渡りと言うとすごく明るいイメージだけれど、鳥は命をかけて飛んでいるのだと、飛島に来て痛感した。
畑の防鳥ネットにフクロウ類が引っかかっている、と教えてもらった。ネットにひどく絡まっているけれど、まだ生きている。虹彩がオレンジ色のオオコノハズクだった。
自然の摂理に任せて、放っておくべきだったのかもしれない。でも、生きているのを知っていて、立ち去ることはできなかった。
先輩がネットからはずしたところ外傷はなかったので、休ませてから放鳥した。自分から飛んで行きはしなかったけれど、半日たって止まらせた木を見にいったら、そこにはいなかったという。今も無事に生きていることを願いたい。
見つけたときには、もう死んでいる鳥もいた。何かに食われているのもいた。時にはこういう生死を実感することも、必要なのかもしれない。
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