1 December 2023

掲載誌

Some of the works I have done in summer came out this autumn.
I wrote and illustrated about my childhood treasures--secret notebooks! I used to write lots of unreadable letters in them. 
福音館書店の月刊誌『こどものとも年少版』2024年1月号の折り込み冊子の「子ども時代の宝物」コーナーに寄稿させていただきました。
絵に背景的に入れた“文字もどき”はわたしが実際に3歳2ヶ月で書いたものをスキャンして使った。祖母がとっておいてくれたのが、春に遺品整理したときに出てきたものだ。
こちらは『母の友』2023年11月号の一日一話に挿絵を描かせていただいたお仕事。
I illustrated a short story about Long-tailed Tits family and helpers written by Kyoko Nakajima for Hahanotomo magazine published by Fukuinkan-shoten.
『母の友』は福音館書店が出す保護者向けの雑誌で、毎年11月号は「こどもに聞かせる一日一話」として見開き1ページ完結のショートストーリーがひと月分の30話載っている。その一話、中島京子さんが書かれた「エナガさんの子育て」のイラストを描かせていただいた。
数年前の春、徒歩圏内にエナガの巣を見つけ、巣作りや、巣が嵐で壊れてしまった様子、作り直しか別ペアの巣かに親鳥が餌を持って出入りする様子、ヘルパーが通っている様子、マンションの生垣に餌取りにきている様子、巣立ち直後のヒナと観察できたのを思い出した。ちょうど『はばたけ!バンのおにいちゃん』を作っていて忙しい真っ盛りだったけれど、貴重な機会だからと観察に通ったのが、こんなところで仕事になった! 

横須賀市津久井浜のうみべのえほんやさんの10周年記念豆本にも寄稿させていただいた。
バラブル提督のディーゼル号ならぬ、イトウ提督のツバメ号っていう雰囲気で……!

 
My illustrations for the moorhen book ("Fly, Moorhen Big Brother" published by Shuppan Works, Kobe) was selected as one of the 50 finalists for Book Publishing Category of 2023 Golden Pinwheel Competition! 
『はばたけ! バンのおにいちゃん』のイラストが中国上海国際児童図書展の23年のGolden Pinwheelイラストコンペのファイナリスト(絵本カテゴリー50人のうちの一人)に入っていました!  コンペはなぜか出したのを忘れたものが入る。

そして『はばたけ!バンのおにいちゃん』は、Sakura Medalの日本の絵本カテゴリーの候補作品にも選ばれた。これは日本のインターナショナルスクールが主催する図書事業で、インター校の司書が選んだ候補作品を1年かけて子どもたちが読み、最後に投票で一番よかった本が賞に選ばれるというもの。候補に選ばれたことで、インターに通うたくさんの子どもが読んでくれると思うと、とてもうれしい!  
This picture book was also nominated for this year's Sakura Medal, chosen by the International Schools librarians in Japan.

30 November 2023

Painting with Art Safari

Art Safari, the sketch tour from the UK led by Mary-Anne Bartlett, was in Japan for the last two weeks and my family and I went to Kawaguchi Lake on the 18th to meet them and join for a day. 
 友人のMary-Anneが今年もスケッチツアーを率いて来日していたので、18日に一家で河口湖まで会いに行った。久保田一竹美術館で一緒にスケッチ。こんなにたくさん風景スケッチをしたのは久しぶり。
初めてこの美術館に入ったけれど、異国情緒漂う不思議な空間だった。
Autumn colour were beautiful.  
カブカも自分のスケッチブックを見せて、ガイコクジンと何やらコミュニケーションをとっていた。
We painted the Mt. Fuji from the cafe.
イギリスのお土産にハードカバーで水彩がのるスケッチブックをもらい、カブカ、大喜びで絵を描き始める。 
Little one painted this. Check out the shape of the Mt. Fuji summit.
And when she painted this from Shoji Lake next day, she realised that Mt. Fuji's peak is not so pointy.
Seeing Mary-Anne painting seemed to be a very good inspiration for my little one! She was so keen to do water colour the next day. This was Mt. Fuji in the morning.
Mary-Anneや他の人がスケッチするのを見たのはカブカにとって良い刺激になったようで、翌日も至る所で水彩を描きたがった。駐車場でいきなり絵の具を広げてビロードモウズイカを描き出したりも。

