22 November 2025

第36回 フィールドスケッチ会

いろいろ書きたいことも、スケッチもあるのに、ブログはつい面倒になってアップし損ねている。 
11月16日に我孫子にある鳥の博物館でスケッチ会をした。いつもとちょっと趣向は違うが、骨格を学ぶことで足の出る位置、翼の動く向きなどがわかってくる。
今回、幸運なことにこの企画展の担当学芸員の脇水さんが展示解説をしてくださって、見るべきポイントがわかってとても勉強になった。  
今回はわたしが公式ブログの報告も書いている。
We had a sketch event at the Abiko City Museum of Birds. They are having a special exhibition about birds' skeletons, from which we learned a lot.
ハシブトガラスの向こう半分が剥製で手前半分が骨格になった標本があった。いつもふわふわしていて捉えどころがなくみえる羽の下にどう骨が入っているのかがよくわかる。
 「鳥って前半分にしか骨が入っていないんですね!」という参加者の感想があったけれど、本当にそんな感じだ。風切羽や尾羽がなければとっても短い! 羽のない哺乳類的な生き物だったら、もっとずっと小さく見えるんだろうななどと思った。
足も普段見えているのは人間でいうかかとより下の部分。膝はずいぶん体の中のほうについているのがよくわかる。
骨に羽だけがついた標本もあった。初列風切は一番先端の骨、次列風切は真ん中の骨というのがよくわかる。鳥の種類によっては、次列風切がつく骨に風切の生える穴状の跡が並んでいることも初めて知った。
ツルなど一部の鳥に見られる骨化腱というのも初めて知った。筋肉と骨を結ぶ腱なのだが、硬くなって骨状になっているのだという。かかと部分から上に向かってわさっと針状に上に突き出していて、とても不思議な見た目だった。 飛べるオオバンと飛ばないヤンバルクイナとの竜骨の大きさを比べた展示など、おもしろいものがたくさんあり、いろいろ描いたりメモしたりしたかったのだけれど、時間切れだった。
カブカもがんばって勉強していた。上はノスリの剥製と骨標が一緒になった展示。

8 September 2025

第35回フィールドスケッチ会

We had a field sketch day at Oiso shore on Sunday.
It's a place where flocks of White-bellied Green Pigeons come to drink sea water. They come  more often and in bigger flock in the early morning so we started from 6:30. 
 
日曜日に大磯の照ヶ崎でアオバトを描くスケッチ会をした。こまたんメンバーが数人参加してくださって、にぎやかだった。

金曜日の台風、翌日の続いた高い波で海水が飲めなかった個体が多かったのか、アオバトがとても多くて楽しかった。ハヤブサも幼鳥が何度もやってきてアオバトを狙っていて目を離せないシーンが多かった。
でもいつになくカメラマンも多くて、みなさん大砲カメラを持って磯の前にずらり。
わたしたちは影を求めて堤防の下にいたので、カメラマンの頭越しにアオバトを見ることになった。望遠鏡で見る分には堤防の下からでも十分で、逆に炎天下だと紙が眩しくてうまく描けないのでこの位置が一番なのだが、どうしても前に人がいるので見えにくい!
 お披露目会でみなさんのスケッチを拝見したら、逆にカメラマンたちを描いている参加者も意外に多くて、それもまた今日という日の記録だなあと思っておもしろかった。
左は群れが行ってしまったのに、所在なげに岩に止まっていた幼鳥。ちょこっと細くて心配したけれど、しばらーく経ってから飛んで行った。
わたしは今回、紙に大きくスケッチするぞーっというのが目標だった。
普段、遠くにいる鳥は、小さなスケッチブックに小さく描いてしまうことが多いので、腰を据えて描けるスケッチ会では、できる限り大きく手を動かしたいなあと思った。
なんとなくラフに色付け。
ハヤブサの来襲と、カメラマンに視界を遮られるのとで、いつになく短い時間で形を捉える必要があった。そういうときは筆ペンだとどうしても手が追いつかなくて、鉛筆のほうが早く描ける気がする。
左上は海水を飲むアオバトのおしり!
カブカのスケッチは、わたしとは真逆に、この日見られた風景全部を入れるパターン。こういうのもいいなあ。

