17 September 2016

やーち やんばる

「いちち いしかー  むーち むちりがー
ななち ながはま  やーち やんばる」
林光のオペラ『セロ弾きのゴーシュ』では仔だぬきが沖縄の数え歌『てぃーちでぃーる』を持ってくる。1997年の観劇時、林光自筆の楽譜を印刷したものが観客に配られた。すごく好きで、その紙は今も大事にとってある。その「やんばる」の森を訪れられたのはうれしい。



学びの森の部屋から見た、やんばるに沈む夕日。学びの森の宿泊棟はバリアフリーで、きれいで快適で、部屋からも大浴場からも稜線が見渡せた。リゾート気分でやんばるの森の遊びに来られるのはいいけれど、でも、このために森を切り開いてしまったからこそある展望なんだとも、ちょっと考えてしまった。



立派なナンバンギセルが咲いていた。
Forest Ghost Flower.  It is a parasitic plant so the English scary name somewhat makes sense.
In Japanese we call it, Namban Giseru, literary means the pipe from the south.  It's a bit confusing that English name "Indian Pipe" is used for the other white one.     




林道沿いにハシカンボクが咲き乱れていた。こういうのを何か見つけては止まってスケッチしてしまうので、ちっとも前に進まない。



オキナワキノボリトカゲ(Okinawan Tree Lizard)
大学のころ奄美で見てうまくスケッチできたのがうれしくてパステル画を描いた思い出のトカゲ。 少しは上達したと言えるのか、未だ同じことをしているとしか言えないのか……。



リュウキュウハグロトンボの雄。羽の先に白い紋がある雌も見た。



黄色いのでオキナワルリモントンボの雌。雄は胸部がきれいな水色をしている。
ただ雌でも水色の個体がいるらしい! 
交尾を終えた雌にとっては、雄のフリをすることで、雄に追い回されなくなるのがメリットとなる。一方で雄のフリをしている個体は、天敵には見つかりやすく、また他の雄にライバルとして追われるデメリットがある。そのため2タイプが進化したという。



ギランイヌビワの実だろうか。オキナワウスカワマイマイがはっていた。幹から直接、実が生えているとエキゾチックだ。



ヤマタカマイマイ
It looked elegant with its tall white shell.



やんばるでガイドをしている友人が夜の森を案内してくれた。ヤンバルクロギリスは1995年になって発見された固有種だという。



道路にも生物はいっぱい。アカマタを見たあとは、フクギで染めたような黄色のヤママユガ。
翌日の夜は、アカマタが何かトカゲを追いかけて食べるところに遭遇した。



ナミエガエル。Namiye's frog
It does not have a round pupil like normal frog but a diamond shape one.  It makes the eye look somewhat sparkling.   

前夜、森から「グワン、グワン」という哺乳類のような声がしていて、一体何だろうと首をかしげていたのだが、ホルストガエルの声だと教わった。カエルの声量はすごい。

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