どうしても行かなくてはいけない所でない限り、チビを預けて出かけてはいけないような気がして、ついぐずぐず家に引き蘢ってしまっていたのだが、夫が一日ちゃんとリフレッシュしてきた方がいい、と家を追い出してくれた。時たまでも、病院ではないところにお出かけできて、今までの自分がしていたことをやらせてもらえるのは本当にありがたい。
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シギチドリの渡りはもう終盤に近く、渡り鳥はほとんど見られなかったけれど、セイタカシギが間近で見られて、たくさんスケッチできて楽しかった。
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谷津干潟で今開催されている「リトルターンアートプロジェクト作品展」の様子。コアジサシの絵ばかり46点が集められている他にない展示になっている。
自然観察センターにて、10月28日(日)まで。
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イギリスで、自然保護区に家族連れやカップルが気軽に立ち寄り、散歩をして併設のカフェでお昼を食べたり、お茶をしたりしているのを見て、カフェ施設があることで、本格的な生き物屋ではない人が訪れやすくなるのだと感じた。
日本でそういう所は少ないので、谷津干潟のカフェは前から入りたいと思っていた。いつもは時間目一杯に鳥見をしてしまうのだが、今回、鳥があまり多くなかったのもあって、とうとうのんびりお昼ご飯を食べられた。窓際のテーブルに双眼鏡が置いてあるところが、気が利いている。
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Black-winged stilts were feeding really close to the walking path. Their legs are so long and it is very difficult to decide their angle!
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有楽町朝日ギャラリーで開催中の写真家、下村兼史の展示「100年前にカワセミを撮った男」も見てきた。
大きく重たく、一日に十数枚しか撮れないカメラで鳥を撮影したというだけでもすごいことなのに、構図といい、鳥の動きといいすばらしい作品になっているのだから驚く。
今はカメラの性能には雲泥の差があるのに、こんな風に作品として素敵な写真を撮っている人はずいぶん少ない気がする。簡単に撮影できて枚数にも制限がないと、とりあえず撮っておこう、と何の気なしにシャッターを押してしまう。その気軽さゆえに、常に適当にしか写真を撮らなくなってしまったのかもしれない。
たまたま会場でお会いした画家が、一枚ごとに構図を練り、時間をかけて作品にするところは、ちょっと絵を描くのに似ているかもしれませんね、とおっしゃっていた。
写真展は9月26日まで。
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