It is an anthology of three short animal stories written by Alison Uttley, which were newly translated into Japanese.
見返しのパターンのスカートをお揃いで着て撮影するならと風船も買った。ところがゴム風船にヘリウムは簡単に入れることができず、空に浮かないのでよい写真が撮れずに苦戦して終わってしまった。でもアトリーの時代に、そんな田舎のおばあさんが売っている風船にヘリウムが入ってたとも考えにくいから、風船は風にたなびいている程度だったのだろうか。ハリネズミの針どころか、草などに触れると、「すぐに、パーンといってしまう」ので、お話の世界を現実にするのはやっぱり難しい。
アリソン・アトリーの3つのお話にわたしがイラストをつけた本『はりねずみともぐらのふうんせんりょこう』が数日後に福音館書店から出版される。訳は上條由美子氏だ。
まさか自分が『時の旅人』やグレイ・ラビットのシリーズなどで知られるアリソン・アトリーの挿絵を描くことになるとは!
仕事が決まってから、アトリーの自伝的な作品だとされる『農場にくらして』を読んだ。わたしが好きな野生動物画家のC.F.タニクリフが白黒の挿絵を付けていて、アトリーの世界感をとてもぴったりと表していると感じた。だからわたしもそんな雰囲気を出してみたくて、消しゴムはんことリノリウム版画で挿絵を描いた。
Three stories are "The Doll's House," "Hedgehog and Mole Go Ballooning" and "The Mouse, the Rabbit and the Little White Hen."
留学中にイギリスの景色、生き物やイギリス人の暮らしを見た経験が活かせる仕事ができたのはとてもうれしかった。アトリーのお話は生き物の描写が細かい。植物や動物はできる限りイギリスにいる種を描こうとこだわった。
For me "the doll's house" always meant this gorgeous dolls' house my mum made for me modeling after the Rumer Goden's "The Dolls' House."
はじめの『ちいさな人形の家』はのねずみの兄妹が人形の家を見つけて入り込むお話だ。わたしにとって、『人形の家』といえば、ルーマー・ゴッデンのお話だ。何しろ、小学生の頃、母が岩波書店から出ている邦訳版の見返しにある家の中の図を元に、こんな素晴らしい人形の家を作ってくれたのだ。この人形の家のおかげで、お話の世界はぐっと身近になった。
だからおのずと、挿絵の人形の家の外観や内装も、母が作った家そっくりになってしまった。
先日、ルーマー・ゴッデンの原作はターシャ・チューダーがイラストを描いていると知り、どうしても気になって原書を手に入れた。開けてみると非常に既視感のある絵。どうやら邦訳版のイラストは、堀内誠一がこのターシャ・チューダー版を見ながら描いたようだ。今なら著作権などでちょっと問題になりそうなくらい似ている。
For the end paper of my book, I used the same pattern design I made after seeing the scenery in Lake District back in 2012. So now my little one and I each have a skirt matching with the book!
Great readinng this
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