24 June 2019

アゲハの卵

The eggs of the Asian Swallowtail had hatched safely on the 12th of June, six days after they were laid.   
6月12日の朝、卵の透明度が減って、中が黒っぽく、詰まったような感じになった。
10:10にふと見たら、既に1匹孵っていた。
孵化の瞬間を見たかったのだが、なかなかそこに張り付いてもいられず、チビとお昼ご飯にしている間に残り3つも幼虫になっていた。
孵化後、数時間はじっと動かず、しばらくして卵の殻を食べた。

2匹は実家から持ってきたサンショウの葉に移動してもらい、レモンにはとりあえず2匹を置いておくことに。と思っていたら、1匹は上手く育たなかったので、ちょうど良く、レモンに1匹、サンショウに2匹になった。



We decided that two of them had to move to Japanese pepper leaves, which is also one of the plants that they eat.
さっそくレモンの葉には、切符を切ったあとがあちこちに。



サンショウの葉にうつした幼虫を見ていて気付いたのは、羽状複葉の先端側の小葉に食べ後があるのだが、いるのは決まって少し付け根側の小葉の上だということ。どうやら休憩場所と食堂は異なるらしい。食べられた葉を見て鳥が虫を探すという話もあるようなので、補食を避けるためだろうか?
今日、改めてレモンの子とサンショウの子を見比べてみたら、レモンの子のほうが大きい気がした。



近くの公園でネジバナが咲いた。

次の絵本づくりに必死で、なかなか生き物観察もスケッチもできていない。
何しろ、仕事時間と遊びの時間を全部費やさなくては、絵本一冊という大きなプロジェクトは終わらない。ちょっとくらい昼寝もしたいし、1日に一度くらい外も歩きたいけれど、つい必死で制作してしまう。

「何も今年やらなくたって良いんでしょ。いつか作ればいいじゃない」という声が聞こえてくる。

絵本作りの苦しいところは、どうも正真正銘の「仕事」ではなくて、「遊びの活動」っぽいところだ。出版されてはじめて、それまでやってきた制作は「仕事」だったことになるが、出版されなければ「遊び」だったことになるからだ。

アイディアを練っているときは、出版してもらえるかなど、もちろん誰にもわからない。
それでも欧米の場合は、出版社に企画が通れば、その時点で契約も交わし、お金も一部もらえるが、日本の場合は契約ですら原画ができ上がってから。お金にいたっては、出版されてから。
 制作中は、作者は常に宙ぶらりんで、自分でやる気になって、自分でちゃんと進めなければ、絵本は出版できないのではないかと思う。
たとえ途中まで進んでいても、正式には何にも取り決めしていないのだから、嫌になったら数年間放っておくことも、完全にやめてしまうこともできるのかもしれない。
でも一方で、一度投げ出したら、その「いつか」は来ないかもしれない。何しろ、何にも保証されていないのだから。しかもズルズル制作している間は、一銭もお金を稼がないヤツになってしまう。

「余裕ができたら」というけれど、一体、いつになったら余裕ができるの? その時に、のうのうと絵本を制作していられるくらいの貯金はあるの? などとと思うと、結局は今、できることはやらなくては、と一人ブラック企業をしてしまう。

21 June 2019

ワイバード通信2019年秋冬号

The latest brochure of Ybird travel agency came out. 
My linocut and monoprint image for this issue's cover is Pied Harriers, gathering to roost.  It's a stunning scene we can observe in Chiang Lai province in North Thailand.  



ワイバード通信ができあがった。今回は、タイ北部で見られるマダラチュウヒのねぐら入りシーンが表紙だ。夕方、暗くなる頃、マダラチュウヒが次から次へと飛んできて、この草地に一時集合する。見る見るうちに辺りはチュウヒだらけになる。
ただ、どんどん暗くなるので、写真に撮るのは難しいシーンでもあるようだ。だからこそ、絵にしてみたいとずっと思っていた。

15 June 2019

2019 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

6月29日(土)から板橋区立美術館でボローニャ展がはじまる。
そう、わたしの『きょうは たびびより』のヒヨドリたちも飾られる!
Bologna Illustrators Exhibition will come to Tokyo in the end of June and go on tour from there. 
One of the best things about living in Japan, especially near Tokyo, is that we get to see variety of special exhibitions.  Bologna Exhibition doesn't go to any of European countries or anywhere in the US but four different cities in Japan and South Korea and China.
Biennial of Illustration Bratislava always come to Japan and this year, we have Shaun Tan's exhibition in Tokyo, too.

It will be a busy summer visiting exhibitions on children's books.  



会場ではボローニャ展のコーディネーター、森泉文美さんがブックフェア会場で撮影されたビデオも放映される。ヒヨドリの消しゴムはんこなども撮影した、わたしのインタビューも収録されているはずだ。

◇◆◇ 2019 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 ◇◆◇
日時:2019年6月29日(土)〜8月12日(月・祝) 9:30-17:00(入館は16:30まで)
 ※月曜日休館。ただし祝日の場合は翌火曜日が休館
場所:板橋区立美術館 
アクセス:都営三田線「西高島平」駅から徒歩13分
     東武東上線「成増」駅北口2番のりばから「区立美術館経由 高島平操車場」行きバスにて「区立美術館」下車



入選者は絵本やグッズを販売できるというので、わたしもいくつか商品を置かせていただくことにした。出版後3年間の在庫期間が切れて、他ではもう買えなくなった『アオサギのさかなとり』や、「地域の自然を守るタオル」などだ。

ついでに宣伝。


絵本『じょやのかね』が、JBBY(日本国際児童図書評議会)が選ぶ海外にも紹介したい子どもの本を集めた冊子『おすすめ! 日本の子どもの本』の2019年度版に載りました。

7 June 2019

レモンとアゲハ

春からベランダで鉢植えのレモンの木を育てている。リスボンレモンと日向夏を交配させて作られた璃の香という品種だ。
We now have a lemon tree in our balcony. It is a special variety called Rinoka.



It first bloomed on the 4th May and now has its last blossom.  



白い花を水彩で描くのは何とも難しい!

何かを飼うのも育てるのも苦手なのだが、たくさん花をつけ、実になりそうな部分もあり、割と順調に行っている。
と思ってたら、昨日、大事件が!



Yesterday, I saw an Asian Swallowtail came to lay her eggs! 
It's fascinating that she found this little tree.
I want to see the Swallowtail grow but I want the lemon tree to be in good condition.  What should I do?    





ナミアゲハがやってきて、卵を産んでいるのを目撃してしまったのだ!
こんなベランダにある小さなレモンの木を、よくもめざとく見つけるものだ。
飛び去った後によく見てみたら、少なくとも4つは卵が見つかった。
調べてみると5日から7日ほどで孵化するらしい。

さてどうするか、悩みどころ。