今週末はジャパン・バード・フェスティバル2017!
例年だって直前までバタバタなのに、今年は秋のイベントが重なりすぎて、てんてこ舞い。
個人ブースは出しませんが、日本ワイルドライフアート協会の有志とともに展示・物販ブースに参加します。
The Japan Bird Festival will be held this weekend at Teganuma marsh in Abiko, Chiba.
● リトルターン・アート・プロジェクト作品展
NPO法人リトルターン・プロジェクトと日本ワイルドライフアート協会有志が共同で立ち上げたプロジェクトで、アートの力でコアジサシを知ってもらい、守ろうというものだ。20名近いアーティストが参加し、森ヶ崎水再生センターの屋上のコロニーを取材して、そこから着想を得たコアジサシの作品を一人1点(小作品2点)制作した。
取材の様子の記事はこちら。
この展示は、その作品の初のお披露目会となる。
同じ光景、鳥を見たアーティストが、それをどんな形で作品にするのか、わたしも見るのをとても楽しみにしている。
最初の2色を摺って真っ黄色になった9月8日の段階のわたしの絵。5枚限定のリダクション法で作った。
日時:2017年11月4日(土) 9:30~16:00、5日(日) 9:30~15:00
会場:我孫子市生涯学習センターアビスタ 1階ロビー壁面、2階第2学習室
JR我孫子駅の南口より徒歩10分
参加作家:
石山 博司、伊藤 真、大田黒 摩利、大室 清、筧 守、川崎 以和、木部 一樹、栗田 健史、神戸 宇孝、座間 麻美、重原 美智子、たぶき 正博、つぐみ、東郷 なりさ、長島 充、藤田 信雄、伴 義之、福原 勝一、富士鷹 なすび
特別出品:岩本 久則
● 日本ワイルドライフアート協会・有志のブース
水の館側のオオバン広場で、仲間とともにワイルドライフアートの物販テントブースを出しています。
今年は『きょうは たびびより』の発刊を記念して、本に使った消しゴム判子を用いてたびびより版画カードを作ってみた(1枚1200円)。ヒヨドリ絵本も販売します。
Some small prints that I will be selling during the festival!
小さくても、単純な絵でも、プリンターによる印刷物ではなくて、本物のアートを、というコンセプトで作っているミニ版画シリーズ(1枚500円)も2種類増やした。基本は一版の消しゴム判子を押して作っているので、やっぱり黒が基調な鳥を選ぶことに。
あと会期が1週間ほどになった逗子の「小さなアート展」に出したリノリウム版画の別摺りも、こんな形で個包装してみた。
I stole the idea from my friend artist, Rosemary Shojaie, to use paper CD case to put the artworks. But since my prints were a little bigger than CDs, I had to make the case myself. The circle cutter was very useful!
そしてもう一つ、ワイルドライフアート協会の有志によるグループ展が11月3日からはじまる。
◆◇◆『2017年度 谷津干潟のワイルドライフアート展』◆◇◆
12名の作家による、アクリル、水彩、日本画、色鉛筆、切り絵、版画など様々な技法で描かれた谷津干潟の生き物の絵が30点以上並ぶ展示になる予定だ。わたしは版画1点と水彩2点を出す。
Another group exhibition with twelve other wildlife artists at Yatsuhigata mudflat will be held for a month from 3rd November.
日時:2017年11月3日(金・祝)〜12月3日(日) 9:00-17:00
※入館は16:30まで *11/3は14:00から、12/3は12:00まで ※月曜休館
会場:谷津干潟自然観察センター内 特別展示コーナー (千葉県習志野市秋津5-1-1)
※センターの入場料がかかります。
参加作家:大島 信行、大室 清、筧 守、川崎 以和、木部 一樹、児島 与志郎、東郷 なりさ、中島 ひとみ、伴 義之、福原 勝一、巻島 克之、松岡 潤、松田 蘭子
31 October 2017
30 October 2017
宮島沼のマガン
9月か10月頃に北海道で個展をやりませんか、というお話をいただいたとき、実は真っ先に思ったのは、10月なら宮島沼のマガンに一番いい時期かもしれない、ということだった。それで日程は、マガンの飛来が多そうな上旬から中旬に決まったのだった。
Early October is the best time to watch flocks and flocks of Greater White-fronted Geese at Miyajimanuma, the Ramsar site. On the peak day, people counted 70,000 of them. The geese only stop there for a few days during the autumn migration. After I came back home, my friend in Sapporo wrote to me saying that the number went down to 30,000. So the peak time was only a few days and I was there then!
