24 July 2016

島の鳥事情いろいろ

今年は周辺の海水温が高く、餌となる魚が少ないために海鳥の繁殖率がとても低いという。実際、コロニーの活気は去年に比べたら足りない気がした。ウミガラス、オオハシウミガラスは崖にはいるけれど、卵を抱いていずに、ぼうっとしている個体が多かった。



It looked like a bad year for the seabird and there were very few murres incubating its egg.  But when I looked carefully with a scope, I spotted a few with a beautiful blue egg.  
こんなところでどうやって抱卵交代をするのだろう、と数人で長いこと眺めていたのだが、残念ながら決定的瞬間を見られずに移動時間になってしまった。
ガイドさん曰く、交代する個体が近くの岩に飛んでくると、抱卵している個体が別の場所へ移動し、交代となるらしい。少しの間ならば、卵は岩の上で落ちずにとどまっていられるわけだ。



海鳥の中でも、ミツユビカモメ類、その中でもより大きな餌を食べるアカアシミツユビカモメは、餌が取れずに繁殖に参加できない個体が多いという。崖では全然見なかったけれど、湖や塩湖で水浴びをしたり、休息したりするのはよく観察できた。
The two types of kittiwakes look very similar except the colour of the legs but the Red-legged ones are slightly smaller and its back is slightly darker than the Black-legged ones. There were some young birds, too.



フルマカモメ(Fulmar)



ツメナガホオジロ(Lapland Longspur)
留鳥たちは、暖冬の影響で、うまくやっているようだ。ミソサザイの数が去年と比べて目に見えて増えた。春が早かったせいで、繁殖を始めたのも早かったらしく、チシマシギやユキホオジロなどのヒナも、ほとんど巣立って飛び回っていた。



花畑のユキホオジロ(Snow Bunting)



今年は何度も、そしてとてもよく観察できたコオリガモ(Long-tailed Duck)
This male was for some reason sitting at the water's edge.  He was with his mate so I feel rather bad not drawing her.  Maybe when I have time I will add her!  



カナダヅル(Sandhill Crane)
時々、本土から飛んでくるそうだが、飛んでいる姿は見かけても、こうして止まっているのは珍しいという。体がかなりオレンジ色に見えた。図鑑には、ときどきまだらに赤茶色になる個体がいると書いてあるので、それだろうか。
セントポール島は島なので、そう見られる鳥の種数が多いわけではない。だんだんそこで繁殖している鳥に見飽きてくると、何か変わったのはいないかと探しはじめる。そして見つかるのは、豆粒のように遠いトウネン、オグロシギ、ウトウ、タカブシギ。ガイドさんは、いたいた!っとうれしそうに教えてくれるけれど、アメリカの珍鳥は日本の普通種であることが多い。アメリカでビッグイヤーをしようと思ったら、タカブシギを見るのに一番よいポイントはこの島なのだそうだ。




Before I went to bed on our last night, I roamed around the hotel.  The Lapland Longspur sat on a barred wire of the airport.  And I could see its long spurs!  

No comments:

Post a Comment