7 October 2024

運動会

Yesterday was the sports day at Kabuka's kindergarten. I tried to scribble something on my sketchbook.
雨天延期を経て、今日の午後は幼稚園の運動会だった。
メッセージカード 
すみれ組だから青いはっぴとカブカから聞いて描いたのに、当日は赤だった。
でも選択種目で自分が出るものとか、走る順番とかダンスで踊る位置とか、カブカは事前に詳しく教えてくれるのでありがたい。
あまり競争心を煽ったり、完璧を求めたりしないゆるーい園。クラス対抗は、だるまさんがころんだ! 自分で出るものを選べる競技は、カブカはなんとリレーなぞを選んでいた。どっちの競技もカブカチームは負けていたけど、カブカはふーん、負けたんだ、という感じ。あんまり競争心が強くても、対応する側は大変だからありがたいか。
ソイヤを踊る前に待っているところ。

2 October 2024

いつも仲間といっしょ エナガのくらし

初めて絵本の文章だけを担当するというお仕事をした。
江口欣照さんの四季折々のすばらしい写真によるエナガの写真絵本だ。文一総合出版の「命のつながり」という写真絵本シリーズの7冊目になる。
This is my first experience to take only the writing part of a picture book.  It is a photo picture book about the life cycle of Long-tailed Tits and the beautiful photos are by Yoshiteru Eguchi.  

 東郷なりさ 作、江口欣照 写真 
 文一総合出版 2024年10月11日発売 
 定価2,200円(税込)
江口さんが何年にも渡って撮り溜められたエナガの写真にお話をつける仕事をしませんかと言われたときは、写真絵本ってどうやって作るのだろうと戸惑った。絵の絵本ならお話に合わせて、いくらでも好きな構図で好きなものを入れた絵が描けるけれど、写真となるとそうはいかないからだ。 

数々の素敵な写真、そして必死で餌をとり、子育てをし、生きているエナガの写真を眺めるうち、かわいいキャラクターとしてのエナガを推すのではなくて、仲間と生きる姿が伝わるお話にしたいと思った。
編集の高野丈さんとやりとりをする中で浮かび上がってきたのが、いつも誰かと一緒にいる暮らし。だから写真家には頭の痛い要望だったと思うけれど、群れの写真をたくさん、たくさん出していただいた。
エナガの関連書籍もいろいろ読んで、ずいぶん勉強もした。
3枚だけ巻末のQ&Aにイラストも。
今や100均でもエナガの北海道亜種であるシマエナガのグッズを見るけれど、なぜかキャラクターとしてのシマエナガは、かわいいのはいいけれど、どれも尾が短い。カブカは「シマエミジカ」と呼んでいる。
描いているイラストレーターたちは、本物のエナガを他の小鳥と比べて見たことがないのではないかと勘ぐりたくなる。野鳥観察をしていたら、エナガといえばあの長い尾!っと思って描くと思うから。
絵本を読んで、野鳥としてのエナガの暮らしを見てくれる人が増えたらいいなと思う。

ユリカモメ 生物多様性特集

I illustrated the cover and back cover of a special issue of the newsletter "Yurikamome" published by the Tokyo Local group of the Wild Bird Society of Japan. 

日本野鳥の会の東京支部からご依頼いただいて、支部報「ユリカモメ」の特別版、「別冊ユリカモメ 生物多様性特集 月例探鳥地で暮らしている生き物たち」の表紙と裏表紙画を描かせていただきました。 鳥だけでなく、他の生き物にも目を向けようという意図で作られた冊子なので、野鳥の会発行なのに、冊子をめくると花や虫、カニの写真がいっぱい! 各探鳥地のリーダーが、そこで見られる推しの生き物を紹介していて、勉強になる。 鳥が好きなので、ついつい鳥ばかり目がいってしまうけれど、餌となる植物や昆虫、環境を作っているまわりの生き物がいてこそいきている鳥。そして子どもと自然観察をしようと思うと、双眼鏡でないと見られない鳥よりは、手元で見られる昆虫やカニ、キノコがいる環境のほうが遊びに行きやすい。やっぱり多種多様な生き物について学ばないといけないなあと思う。
表紙は野鳥の会東京が探鳥会を開いている東京湾沿い5ヶ所の探鳥地、裏は都市公園から高尾山までの内陸5ヶ所の探鳥地をイメージして、そこで見られる生き物とその生態を描いた。

