学生時代に参加したヤクザル調査隊が今年で30周年を迎える。わたしが参加したのはすでに10年以上も(!)前で、たった2回、のべ20日ほどの体験だったけれど、その日々は強烈な印象となって記憶に残っている。
屋久島の森の中で一週間、20人以上のキャンプ生活をし、日中は森の中で一人座って、サルの気配に耳を澄ませた。本当に自然の中、野生動物の世界に入り込んだ気がした。一緒に調査した何人かとは今も交流があるし、同じ年には参加しなかった人とも、ヤクザル調査隊員として何となくの同志意識があって、何か機会があると話したりする。そんな体験を学生時代にしたヤクザル隊員が、30年間、毎夏、数人ずつ増えていったというのはすごいことだと思う。
そしてもちろん、30年間という長期に渡って調査が行われている動物、地域はそう多くなく、屋久島のサルの行動や群れの変遷の知見が蓄積されていることも貴重だ。
The research group of Yakushima macaque, which I joined twice during my university days, celebrates its 30th anniversary this year. I made this image for the memorial booklet for the research participants.
30周年を記念して作られた調査隊員向けの記念誌に文だけでなくてイラストも寄稿した。
白黒冊子なのに、裏表紙にカラーで印刷してくれた!
様々なイベントも行われる。
4月21日には東京大学弥生講堂一条ホールにて公開シンポジウム「1368人で解き明かした屋久島のサルの暮らし」がある。
また調査の必須アイテムでありながら、老朽化してしまった車を買うためのクラウドファンディングをはじめている。車は通常の研究費では買えず、屋久島には四輪駆動のレンタカーが1台しかないため、調査を続けるには購入が必須条件だという。
金銭的な支援は、まがりなりにも"社会人"になって7年も経とうとするのに、未だにわたしが不得意とすることなので、せめて宣伝を!
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