29 March 2023

Going International

Two of my picture books are going international! 
子育てとコロナで完全に国内に閉じこもった気分でいたのだが、わたしの絵本が外に飛び出してくれていて、とてもうれしい。 
"When the Sakura Bloom," the English version of my Sakura book was selected as one of forty books on 2023 Outstanding International Books list by USBBY( The United States Board on Books for Young People)! 
Also it got 2022 honorable mention for Freeman Award
『さくらがさくと』は2021年に英語版を『When the Sakura Bloom』としてオーストラリアのBerbay Publishing が出してくれ、昨年春にはアメリカ版にもなった。そのアメリカ版が、USBBY(アメリカの児童図書評議会)が出す2023年のすぐれたインターナショナルな絵本・児童書のリストに載ったり、さらに東・東南アジア地域についての絵本と児童書に送られるフリーマン賞の佳作に入ったりした。
アジアの絵本として注目されているようでありがたい。

そして3月24日からミュンヘン国際児童図書館ではじまった企画展「黒・白・グレー〜色のない絵本」では、なんと『じょやのかね』が展示されている。
My picture book "Jyoyanokane(Ring the Bell on New Year's Eve)" is now been exhibited in "Black White Grey" exhibition at International Youth Library in Munich!! 

The exhibition is held until 3rd September so you have plenty of time to plan to visit there.
Current Opening Hours: 
Mon - Thu 10 am - 4 pm 
Fri 10 am - 2 pm 
Saturday& Sunday 2 pm - 5 pm 
Entrance Fees: Children and Young Adults under 18: free 
Adults: 3 Euros (Collective ticket for all exhibitions and museums), 2 Euros reduced entrance fee 

Also on their web page, you can watch my video about the book.

とても忙しかった2月に数週間のうちに絵本について語ったビデオを作って送ってくれと言われ、必死で撮影した動画も、館内で見られるほか、ミュンヘン国際児童図書館のwebページに載っている。 何しろ休日はチビがひっきりなしにしゃべっているし、平日はちょうどマンションの外壁工事中で工事音がうるさく、平日のお昼の約1時間しか撮影できる時がなかったのだ! 会心の出来とはいえないけど、喋りたいことは盛り込んだつもり。

23 March 2023

Sakura School Visit

I was invited by Ms. Sue Conolly, a wonderful librarian at the Canadian International School in Tokyo, and did a school visit to talk about my book, "When the Sakura Bloom," show my sketchbooks and do some field sketching with children yesterday.  

They said that I was the first person to do this kind of event after the covid19 spread.  I feel very honored.

In the morning, I visited two classes at kindergarten children aged around five.
東京のインターナショナルスクールの司書さんに招いていただき、幼稚園で2コマ、小学校で2コマ、『さくらがさくと』の制作についてお話し、一緒に桜をスケッチする機会を持たせていただいた。
日本の学校が絵本作家を呼ぶというのはあまり聞いたことがないけれど、海外ではこうしたSchool Visitがとても盛んだ。『さくらがさくと』の英語版が出たことで、昨年は名古屋のインター校とzoomで繋がれたし、今年は東京の学校を実際に訪れることができ、日本のインター校と関わりを持つ機会ができたのはうれしい。
こんな正式に学校の授業に招かれるのは初めてだったので、絵本作家であり元美術教員でもあった、はるのまいさんにいろいろ相談させていただいた。授業はとにかく準備が肝心! スケッチできる環境と状況が心配だから写真でも造花でも、万が一の場合に描けるものを準備したほうが無難だよとのアドバイス。確かに! でも本物の自然を自分の目で観察して絵を描くことで、自然の不思議を発見し、形を学び、自分の描き方を見つけてほしいというスタンスの人間としては、できれば本物を……と揺れる心。ということでチビと夫にも頼んで前日から、そして当日も朝から桜並木をひたすら歩いて、スズメが落とした花をキムチ容器2つ分拾い集めて持って行った。
I gathered lots and lots of blossom dropped by sparrows. I explained how the White-eyes and Bulbuls suck the nectar from the front of the blossom but sneaky sparrows pick the entire blossom and suck from the bottom. I am so glad that they really showed interest and enjoyed looking at them.
I asked Sue to make a "field sketchbook" for everyone.  
事前に作っておいてもらったスケッチブック代わりのノート。 
どうしても描けない子がいたときにと思って、塗り絵できるような線描きの桜の絵をつけておいたのだが、みんな自分で好きなものを見つけて描いてくれて、杞憂に終わった。
Sakura only blooms for certain days in the season and we have changeable weather in Spring. But we were very fortunate to have a warm (or rather hot) sunny day with beautiful bloom of Sakura.
In the afternoon, I visited Grade 4 and 5 classes in elementary school.  
I wanted to talk about many things but time was limited so I mainly talked about how I created my picture book from observing the real world, sketching trees and birds. For elementary school kids, I talked about why I think field sketch is important as well as some tips to draw from real life. 
午後は小学校の4年生と5年生、それぞれ3クラスずつと行った。桜の開花に合わせて急遽日程を変えたためホールが使えなかったので、スライドはわたしが図書室からzoomでしゃべり、生徒はそれぞれのクラスルームで見るという形式に。なかなかハイテクだ。
おかげで本当はわたしの話を聞けなかったはずの学年でも、担任の先生が見せようと思ったクラスはzoomを見ていたらしい。担任次第で、その時間に何をするか変えられるという自由さに驚いた。
まずはよく見てみようと、説明しているわたし。
どお?っと見せにきてくれる子も。
They all did very good job and had a productive time!  

