三宅島で友人と自主フィールドスケッチ会をした。わたし自身は、一人でふらふらしていても、誰かと一緒にいてもスケッチしているので、やっていることは変わらない。でもスケッチを目的にフィールドに出て、最後にお披露目会をすることで、どう描くかへの意識が高まる気がする。
二人だけだったのもあり、はりきって朝5時から17時まで行った。
薬師堂林内に入ったのは、朝5時くらいだろうか。まだ暗くて静かだった。最初に鳴き出したのはアカコッコ、コマドリそしてハシブトガラス。三宅島のドーン・コーラスの始まりだ。
5:10ミソサザイ、トラツグミが「ヒ〜ヒ〜」と鳴き、ヤマガラ、ウグイスの声が聞こえ出した。5:15過ぎにヒヨドリ、キジバト、そしてコジュケイがやかましくなる。5:31にカラスバトが聞こえて、友人が今年初のイイジマムシクイの一声を聞き分けた!
We woke up very early and went out in the forest at around 5:00 for the island's famous dawn chorus. We heard this year's first Ijima's leaf-warbler on the 30th March!
When we started, it was too dark to sketch anything. But gradually shapes became recognisable and colours visible and it turned out to be the best time to watch the Japanese Robins (E.a. tanensis).
新芽を出したばかりのイヌビワの木でさえずるアカコッコ
6時をまわるともう朝らしい明るさになり、コーラスは一段落ついてしまった。コマドリ1羽が最後まで熱唱していた。
朝ご飯を食べて環状林道へ。伊豆諸島を代表する桜、オオシマザクラ。これは最初に絵の具で描いた上から鉛筆デッサンをしてみた。
下向きに花をつけるハチジョウイチゴ。上向きにつけるカジイチゴと競って咲いていた。
Many trees died from the volcanic gass after the eruption in 2000. But plant succession is evidently progressing. Field of yellow grass stretches almost to the top of the mountain and pioneer trees add bright fresh green colour to the scenery.
Pelagic Cormorants
お昼を食べてからは海沿いへ。うねりが岩にあたり大きな波しぶきを上げるのに魅せられて、釜方海岸に腰を降ろすことに決めた。ヒメウはやっぱり、ウミウよりも波に近い側にとまっている。
Japanese Cormorants
波がかかる心配が少ない岩の上でくつろぐウミウ。
最後は夕方に活発になる鳥を狙って坪田地区へと向かった。校庭にハクセキレイ。「あ! ホオジロだ!」
過眼線がないだけで、どうしてこんなにかわいくなってしまうのだろう? 友人名付けて "シマエナガハクセキレイ"。
家に帰ってからのお披露目会で、セキレイ類の形をとるのは難しいよね、という話になった。シルエットだけを見てもセキレイだと分かるのに、描き損ねるとすぐツグミになってしまったり、スズメになってしまったりするのだ。
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