 今回はこまたん備品のタープをお借りすることができてとても快適にスケッチとお披露目会ができた。本当にありがとうございました。

28 August 2025

6歳アルバム

今年もカブカ6歳アルバムを作った。 写真を選べなくて今年も2冊組。アルバムというより、ほぼ日記。
カブトムシを描くカブカと、絵本『かぶとむしランドセル』のランドセルが欲しいカブカのために、かぶとむしランドセルを背負ってイネ科を採集する絵。
カブカの制作物など、立体のものや大きすぎるものはうまく保存できないので、写真を撮って入れるようにしている。 遊んでくださったみなさんも、アルバムに入ってます!

絵本のいま2025-26

玄光社のillustration FILE『絵本のいま 絵本作家2025-26』に掲載していただきました。 過去2年の間に、ここに載せられる仕事ができた、ありがたいことだなあと思います。
My works are on 2025-26 edition of "Illustration FILE Picture Book," published by Genkosha, which is a catalogue showcasing illustrators' portfolio.
表紙は柴田ケイコさん。

保育園でのノムとノマの展示

I had my Nom and Noma illustrations on display at a Nursery in Yokohama. 
二日間のくらき永田保育園での展示が無事に終わりました。 暑い中、坂の上まで見にいらしてくださったみなさま、ありがとうございました。
くらき永田保育園の園長の八朗先生と。
たくさんの保育士さん、保育業界の方とお話しできて楽しかったです。 SNSをフォローしてくださっている方、高校の仲間なども来てくださり、一家でいらしてくださる方も多くて、とても嬉しかったです。 サインしようとするとカブカが邪魔してお時間かかってしまいすみませんでした。
カブカ改め、カメカが描いた保育園のヒョウモンリクガメ。恐竜を飼いたいという子どもたちの要望を受けて飼っているカメだそうだ。

24 August 2025

東郷なりさ 絵本原画展『ノムとノマの のいちごつみ』

8月26日(火)、27日(水)の二日間だけ、井土ヶ谷駅徒歩10分にある、くらき永田保育園で『ノムとノマの のいちごつみ』の原画展をします。今日、搬入をしてきました。
26日(火) 13:00〜18:00 
27日(水) 13:00〜17:00 
両日在廊します。
平日2日だけ、保育園での展示ですが誰でも見に来られますのでよかったら遊びに来てください。  
ノムノマの家と調度品も飾ります。
ミニ額絵も作ってみました。 横浜こどものとも社さんが来てくださり、絵本のほか、ポストカード、額絵の販売もあります。

20 August 2025

7th Birthday

カブカ7歳になる。 
Kabuka became Seven!

On Saturday, we visited my cousin's family and had a birthday party for three kids who were all born in August. 
My cousin made a delicious tart and they got to decorate it with cream and lots of fruits!  
My cousin's son whipping the cream with a machine. And Kabuka was trying to sketch the whole process and take notes about the secret recipe.   
いとこの子がたーくさん絵本を作っていた! 大概の絵本が作りかけで終わっているカブカを考えると、全ページ作り終えてから寝ようとするのすごい。こういうのって本当に持って生まれた性格なんだろうなあ。
Kabuka raised quite a number of Rhinoceros Beetles this summer so she gave some to her friends. In return we got this huge octopus from a family who loves fishing. So her birthday party at home became an octopus party. Kabuka's dad made paella, ajillo and salad with the octopus.
カブカのカブトムシと物々交換でもらったタコを昨日(タコの日!)に解体して、家での誕生日パーティのお昼は夫がタコづくしメニューを出してくれた。 解体後、タコの墨を使ってスケッチに色付けしてみた。 ちなみにこのタコは、吸盤の大小が不規則なのでオスらしい!
前夜、「(カブカの)誕生日の準備何にもしてないでしょ。カードとか、旗とか、まだ作ってないよね」と言われてしまったので、夜なべして今年も作った。
誕生日当日は、学校で配られたチラシを見て、絶対に行きたいと言われていた赤レンガのファーブル昆虫展へ。基本は身近にいる虫を自分で見つけるのが好きだけれど、たまには外国にはもっとカッコイイ、すごい昆虫がいるというのを知るのもいい。ヘラクレスオオカブトが飼いたいとか言い出すタイプではなく、ひたすら家のカブトムシを愛でてくれるのは大変ありがたい。 

