14 November 2024

Bookaroo Day 2

Bookaroo2日目と3日目は土日にあたり、たくさんの家族連れが遊びに来た。会場であるサンダー・ナーサリー(庭)に入るチケットは必要だが、Bookaroo自体は無料のイベントになっている。


Bookaroo Day 2 and 3 were on a weekend and lots of family came to the site.  

On Saturday the 9th, I did a Doodle Wall session, "Tree of Life."  I brought Sumi ink for calligraphy and a big brush and drew a big Banyan tree for kids to add some creatures.
講師はだいたいみな1日1セッション持っていて、土曜日にわたしがやったのは、巨大な壁に子どもたちと絵を描くDoodle Wall (お絵描き壁)。
この日最初のコマだったので、初めは集まりが悪くどうなるか心配したけれど、一緒に描き始めたらだんだん子どもが増えてきた。
At first we only had four kids to start with and we had plenty of space to draw anything but by the end, it was very crowded!  
I asked them what creatures could be living in a big tree like this and a girl added buzzing bees and their nest.
Boys started to make a river underneath the tree.  So I put Kingfisher and a Egret. Other boy coloured the egret and it became like a Cattle Egret! 
Since I had a snake as an example, there came four more snakes.  
There was a fairly, a nest with colourful eggs (and their mother bird added by someone else), lots of butterflies and birds, some owls.  
It's all good. 
I wish I asked them to draw much bigger though! 

It was also great to get to know all the authors and illustrators from around the world!  
Bookarooに参加してとてもよかったことの一つは、いろんな国の作家やイラストレーターと知り合えたことだった。3度の食事をホテルや会場で誰かしらと一緒に食べたので、その都度1、2時間ずつくらい会話する時間があり、読書文化や子育て、政治やそれぞれの仕事についてなど多様なトピックを話した。ベトナムでは作家の地位の方がイラストレーターよりよほど高いなどという話も聞くことができた。
いろんな人と話していて、日本は海外からの絵本、児童文学を翻訳出版している率が高くて恵まれていると感じた。日本にいるとそう簡単に子どもを連れて海外には行けず、そう簡単に外国の人と触れ合う機会もないけれど、違う国の文化や自然を本を通して知れる機会があるのは、とてもありがたい。翻訳文化、大切にしたいなと思った。

でもデリーの子どもたちは、こんなに多くの国際的な作家、イラストレーターの話を直接聞けるチャンスが毎年ある! 考えてみればとってもすごいこと。
一定数の子どもたちが英語を理解できるという、そもそも有利な点は間違いなくあるけれど、各国の大使館に働きかけて支援を受け、こんな機会を作りあげているBookarooは本当にすごい。

And since I flew to India, my very best friends living in India came all the way just to see me.  Yes, I got to see Ruchi and Archit!!!  
ケンブリッジ時代の仲良しRuchiとパートナーのArchitも、わざわざ飛行機で2時間も飛んで会いに来てくれた!

13 November 2024

Bookaroo Day1

Bookaroo is a literature festival for children and it is where kids can interact with authors, illustrators, storytellers. The Bookaroo trust has been organising several editions every year since its launch in 2008 and the Delhi edition held in every November is the largest with many international speakers.  This year we had authors from New Zealand, Austria, Turkey and Vietnam, illustrators from Singapore, Portugal, Spain, Norway and so on!     
Bookaroo(ブッカルー)はBookarooトラストが運営する子どものためのブックフェスティバルで、インド人女性のSwati Royさん、インド人男性のVenkatesh M Swamyさん、イギリス人女性のJo Williamsさんという3人によって始められたと聞く。今はSwatiさんとVenkateshさんによって運営されている。毎年、ジャイプールやシュリーナガル、ヴァドーダラーなどインド各地、ときにスリランカやマレーシアの都市も回っており、年に数回開かれるが、11月にデリーで開かれるものが一番大きいようだ。デリー版とその1週間後に開かれるジャイプール版は、海外の大使館など国際交流機関の支援を受けていろいろな国から作家やイラストレーターを招いている。わたしも、国際交流基金(Japan Foundation)のインド支部からの資金援助を得て参加した。 今回のデリーでのBookarooには、日本からのわたしのほか、スペイン、スリランカ、シンガポール、ノルウェイ、ニュージーランド、トルコ、ベトナム、オーストリアなどから来ている作家やイラストレーターがいた。
This Delhi edition was held in Sunder Nursery, which is a beautiful garden next to the Humayun's Tomb. And all the venue were outside under trees! Even the bookshop Eureka had a pop-up in a tent.
Bookarooの会場は、フマユーン廟の隣に位置する庭、サンダーナーサリー。すべてのセッションが野外で行われる。乾季で絶対に雨が降らないデリーだからできることかもしれない。
Friday the 8th, the day 1 of the Bookaroo was the Schools' Day. I did a field sketch session, "Draw Nature and Discover" with 10-12 years old school girls.
I talked a little about how my story idea is based on observation in the field, how I sketch nature and showed my sketch books.  
初日の金曜日は、学校行事の一環として子どもたちが会場に来る日。わたしは小学校高学年の子どもたちに、わたしが絵本の題材をフィールドで見つけているお話をし、一緒にフィールドスケッチをした。全部で1時間なのでとっても短かったけれど、「絵を見てください、良い感じですか?」とか「どうやったら、そういう素敵な線が引けるようになるんですか?」とか、ぐいぐいといろいろ質問してきてくれた。

