
濡れもせず、快適なシェルターからのバードウォッチングだった。



アカコッコ(Izu Thrush)
三宅島中、どこでも見られる鳥だけれど、なかなか長いこと止まっていてはくれない。



カラスバト(Japanese Wood Pigeon)



カラスバトの向こうは、もう海だった。どこにいても、海が近い。

植生遷移

三宅島のスケッチの続きをアップしよう。

午後からは本降りの雨だった。とにかく全部まわってみようと、フロントガラスがぼりぼり音を立てるなか、ドライブを始めた。一周約1時間という島内は、地図から想像するより距離が短くて、気づくと目的地を通りすぎてしまう。薬師堂を探して、姉川ダムに迷い込んだり、3度も同じ場所を通ったり。行ったり来たりして、ずいぶん島の北部に詳しくなってしまった! 



姉川ダム周辺は、カジイチゴとオオバヤシャブシ、イヌビワで覆われていた。
ちょうどこの時期はイチゴが食べ放題!?
2000年の噴火後、島内のあちこちに砂防ダムが作られたという。姉川ダムもそんな砂防ダムのひとつらしい。

屋久島のように暗く鬱蒼としたスダジイの原生林を見たあと数分ドライブすると、緑はオオバヤシャブシやアカメガシワなど先駆種に代わり、少し雄山方向に登ると立ち枯れた木ばかりのところ、何も生えていないスコリア原があり・・・。
噴火と火山ガスの影響の程度によって、まったく異なる景観が隣り合わせになっている。
何年もかかる植生遷移のプロセスを一時に見られる自然の博物館みたいだ。

6 June 2010

Maquina

Sanderling氏から譲っていただいたMacBookがついに稼動開始!
うれしくてハードディスクをMaquinaと命名し、ついでにアイコンも作ってしまった。





本当に譲ってくださるんですか?!とSanderling氏に聞いたら、昔、先輩から使わなくなったPCをもらったことがあり、その恩返しに自分も後輩に譲ろうと思ったという。
わたしは、いろんな方からいろんな物をいただいて生きているので、いつか、ちゃんと下の世代に同じことができるようになりたい。
Sanderling氏、そして今回もPCをカスタマイズしてくださったN氏、本当にどうもありがとうございました。

3 June 2010

三度目の正直

「学生のうちに、自慢できるくらい旅したほうがいい」という、バイト先のS氏の言葉をそのまま実行している。この先いつ、こんなに暇になるかなんて、わからないから。


2度も計画倒れになった三宅島をついに訪れた。鳥くらメンバーでの初めてのお泊まりツアーでもある。
竹芝桟橋で「明日の午前中だけが勝負」といわれるほど、天気予報は傘マークづくしだったけれど、二度あることが三度あっても困るのでとにかく出発した。



亜種タネコマドリ(Japanese Robin)
朝の5時過ぎ、大路池は朝のコーラスのまっただ中だった。モスケミソサザイにタネコマドリ、イイジマムシクイ、オーストンヤマガラ、カラスバト、と三宅島に来たら見たい鳥が一斉にさえずっている。ちょっと肌寒いくらいの気候なのに蚊がうっとうしい。



伊豆岬に着くころには、すでに雲行きは怪しかったけれど、しっかりウチヤマセニュウも発見した。
Izumisaki, a promontory in Miyakejima Island where I saw Styan's grasshopper-warbler.

朝の数時間で、見たい鳥はぜんぶ見れてしまった。なんといってもバードアイランドなのだ。
これからずっと雨だとわかっていたので、拍子抜けする以上に、なんだか安心した。

デンファレ

スワンナプーム空港は、夕日が差す時がいい。普段はちょっと汚れが気になる一面ガラス張りの建物も、オレンジに染まったときだけは素敵にみえる。



My next visit would be more than two years ahead, I thought, looking out of the airplane going back to Japan. Since it had become customary for me to come to Thailand every year, that realization somehow made me feel uneasy as if Thailand suddenly became far away--just like the time when I moved back to Japan nine years ago.