 最後にデジタル昆虫採集「バグハン!」の展示があって、最近の子は昆虫採集もアプリなのかぁと微妙な心境に。捕まえる機敏さとか、持つ時の力加減とか必要なく、変な匂い出されたとか、噛まれて痛いとかも、名前もわからない地味な虫とかもなく……ゲットできる喜びだけ提供。「お子さんの虫への興味関心を高めることができます」 こういうアプリから虫に入った子は、本物は自分では見つけられず、怖くて触れない虫好きになりそうだなあ。それでも虫に興味を持つ子が増えれば、何もないよりいいのかなあ。

6 August 2025

白老の海岸と森

樽前山に登ったとSNSにあげていたら、白老在住で先日の保育文化セミナーに参加してくださっていた保育士さんが連絡してくださり、ヨコスト湿原とその海岸、ポロトの森を息子さんとともに案内してくださった。
みんなで集めた貝。名前を調べてみた。
Beach Rose ハマナス
ハマナスの実を見るとケンブリッジの家主のおばさんが教えてくれたスウェーデンのデザートスープ、ニーポンソッパを思い出す。
また飲みたいなあ。
小1男子と小1女子(カブカ)、仲良くスケッチブックを持ってポロトの森を歩き、見つけたものの絵を描いていく。こういう光景、見られて幸せ。

樽前山と苫小牧演習林

We climbed Mt. Tarumae, which is a volcano. We could climbed up to its outer rim of a crater but not to the lava dome in the middle. Lots of White-throated needletails were zipping above the mountain top and that was just really amazing!!
樽前山の東ピークに登り、外輪山を少し歩いて、932峰ピークの分岐から降って降りてきた。外輪山まで登ると、霧が晴れると黒いプリンの溶岩ドームが見える。
山頂はハリオアマツバメがびゅんびゅん! 
羽音と風を感じる近さで見られて、思わずかっこいいーとため息。 テントウムシ、カミキリムシ、セミのほかあまりうれしくない小さな虫もいっぱいで気づくと服もカバンも虫だらけだったけれど、これら餌のおかげでハリオアマツバメが飛んでいるのだから、ぜんぜん我慢できる。 夫が撮ったハリオアマツバメの写真、よーく拡大したら、針尾が写っていて感動した。 
カブカはコエゾゼミとエゾチッチゼミを捕まえてにんまりしていた。
 
 
 花の時期は少し過ぎていたけれど、イワブクロ(タルマイソウ)、イワギキョウ、シマタマノキなどがスケッチできた。
チズモンエダシャク
このあと支笏湖畔へ降り、親水公園で登ってきた樽前山をバックに、カブカはひたすらヌマチチブやエゾウグイを捕まえていた。
苫小牧演習林にて、エゾリス!! パイナップルみたいになってる松ぼっくりをかじかじしていた。
シジュウカラ、ハシブトガラ、センダイムシクイ、ヤマガラ、ゴジュウカラ、キバシリ、コゲラ、シマエナガの混群に囲まれ、しばし幸せな時間を過ごした。 どんどん動いちゃってぜんぜんスケッチは描けなかったけれど。 センダイムシクイの数多かったなあ。