インドのデリーへ

I made a short trip to Delhi in India to join the Bookaroo Children's Festival, thanks to Japan Foundation, India, which supported my travel and accommodation. 
インドの子どもの本フェスティバルBookarooに招待していただき、日本の作家/イラストレーターとして参加してきた。参加費は国際交流基金のインド支部(ニューデリー日本文化センター)に援助いただいた。

フリーランスの作家/イラストレーターとして、ただの観光ではなくブックフェスティバルに参加したのでインドのビザを取るのに苦労した。今年の講師陣はビザ取得に苦労した人が多かったらしく、出発1日前にようやくパスポートを受け取ったという人もいた。みんな無事に集まれて本当によかった。
Sketches I did while waiting for my flight at Haneda airport on the 7th.
移動を入れても5日という短いインド滞在。でもカブカを置いて5泊も家を空けるのは2019年のボローニャぶりだった。いろいろ心配したけれど、カブカも夫も母もがんばってくれて、問題なく行って来られた。
From the plane, I could see the Himalaya. 
Among my friends and family, it's often me who ask to stop and sketch something. But this time, I was very happy to follow Antonia Santolaya from Spain, one of the speakers at the Bookaroo, who suggested me to visit the Humayun's Tomb together and sketch it.
イサカーン廟(Isa Khan's Tomb)
フマユーン廟(Humayun's Tomb)
In the evening of the Bookaroo day, the Bookaroo kindly organised the Humayun's Tomb museum tour guided by Ratish Nanda, the project director of the restoration work at Humayun's Tomb himself!  It was very interesting to hear the history and story behind the restoration.  I felt ashamed that my knowledge of Mughal Empire was too little to understand his talk well.  But it is always good feeling that names in the text book of the world history start to mean something in my head. 
 
Quite a lot of things in the museum were replicas but they were hand made in very good quality and I could see that by making them, they learned so much about how they were made in those days. 
I am so glad that Antonia and I spent the time sketching and observing the architecture before the tour because I could understand slightly better!   
Inside the museum there is the original finial of the Humayun's Tomb.  It looked enormous in the building and I could really feel the size of the tomb.  

9日の夕方、フマユーン廟の復元プロジェクトに携わるRatish Nanda氏によるフマユーン廟博物館ツアーを、Bookarooに参加している講師向けに企画してくださった。今年できたばかりで、インド初の地下博物館だ。
フマユーンがとても興味を持っていたことの一つが庭であったことやイランとの関係、復元中にわかった様々なこと(地となる金属の純度次第で金箔のくっつき方が違う)など、おもしろい話がたくさん聞けたのだが、ムガル帝国についての私の知識は高校時代に世界史の教科書を暗記して忘れたところから進化していなかったので、英語の説明についていくのはなかなか難しかった。

3 November 2024

おさんぽえほん原画展

11月7日(木)から、12月1日(日)まで、横浜市南区弘明寺の子どもの本& クーベルチップさんにて、おさんぽえほん原画展をします。月火水がお休みのお店なのでご注意ください。

23日(土)には「はじめての自然体験」と題したトークイベントをします。絵本を作った経緯や、子育てと自然体験についてなど、お話しできたらと思っています。
My linocut prints from my board book series are displayed at a children's bookshop in Gumyoji, Yokohama.
今日、搬入して飾ってきた。
Doodling persimmons and crows on the shop window with Kabuka!
カブカと二人でお店のドアにも絵を描いたので、見に来てね!

7 October 2024

運動会

Yesterday was the sports day at Kabuka's kindergarten. I tried to scribble something on my sketchbook.
雨天延期を経て、今日の午後は幼稚園の運動会だった。
メッセージカード 
すみれ組だから青いはっぴとカブカから聞いて描いたのに、当日は赤だった。
でも選択種目で自分が出るものとか、走る順番とかダンスで踊る位置とか、カブカは事前に詳しく教えてくれるのでありがたい。
あまり競争心を煽ったり、完璧を求めたりしないゆるーい園。クラス対抗は、だるまさんがころんだ! 自分で出るものを選べる競技は、カブカはなんとリレーなぞを選んでいた。どっちの競技もカブカチームは負けていたけど、カブカはふーん、負けたんだ、という感じ。あんまり競争心が強くても、対応する側は大変だからありがたいか。
ソイヤを踊る前に待っているところ。

2 October 2024

いつも仲間といっしょ エナガのくらし

初めて絵本の文章だけを担当するというお仕事をした。
江口欣照さんの四季折々のすばらしい写真によるエナガの写真絵本だ。文一総合出版の「命のつながり」という写真絵本シリーズの7冊目になる。
This is my first experience to take only the writing part of a picture book.  It is a photo picture book about the life cycle of Long-tailed Tits and the beautiful photos are by Yoshiteru Eguchi.  

