19 July 2019

ハリエットの絵本ワークショップ

ボローニャ展に合わせて開催された板橋区立美術館のハリエットの絵本ワークショップに参加した。
10時から16時という一日だけのワークショップ。午前中にZINE(個人的な雑誌)を、午後に12ページの絵本を作るというハードスケジュールだった!
最近は長時間続けて作業できることなどまずなくて、一度の作業時間は20分、長くても2時間だったので、朝から夕方まで次から次へと何かを描くというのはとても疲れた。
I joined Harriet van Reek's one-day workshop held at Itabashi Museum on Monday.



We drew ourselves while doing the most uncomfortable posture.



We drew ourselves while dancing!
We had to do something out of our comfort zone.

次から次へと小課題を出された午前が終わり、お昼の小休止の後にすぐ、絵本づくりがはじまった。
自分の身に起きた嬉しかったこと、悲しかったことをそれぞれお話として書く。嬉しい話はクラス中でシャッフルし、当たったお話と自分の悲しい話を使える部分だけ好きに切り貼りして、見開き4枚のお話を作るという課題だった。

わたしが当たったお話は、同じく今年の入選者で、まだ小さい娘さんの子育て真っ最中の工藤あゆみさんのものだったので、とても親近感を感じて描くことができた。

ただし、4見開きを考えて描くのに与えられた時間はたったの2時間!
ストーリーボードなんて考えちゃだめ。とにかく思いついたままに、下書きもせずにどんどん描くの!とハリエットに言われて、作ったのがこれだ。



朝、目が覚める。
横に寝ているキミを見つめる。



昨日と一昨日のものが散らばったまま。
昨日と、一昨日と、その前の洗濯物が溜まっている。
昨日と一昨日と一週間前の仕事が、やり残したまま。



きみにそっとキスをする。



キミが起きる。
昨日と一昨日に散らばったものでキミが遊ぶ。
また新しい一日がはじまる。

It was a much needed exercise for me, who has been working on the final images of a new picture book for too long.  For books, I make detailed drawings and colour roughs and discuss over them a lot with my editor. The process will make sure that the images match the story well and have better composition or colour scheme. But sometimes, freshness gets lost in the long process.

"Don't think!"
"Just do!," Harriet said to us so many times.  
 

It's sometimes important to make a picture that way. The outcome may not be perfect but will have more energy to tell something.

18日には、子どもの本&クーベルチップ主催で、横浜市南図書館で行われたハリエットの講演会「オランダ絵本の魅力」も聞きに行ってきた。『レナレナ』をはじめとした著書がどのように出来上がったかを聞くことができておもしろかった。
ハリエットの絵本はとにかく奇妙だ。さらっと読んだら、なんじゃこりゃ、となって終わりそう。でもそんなこともあり得そうだとか、似たようなことを感じたことがあるな、と思わせるのは、それぞれのお話が、ハリエット自身の日常の経験をちょっと特殊な形で綴ったものだからなのだと分かった。
わたしが好きなのは、レナレナが雨茶を飲むお話と、ボッケとリーが森でパンケーキを見つけるお話。

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