23 October 2022

Autumn Harvest

秋、実りの秋! 
『たべられる きのみ』(菅原 久夫 文 /高森 登志夫 絵)を読んだのもあり、この秋はすいぶん野生の秋の実りを味見した。
7月頃からチビは『14ひきのあきまつり』や『あきのおさんぽ いいものいくつ』などに出てくるアケビが食べてみたくて仕方なく、しょっちゅう「アケビがとりたいのー!」と言っていた。幼稚園の植物に詳しい先生にまで、「アケビ とりたいんだけど、どこにあるか知っていますか?」などと聞いていたらしいのだが、園の裏山にはないと言われてしまったらしい。
 そんなに言うなら一口くらいは味見させてあげたいものだと、出かけるたびにアケビ探しをする日々だった。

きれいに食べられた状態で地面に落ちてたアケビ。 
そして丸いまま落ちているのを見つけ、無事に味見もできた!
チビ「あまーい!」と大喜び。
We found a kind of chocolate vine and tasted the sweet inside part.  There are more seeds than the edible part. 
狩猟採集というのは人の根底にある行動だから、子どもには体験させたいなあと思う。身の回りの植物が何かに使える、食べられると思うだけで、植物に対する興味がぐんと上がる。
自然保護という観点からも、一軒家で庭でもない限りは、周りの土地は全て誰かの私有地という点からも、都市に住んでいるとなかなか自由に採ってもいい植物というのがなくて困る。野生動物の棲家としての自然がとても貴重になったいま、採集禁止の自然公園が大切なのはわかるけれど、食べられる木や使える草をたくさん植えた共有地(common)的な公園もあったらいいのにと思う。
ちょっぴりだけジャムを作ってみようと思い立ち、近所でエビヅルの実を収穫。近くにアオツヅラフジの実も生っていて、こちらは毒なので収穫は要注意。チビは葉の形でしっかり見分けてくれるので、採らせても安心できてありがたい。 まだ時期が早くて緑の実も多かった割に、思った以上の量がとれた。
エビヅルはヤマブドウに比べてペクチンが少ないらしく、レモンを入れなかったのでとろみはつかなかったけれど、味は濃くてとてもおいしい!
(絵を描く専門のわたしも、実を取るのと潰すのは手伝った!)
We made a bottle of jam (or rather a syrup) out wild tiny grapes.
 草刈り業者のおじさんたち、たとえばこのエビヅルも名前も知らなければ、食べられることも知らなくて、実がたわわに生っているのに、全く気にせず全部刈ってしまったりする。チビと楽しみにしていた実の生った蔓がみんな切られてしまったので、ダメもとで聞きにいったら「こんなの欲しいの?」っという感じで、どさっとくれた。
あまりに少なかったので、シェラカップでジャムもどきを。少ないのを良いことに頑張って種を取り除き、皮を残したらより美味しくできた気がした。
茹でた栗をスプーンで必死でほじくっても食べたし、スダジイやマテバシイを炒ったものも食べたし、粉にしてどんぐりクッキーも作ってみた。

Pokeweed berries are poisonous but it has nice colour to play with. We drew with it and dyed some knitting wool with it! 


ヨウシュヤマゴボウの実を潰してお絵描き。そのうち色褪せてしまうのはわかっているけど、この魅力的な色でつい描きたくなる。 ヨウシュヤマゴボウは毒なので試したい方は要注意です。
ヨウシュヤマゴボウで毛糸も染めてみた。
といっても、ジップロックに実と少量のクエン酸を入れ、毛糸も入れて潰しただけ。 母が少量で試しに染めたものはとても濃い紫に、わたしとチビが大量に染めたものは、染め時間が短かったせいかピンクに。 時間が経ってどのくらい色落ちするのかは気になるところ。 『アンナの赤いオーバー』ならぬピンクのセーター。 メリヤス編みも裏編みもやり方をすっかり忘れていたわたしは、セーター作りはちっとも戦力にならず、3段くらい手伝っただけ。

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