 東郷なりさ 作、江口欣照 写真 
 文一総合出版 2024年10月11日発売 
 定価2,200円(税込)
江口さんが何年にも渡って撮り溜められたエナガの写真にお話をつける仕事をしませんかと言われたときは、写真絵本ってどうやって作るのだろうと戸惑った。絵の絵本ならお話に合わせて、いくらでも好きな構図で好きなものを入れた絵が描けるけれど、写真となるとそうはいかないからだ。 

数々の素敵な写真、そして必死で餌をとり、子育てをし、生きているエナガの写真を眺めるうち、かわいいキャラクターとしてのエナガを推すのではなくて、仲間と生きる姿が伝わるお話にしたいと思った。
編集の高野丈さんとやりとりをする中で浮かび上がってきたのが、いつも誰かと一緒にいる暮らし。だから写真家には頭の痛い要望だったと思うけれど、群れの写真をたくさん、たくさん出していただいた。
エナガの関連書籍もいろいろ読んで、ずいぶん勉強もした。
3枚だけ巻末のQ&Aにイラストも。
今や100均でもエナガの北海道亜種であるシマエナガのグッズを見るけれど、なぜかキャラクターとしてのシマエナガは、かわいいのはいいけれど、どれも尾が短い。カブカは「シマエミジカ」と呼んでいる。
描いているイラストレーターたちは、本物のエナガを他の小鳥と比べて見たことがないのではないかと勘ぐりたくなる。野鳥観察をしていたら、エナガといえばあの長い尾!っと思って描くと思うから。
絵本を読んで、野鳥としてのエナガの暮らしを見てくれる人が増えたらいいなと思う。

ユリカモメ 生物多様性特集

I illustrated the cover and back cover of a special issue of the newsletter "Yurikamome" published by the Tokyo Local group of the Wild Bird Society of Japan. 

日本野鳥の会の東京支部からご依頼いただいて、支部報「ユリカモメ」の特別版、「別冊ユリカモメ 生物多様性特集 月例探鳥地で暮らしている生き物たち」の表紙と裏表紙画を描かせていただきました。 鳥だけでなく、他の生き物にも目を向けようという意図で作られた冊子なので、野鳥の会発行なのに、冊子をめくると花や虫、カニの写真がいっぱい! 各探鳥地のリーダーが、そこで見られる推しの生き物を紹介していて、勉強になる。 鳥が好きなので、ついつい鳥ばかり目がいってしまうけれど、餌となる植物や昆虫、環境を作っているまわりの生き物がいてこそいきている鳥。そして子どもと自然観察をしようと思うと、双眼鏡でないと見られない鳥よりは、手元で見られる昆虫やカニ、キノコがいる環境のほうが遊びに行きやすい。やっぱり多種多様な生き物について学ばないといけないなあと思う。
表紙は野鳥の会東京が探鳥会を開いている東京湾沿い5ヶ所の探鳥地、裏は都市公園から高尾山までの内陸5ヶ所の探鳥地をイメージして、そこで見られる生き物とその生態を描いた。

24 September 2024

富士五湖と山

9月最初の三連休、友達親子に会いに、そしてハイキングをしに富士五湖周辺に行ってきた。道路や観光地はどこも混んでいたけれど、うちはやっぱり自然観察。山歩きをして静けさを楽しんできた。
We visited Kawaguchi Lake and Yamanka Lake area and hiked up two mountains that are famous for the view of Mt.Fuji. 
三ツ峠登山口から三ツ峠山頂へ。道中ずっとびっくりするほど下層植生が無い! シカが食べ尽くしてしまったようだ。生えているのはテンナンショウとトリカブトと毒の植物ばかり。2017年に来たときの、登る途中のアサギマダラ飛び交う花畑はいずこへ。山頂付近もかろうじてワレモコウやウメバチソウが数本生えている程度だった。寂しい。
アカエノズキンタケ。花も鳥も影が薄かったので、ひたすらキノコ探しをしていた気がする。
Something we found in Mt. Mitsutoge. 
 富士山とフジアザミ。フジアザミは山頂付近にたくさん咲いていた。 
 Morning view of Mt. Fuji. 
 高座山。山頂へは行かず、登山道を散策。ここはまだ草花が残っていてホッとした。 
Brown Dipper, a lifer bird for Kabuka!   
帰りは道志道経由。道の駅脇の川で、カワガラス発見! 夫が兼ねてより寄りたかった道志道の真ん中の森の中にある本屋さん、もくめ書店でお茶をして絵本もいくつか買ってきた。