日曜日は家族で精進湖の自然観察路を歩いた。
タカノツメ、ダンコウバイ、ウリハダカエデ、コハウチワカエデ、コミネカエデなど普段目にしない山地の紅葉、黄葉の中をのんびり歩けて楽しかった。とくに朝方は鳥影も多く、ウソやアトリ、ルリビタキ、ヒガラ、ヤマガラなど。
西湖湖畔では今年話題のイスカも見た!
ウソは一度採食を始めると、けっこうのんびりしてくれてうれしい。
They were hanging upside down to feed on the seeds. And little one did far better sketch of the bullfinches than I did. But my excuse is that I lost the battle fighting over the fieldscope. I couldn't watch them as much I needed to!
ケンモンミドリキリガ
自然観察路をのんびり歩いた先に富士山がきれいに見える場所があった。
夕方、カブカが「こんなにもみじがきれいなのに、まだちゃんとかいてない」と言い張るので、日が暮れる前にもう一枚描くことに。帰るのがだいぶ遅くなったけど、今やりたいことをちゃんと主張して交渉してくるようになったのは成長を感じたので、やらせることに。

8 November 2023

秋のスケッチ

Autumn nature sketches.
ワレモコウとツリガネニンジン
今年も武山にタカの渡りを見に行ったけれど、天気がイマイチでぜんぜん渡りは見られなかった。 10月は幼稚園行事のない週末と天気の都合を合わせるのが難しい。
でもチョウゲンボウやミサゴなどいつになく猛禽を見たので良し。 結局、オオカマキリ観察に。
My little one is now practicing to catch praying mantis. It's a bit scarely! 
But if you can handle them, you can see the colour of the hindwing and you will know what type of mantis it is. 
後ろ羽を広げたときに黒ければオオカマキリ、透明なのはチョウセンカマキリだと教えていただいた。
Spotted a migratory bird, a Grey-streaked flycatcher in a park late afternoon. 
秋の公園でエゾビタキ。 通過の渡り鳥を見ると秋だなあって思う。
ミズキの実を食べていたようで、どうやらたくさん飲み込んだあと枯れ枝の先に止まり、そこで時間をかけて一つずつ種をペッと吐き出していたようだ。
10月28日。カブカが真鶴に行きたーいと言うので、今年もヒヨドリの渡りを見に行ってきた。
水平線の上にあつい雲があったので、日が昇った6時26分ころ。すでに辺りが明るいので感動はちょっと薄かったけど、気持ちの良い朝だった。 遠く、カモの群れが飛んでいたり、クロサギが岩場に来たり。 

肝心のヒヨドリの渡りのほうは、あんまり旅日和ではなかったようで、8時頃まではときどき森の上はクルクル回るけれど、海に飛び出すこともせず。でも8時15分くらいから突然、渡りの機運がたかまったようで海へと飛び出すようになり、ひと群れは渡っていった。あとから追いかけた群れをさっそくハヤブサが襲撃。1羽食べられていた。その後、9時にもひとつ群れが確実に渡った。もしかしたらもうひと群れも渡って全部で3群れだったかも。9時半には完全に静かになった。
Daurian Redstart. There were two males around there chasing each other. They are quite territorial and agressive! 
岬にはジョウビタキがたくさん。オスが2羽ケンカして追いかけ回していた。
This is a parasitic plant that makes bird-pollinated flowers.
取材の一環でオオバヤドリギの花を見に。メジロが来ているのも確認! 
木の上の花を3人で眺めること早1時間半。すぐに飽きたと言われちゃって大変かなと思っていたけど、むしろカブカのほうが、ずっと絵を描いていて、まだ帰りたくないよう、だった。
ホオジロ
トリカブト(Monkshood)
この不思議なキノコは、カニノツメ? 3つに分かれているようにも見えてサンコタケと悩んでいるのだが、写真を見返すと2本のものが複数出ているので3つに見えるだけのような気も。
ムベをいただいた。 秋の実り。絵を描いて、食べて二度楽しむ。 色きれい! 種しゃぶるだけだけど、あまーい! 
Stauntonia vine fruits which is very sweet but has too many big stones for the fruit.

