ようやく板橋区立美術館の2019イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に行ってきた。改修工事をして新しくなった美術館は、外側の大きさは変わらないはずなのにあちこち広くなった感じがした。
I finally visited the Bologna Illustrators Exhibition at Itabashi Museun in Tokyo. My bulbuls were proudly flying in the middle big room.
わたしのヒヨドリたちは展示室の入口からも見える真ん中の部屋に飾られていた!
本来、撮影禁止だが、美術館スタッフにお願いして、入選者特権で数枚だけ撮らせていただいた。
It is wonderful to be able to see the Bologna exhibition in my own country. And the nice things about this exhibition is that they display all five images of the each selected works and the actual books published out of the works if they exist.
Photo by Mayumi Oono.
こちらは内覧会に参加された2017年の入選者、オオノマユミさんが送ってくださった写真。わたしの絵本と絵が美術館に飾られたという、とても良い記念写真を本当にありがとうございます。
会場では森泉文美さんが制作された今年のブックフェアについてのビデオも流れている。
今年、フェアに行って、海外の出版社から出された日本がテーマの絵本が目に付くなあと思ったのだが、森泉さんは既にこのビデオ制作でそのテーマを掘り下げてあちこち取材されていて、さすがだと思った。
日本文化は人気なのに、日本で作られた絵本が翻訳されているのではなく、外国人の手によって作られたものばかりがある様子。だからどれもカリフォルニア・ロールなのだ。日本の出版社の海外への売り込みが足りないのか、外国人にはやっぱり本場日本のお寿司よりカリフォルニア・ロールのほうが好まれるのか、気になるところ。そういえばフェア会場にお寿司のお弁当を売る屋台も出ていた。
I also attended the talk by Diego Bianki, one of the juries of this Year's exhibition. He works not only as an illustrator but also as a publisher and his works include not only making books but also many art projects that connect books and people. It really was inspiring!
今年の審査員の一人、ディエゴ・ビアンキ氏の講演会も聞いてきた。
審査についてのインタビューで、SNSの発達により、トレンドや流行が世界規模で即座に広がり、「多くのイラストレーターたちがみな似たような描き方をするということが起きている」と書かれていたのが印象的で、どんな方なのだろうと思っていたのでお話を聞けてとても良かった。
ビアンキ氏は本という枠に囚われずに、そこから派生して様々なプロジェクトをされていた。
例えば、本は木を伐採して作るものだから、逆に本から木を植えることを考えたいと始まったプロジェクト。木の種を漉き込んだ紙を使って本を作り、読み終わった後に土に植えれば木が生える本を制作されたのだ。
他にもブックフェアの会場前の広場に、イラストレーター、作家、編集者、紙職人や印刷をする人を集め、本の制作過程を一般の人に見せるアートプロジェクトをしたりと、本と読者をつなげるアイディアがたくさんあった。
午前中には、絶対に見に行きたいと思っていた、ちひろ美術館のショーン・タン展にも行き、長い移動時間には、チビが言葉を喋り出す前には読みたいと思っていた『ちいさい言語学者の冒険』も無事に読破して、久しぶりに遊びまくった一日だった。
こうやって出かけて帰ってくると、チビが特別にかわいく見える!
「毎週末が、何もしないうちに溶けて行く〜」と言いながらも、またチビの面倒見を引き受けてくれた夫に感謝だ。
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