小中高と日本の公立の学校に通ったわたしにとっては、インター校のカリキュラムの自由さや、各担任が自分の裁量で決められることの多さに驚いた。
そして何よりもびっくりしたのは、学校全体の司書が一人いるだけでなく、幼稚園の司書が一人、小学校には司書補佐が一人と合計三人も図書室関係の職員がいたことだ。そもそもわたしが受け持ったこの時間は、司書が受け持つlibrary class(図書の時間)だった。幼稚園に司書がいて、しっかり良い絵本を選んできて読んでくれて、それにちなんだ学びのプログラムを考えてくれるなんて、いいなあ。 
 
Big thanks to all the students who join this and Ms. Sue Conolly and all the teachers who made this school visit possible.  
I hope children will keep drawing Sakura until leaves come out and then keep sketching many other things. 
 
Photo credit also goes to Ms. Sue Conolly.  

1 March 2023

2月のスケッチ

Some recent field sketches.
Dusky Thrush was seen in flock perching on trees.  This season, they still tend to stay on trees at the moment but they will soon come down to the ground. 
先日、とても久しぶりに泉の森へ出かけた。 森を歩いていて、何が林床でゴソゴソしているのだろうと思ったら20羽くらいのツグミの群れだった。森の中の地面で見るのは新鮮。うちの近くなら、あの音は100パーセントガビチョウなのに。
センダンで採食するヒヨドリはチビも双眼鏡でよく観察できたらしい。「あれ、ヒヨドリだけじゃないよ。ムクドリもいるよ」なんて言っていた。
A big flock of Brown-eared Bulbuls and a few White-cheeked Starlings were feeding on Chinaberry. They were doing acrobatic movements and it was very fun to watch.
近所を散歩していて、竹の花を見つけた。どうやら淡竹らしい。
We found bamboo flowers, which is said to only bloom once in 120 years!
ツチグリ 秋に出てくるイメージだったけれど、見つけたのは1月。そういえば9月頃に見つけたのは、網目模様がなかった。
Brown-eared Bulbul. 
いつも見ているけど、そう思っているせいか描く機会は案外少ないヒヨドリ。
逆に見つけると描いちゃうから、案外描いている数が多いカワセミ。ハンノキに止まっていて素敵だった。
最近、チビは何か見つけると描きたい!っと言い出す。わたしも描きたいものなら一緒に描くし、あまり興味が湧かないものなら、描いているチビをスケッチすることにしている。
スケッチブックを持ち歩くようになったら、MINTIAのケースで作った偽物スマホで写真を撮る真似を全くしなくなった。2歳後半から4歳過ぎまでは必ず持ち歩いていて、持ってくるのを忘れると大泣きすることもあったのに!
双眼鏡も、ヤクルト容器を二つ繋げて作った偽物は持ち歩かなくなり、夫の小さな双眼鏡を自分のものにしつつある。 
マンサクを描く。
Heard the Japanese Bush Warbler's song for the first time this year on the 23rd of February. 
2月23日、午後いっぱい、新しくできた名瀬・上矢部市民の森をぶらぶらして、モズ、アオジ、シジュウカラ、エナガ(声)、メジロ、ウグイス。ウグイスの鳴き声、今年初聞きだった!