24 September 2024

富士五湖と山

9月最初の三連休、友達親子に会いに、そしてハイキングをしに富士五湖周辺に行ってきた。道路や観光地はどこも混んでいたけれど、うちはやっぱり自然観察。山歩きをして静けさを楽しんできた。
We visited Kawaguchi Lake and Yamanka Lake area and hiked up two mountains that are famous for the view of Mt.Fuji. 
三ツ峠登山口から三ツ峠山頂へ。道中ずっとびっくりするほど下層植生が無い! シカが食べ尽くしてしまったようだ。生えているのはテンナンショウとトリカブトと毒の植物ばかり。2017年に来たときの、登る途中のアサギマダラ飛び交う花畑はいずこへ。山頂付近もかろうじてワレモコウやウメバチソウが数本生えている程度だった。寂しい。
アカエノズキンタケ。花も鳥も影が薄かったので、ひたすらキノコ探しをしていた気がする。
Something we found in Mt. Mitsutoge. 
 富士山とフジアザミ。フジアザミは山頂付近にたくさん咲いていた。 
 Morning view of Mt. Fuji. 
 高座山。山頂へは行かず、登山道を散策。ここはまだ草花が残っていてホッとした。 
Brown Dipper, a lifer bird for Kabuka!   
帰りは道志道経由。道の駅脇の川で、カワガラス発見! 夫が兼ねてより寄りたかった道志道の真ん中の森の中にある本屋さん、もくめ書店でお茶をして絵本もいくつか買ってきた。

6 September 2024

お仕事記録

Here are some of my recent works for the record.

ここ数ヶ月に出たお仕事の記録。
I illustrated Yosa Buson's two pieces of haiku for Toryukan publishing's children's magazine. 
登龍館が発行する園向けの月刊絵本「仲良し文庫」の来年4月号の俳句ページに見開き一枚のイラストを描かせていただいた。与謝蕪村の春の二句に合わせた里山と桜、海の絵。 4月号なので制作が早いようで、先日もう手元に見本誌が届いた。
I wrote an essay and illustrations for Kanagawa Trust Midori about my birding day with Kabuka. 
かながわトラストみどり財団の機関誌「ミドリ」に連載「親子で鳥日記」を書かせていただいている。1年間、全4回です。機会がありましたらお手に取ってご覧ください。
Another essay and illustration and this is for Fukuinkan publishers' little leaflet which comes with a magazine type picture book. 
こちらは福音館書店の月刊誌「ちいさなかがくのとも」2024年9月号のおりこみふろくの「わたしのセンス・オブ・ワンダー」というコーナーに「子どもと一緒にスケッチ」という寄稿をさせていただいたもの。 カブカのスケッチが紙面デビュー! 大人が写真を撮って満足するような対象物ーーきれいな風景や鳥などの獲れない生き物にもカブカが興味を持ってくれるようになったのは、スケッチをはじめてからだったなあと思う。

カブカはこの夏、展示デビューもした。 ECOM駿河台で開かれている野鳥の会東京の野鳥写真展の「子どもたちが描いた野鳥の絵」コーナーに、カブカのカワセミの絵も飾っていただいたのだ。 
会期は9月27日まで。 平日12:00-18:00  ※最終日は15時まで ※貸切りなどで臨時閉館することもありますので、お出かけ前にはFacebookで最新情報をご確認ください。 
特別開館 8月24日(土)、9月7日(土) 10:00-17:00。

29 August 2024

5歳アルバム

I made Kabuka's five-year-old album or rather a diary of her growth! We did too many things in the past year, going to Thailand, Hokkaido and many other places so I could not put everything in one album and had to make two.  
カブカの5歳のアルバムを作った。タイにも北海道にも行き、年長で行事も多かったので2冊組に。 家族一緒にいろいろできるのも、きっともう何年間もないんだろうなあ。 アルバムとしては詰め込み過ぎなのは間違いないけれど、作品ではなくこれは記録。
今回はほとんどどのページをめくっても青と黄色の縞模様。5歳はりゅうりゅう年間であったことがよくわかる。
これは大楠山の麓のぴょんぴょこ岩。
鉄棒も雲梯も得意ではないが、こうもりができるようになった。

夏は虫

Summer is the time for catching and watching insects. 
スケッチブックから鳥が姿を消し、虫だらけになる季節。 暑くて蚊がいるから、あまり野外で描けなくなるので家に連れ帰ってきたものが中心になる。
そもそもカブカは絵を描くより虫や魚を捕まえたいので、カブカのスケッチブックは夏の間はちょっと適当になる。鳥だと捕まえられない分、描きたいとなるのかも。
森を歩いていて、カブカが見つけたノコギリクワガタ(Japanese stag beetle)
マンションに落ちていたコクワガタ
ヒロヘリアオイラガ
カブカが育てていたカブトムシの幼虫は終齢になった5匹全部が羽化した。その名もカブノ(♀)、カブナ(♀)、カブヤ(♂)、カブスケ(♂)、カブル(♂)。 カブトムシを育てているバス停仲間と、オス同士を交換するカブトムシ交換会もして、カブルくんのかわりに、カブシくんがやってきてうちで過ごすことに。 どいつもこいつも"カブ"が名前についてわたしは混乱してきたけれど、カブカは毎朝起きると真っ先に全員をチェックしている。幼虫はほったらかし気味だったけれど、成虫は好きらしい。 また卵も生まれ、無事に幼虫も育っている。
セミの羽化観察も夏の定番。 アブラゼミ
カブカ、起き抜けに成虫になったセミを捕まえる。 絵本『せみとり めいじん』(かみや しん作、奥本大三郎 監修)の「めいじんは むしかごなんて つかわない。とった せみは ゆびのあいだに はさむんだ。」というのにいたく感銘を受けたらしく、セミを指の間に挟んで持ってみたかったらしい。
幼稚園友達のお家からやってきたシモフリスズメ。そして卵は、なんとヤモリが孵った後の殻。
川に行こうと言っていたけれど天気がいまいちだった日、安全な自然公園の川でガサガサ。大きなハゼの仲間、ドンコを捕まえた。十数センチの大物を捕まえたけれど、最大では25センチにもなる魚らしい。もとは愛知以西にいた国内外来種。