27 October 2023

追悼:カブコとカブノスケ

10月25日、カブノスケが死んだ。捕まえてきて3ヶ月と8日生きた。 カブコは9月12日、2ヶ月足らずだった。
Our male Rhinoceros Beetle passed away two days ago. This male lived over three month with us, more than a month after the female was gone. 
To commemorate them, I made a linocut yesterday. 
We now have five of their kids, young worms.  

カブカと一緒にずいぶんスケッチした。カブカは幼稚園の先生に教えてもらい、折り紙でカブトムシを作れるようになって、空き箱でカブトムシの家なる工作まで作っていた。
8月14日、カブカが卵発見。実際には、少し前から見ていたらしいが、この日ようやく卵だと確信したらしくて教えてくれた。全部で11個。別のケースに移してみた。
8月24日、幼虫誕生を確認。 
卵は全部で14個は産んでいるのを確認したけれど、最終的に大きくなった幼虫は6匹。うち1匹途中で死亡。なかなか生き残るのも大変らしい。全部生きられても困るけど!
8月後半から9月にかけて、カブコは産卵のためか土に潜って出てこず、姿を見る機会が少なかった。
This was the last sketch I did of the male beetle.
When I show my linocut to my daughter she decided to draw the beetles herself. 
何を思ったのか、ずいぶん前にいただいたパステルを思い出したように引っ張りだしてきて描いていた。

そしてこれは8月末頃、A3用紙の真ん中を切って折りたたむことで、8ページの冊子を作るやり方を覚えたカブカが、夜に「なんかお話描いて」っと持ってきたので、寝転がりながら15分くらいで作ったお話。なかが3見開きしかないって難易度が高い!

カブカさん初めてのペット、思ったよりずっと長生きしたし、ちゃんと子孫も残してくれたので、まだまだ楽しみは続く。

20 October 2023

Drawing in pen

After joining Sydney Smith's workshop, I've been trying  to sketch loose in brushed pen and signed pen. We recently visited an aquarium and a zoo, the best kind of places to practice drawing. 
カブカと水族館や動物園でスケッチ。一緒に絵を描けるのはとっても楽しい!   
普段野鳥をスケッチしているときは、スコープ越しだし見られる時間も限られるしで、スケッチする画材を変えて楽しむ心の余裕がないけれど、動物園などだと生き物観察というよりは絵の練習気分のほうが強いので、自由に描ける気がする。
夏のアトリエ直後、かわいそうだったカブカのために相模川ふれあい科学館へ。 
Sketches from the Aquarium Sagamihara.
「アカエイちゃんだー」など、ちゃん付けで呼ぶ子どもたちいっぱい。さかなクンの影響すごい。
園の友達が大好きだというので、こんなカブトムシかと興味津々でヘラクレスオオカブトを眺める。なんだか作り物みたい!
運動会の代休にはカブカと二人で金沢動物園へ。
ガラス越しで、ちょっと遠いし、高さ的にも見えにくいし、あまり動かないし苦労したコアラ。
お母さんのお腹に袋があって入れるというは子どもには大変魅力的らしく、カブカからいいなあ、入りたいなあと言われるが、ついついわたしは母親に同情してしまう。あんな大きい子どもが入っていたら大変だ!
絵を描いているとすぐに時間が経ってしまってなかなか全部を回れない。どれも描きたがるので対象を絞らせるのに苦労するけど、 サイは『エルマーのぼうけん』に出てくるので、クロサイもインドサイも描いた。