ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアは、基本的には各国の出版社同士が翻訳出版のための版権売買をする場だ。そこにイラストレーターが便乗して、機会があれば編集者に会い、ポートフォリオやダミーを見てもらったりと仕事のチャンスを狙っている。
編集者はみんな忙しいので、話せたとしてもほんの一瞬。でも、ネットなどには公開されていない、編集者の直接の連絡先を教えてもらえたりと、その後のきっかけづくりには十分だ。もちろん、ここでたくさん種を蒔いたとして、全く発芽しないかもしれないし、数年後の忘れた頃だったりするかもしれない。でもきっとどこかには繋がっている。
数多くある出版社の中から、自分の作品のテイストに合った会社を見つけ出せるのも、各社がディスプレイしている絵本を自由に眺められるフェアならでは。
そして何と言っても、こんなにたくさんの絵本を読める機会なんて他にない。ただ会場を回るだけでもとても勉強になる。
Since my works for the book published by Fukuinkan Shoten entered the Illustrators Exhibition 2019, they made a special panel about me to put up on their stand along side with three of my books.
"Magnificent Birds" was on display at Walker Books.
これまで仕事をしたスイスのAtlantis社やイギリスのWalker Booksの編集者やアートディレクターなどに挨拶してきた。編集者が変わったり、メールでしかやり取りしていなかったりで実際に顔を合わせるのは初めての人も多かった。
国際的に活躍しているイラストレーターが、ボローニャは1年来なくても問題ないけれど、数年間来ないと知っている編集者がみんないなくなってしまう、と話していた。わたしも今年、最後に行った2015年に名刺をもらった人に連絡してみようとしたところ、ことごとく別の会社に移動してしまっていることが判明した。せっかくフェアで売り込みをして、作品に興味を持ってもらっても、ぼうっとしているとまた忘れ去られてしまうのだから難しい。また一から売り込みをはじめるのは大変だから、この業界でがんばろうと思ったら、やっぱりコンスタントに活動し続けるのが大切なのだと実感してしまった。
photo by Archit Vaze
"Magnificent Birds" were also sold at the book shop in the fair and my friend saw someone looking at it!
Not just my books but I spotted books by our classmates from the MA course at Cambridge School of Art: Rosemary Shojaie's "The Snow Fox," Harriet Muncaster's Isadora Moon series, Yiting Lee's "美好動物園(An Ideal Zoo)," Zack Rock's "Good Story" and Ruchi Mhasane's "Dance of the Wild," which was selected for this year's International Youth Library. We really are in the industry now.
And there were a lot more by the MA graduates from different year.
Of course, there was a Cambridge School of Art stand, displaying dummy books by current students. I had a nice chat with my professor and some of the students.
All these really brought me back to my student days, filled with energy and inspiration!
ボローニャ・ブックフェアはなんだかんだ4回目。ようやく情報量の多さや目新しいものに圧倒されるだけでなく、自分が見たいものを探して、必要な刺激を得て楽しめるようになった気がした。
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