14 August 2024

Sixth Birthday

Kabuka turned six and we celebrated her birthday today. She still loves the Rhinoceros Beetles and My Father's Dragon. 
カブカ、6歳になる。
泣くことは滅多になくなったし、抱っこする機会も確実に減った。
大きくなったんだなあ。
カブトムシ熱もりゅうりゅう熱も相変わらず。いつも一緒に飛びたいと言っているので、夜な夜なこんな誕生日カードを描いた。エルマーになってりゅうに乗るのは嫌らしい。
今年はパーティーの日の前日にいとこの家にいたので、ケーキデコレーション用に、ちゃっかりりゅう型のクッキーを作ってもらった。この暑さにみんなが家にこもってお菓子作りをしているのか、青、黄色赤のアイシングセットが売り切れでチョコペンで色をつけることになったので、あんまりきれいには描けなかったけれど良しとする。 

誕生日は丸いケーキがいい。ケーキを買うなん一年に一度くらいだから、ちゃんと大きいのがいいとフルーツ盛りのが欲しいというので奮発したが、結局上に乗ったフルーツだけ全部食べて「あとは誰か食べていいよ」。 おめでとうのプレートと、りゅうのクッキーはしっかり食べたがった。    
今年はガーランドもりゅう。

Some sketches from the summer festival in our neighborhood. She started to draw the dancing people but she decided to join the circle in stead. 
7月末に町内会のお祭りがあった。
家の近くのお祭りは4時半からで暗くなる前には終わってしまい、子ども向けのゲームが5つあるだけという、なんとも小さなもの。数年前にやぐらが壊れてしまってからは盆踊りもなければ、提灯も入り口に数個あるだけ。 それでも子どもにとっては年に一度、浴衣を着て出かける貴重な場。 
帰ってきたら、家から別の町内会のお祭りの盆踊りの音色が聞こえてきた。 せっかくならとお祭りハシゴ! しばらく絵を描こうと座り込んだカブカ、「やっぱり絵を描くのやめた」と言って、輪にくわわって踊り出した〜 いい体験だった。

26 July 2024

編笠山登山

Kabuka, my mum and I climbed Mt. Amigasa (2524m) in Yatsugatake, spending a night in a tent. 
週末を使って八ヶ岳の編笠山に、母とわたし、カブカの3人で登ってきた。
5歳11ヶ月、テント泊デビュー。自分の寝袋と水、携行食量を背負わせたけれど、問題なく登った。観音平から青年小屋へ登り、そこで一泊してから編笠山頂へ登って降りてくるコース。 夏休み最初の土日だからか、他にぜんぜん子どもを見かけなかったのもあって、すれ違う人、追い抜く人全員から「何年生?」「偉いねえ」と言われて、カブカ「何年生でもないの。まだ幼稚園だよ。5歳!」と大得意。青年小屋に着いたときは、抜かしていった人みんなが拍手してくれた。
夜中、母はヨタカの声を聞いたらしいが、寝こけていたわたしとカブカは起こしてもらえなかった。でも満月と編笠山の上のさそり座を見た。
青年小屋から山頂までは巨大岩が続くが、手伝わなくてもヒョイヒョイ登ってくれた。山頂からは阿弥陀岳、横岳、赤岳、ギボシ、権現岳といった八ヶ岳の山々のほか、富士山や先日行った入笠山まで見渡せた。過去に3度登っているけれど、一番の景色だった気がする。
山頂から押手川分岐までの下りは小さいけれどゴロゴロした岩がたくさんあり、足が短い5歳はだいぶ苦戦して、コースタイムの2.5倍もかかってしまった。
 登ることを優先したのであまり鳥は見られなかったけれど、確認したのはルリビタキたくさん(幼鳥も!)、ミソサザイ、ホシガラス、ヒガラ、メボソムシクイ、おそらくカヤクグリ。

It's a pity that when climbing mountain, you don't have time to sketch plants and creatures. But we did enjoy some of them!
クルマユリ
ヨツバシオガマ
This map is from when I was in second grade. 
編笠山はわたしも6歳で母と祖母と3人で登っている。
小学校2年生の時にわたしが学校の自由研究で作った「やまのたんけん地図」なるものが出てきた。当時は毎年母の無謀な計画のもと登山しており、編笠は日帰りだったようで、真っ暗な中懐中電灯の明かりを頼りに下山して、帰りにソフトクリームを食べた記憶しかない。あれでよく山嫌いにならなかったなあと思う。