10月6日のねぐら発ち。満月が沈む朝、次から次へと沼から飛び出した。
少し明るくなったころ、まだ沼に残るマガン。ヒシクイ、ミコアイサ、カイツブリ、オナガガモも見つけた。
11日、ねぐら入りを見に、庭ビル、こどものとも社の方が連れて行ってくださった。
この辺りに住んでいる人は、雁の数で秋のこの時期が近づき、過ぎていくのがわかるんだろうな。そして時期になればこんな数の雁の群れを、毎日夕方に見ているんだなあ。
I tried to capture the shape of the V formation flight. They are very interesting lines on the canvas of sky.
Swans and a Bean Goose.
Early October is the best time to watch flocks and flocks of Greater White-fronted Geese at Miyajimanuma, the Ramsar site. On the peak day, people counted 70,000 of them. The geese only stop there for a few days during the autumn migration. After I came back home, my friend in Sapporo wrote to me saying that the number went down to 30,000. So the peak time was only a few days and I was there then!
10月6日のねぐら発ち。満月が沈む朝、次から次へと沼から飛び出した。
少し明るくなったころ、まだ沼に残るマガン。ヒシクイ、ミコアイサ、カイツブリ、オナガガモも見つけた。
11日、ねぐら入りを見に、庭ビル、こどものとも社の方が連れて行ってくださった。
この辺りに住んでいる人は、雁の数で秋のこの時期が近づき、過ぎていくのがわかるんだろうな。そして時期になればこんな数の雁の群れを、毎日夕方に見ているんだなあ。
I tried to capture the shape of the V formation flight. They are very interesting lines on the canvas of sky.
Swans and a Bean Goose.
29 October 2017
Bird sketches from Hokkaido
何しろ18年ぶりの北海道だったので、北海道に行くからには、ブラキストン線の向こうにしかいない鳥が何か一つでも見れたらいいなという、とても低い目標設定をしていたら、シマエナガ、ハシブトガラ、ミヤマカケス、シロハラゴジュウカラに加えて、クマゲラが飛ぶのを2度も見て、大満足だった。
I watched many good birds in Hokkaido although I could not sketch many.
エゾライチョウ!
We saw a couple of the Hazel Grouse. They were feeding on the ground but the male occasionally cocked its spread tail feathers, which seemed to be showing it off to female.
The Hazel Grouse is one of those continental species that lives in Hokkaido but not in other southern islands in Japan.
車のフロントガラス越しではあったけれど、長い事、間近で見られた。
10月7日、木の高いところに群れで止まる、渡り途中のツグミも見た。
北海道でしか見られない種や亜種もいいけれど、見慣れた鳥の別の顔が見られるのもうれしい。
キレンジャクも1羽、遠い木立の上に止まったのを見た。渡りの季節が実感できた。
Great spotted Woodpecker.
アカゲラをたくさん見たのも印象的だった。本州でも少し標高が高いところに行けば、日に何度も見るほどいるだろうか。それにしてもよく見かけた気がする。
Merlin.
ひたすら長いトンネル後のトンネルの後にたどり着いた占冠のパーキングエリアには蛾がいっぱい集まっていた!
スケッチブックを持ち出し、喫煙スペースや自販機の横で、しばし必死に壁面とにらめっこする怪しい人になる羽目に。
I watched many good birds in Hokkaido although I could not sketch many.
エゾライチョウ!
We saw a couple of the Hazel Grouse. They were feeding on the ground but the male occasionally cocked its spread tail feathers, which seemed to be showing it off to female.
The Hazel Grouse is one of those continental species that lives in Hokkaido but not in other southern islands in Japan.
車のフロントガラス越しではあったけれど、長い事、間近で見られた。
10月7日、木の高いところに群れで止まる、渡り途中のツグミも見た。
北海道でしか見られない種や亜種もいいけれど、見慣れた鳥の別の顔が見られるのもうれしい。
キレンジャクも1羽、遠い木立の上に止まったのを見た。渡りの季節が実感できた。
Great spotted Woodpecker.
アカゲラをたくさん見たのも印象的だった。本州でも少し標高が高いところに行けば、日に何度も見るほどいるだろうか。それにしてもよく見かけた気がする。
Merlin.
ひたすら長いトンネル後のトンネルの後にたどり着いた占冠のパーキングエリアには蛾がいっぱい集まっていた!
スケッチブックを持ち出し、喫煙スペースや自販機の横で、しばし必死に壁面とにらめっこする怪しい人になる羽目に。
北海道の秋景色
When I was in Hokkaido, it was the best season for autumnal colour.
今回の旅では、十勝連峰をほぼぐるりと一周した。場所によって樹種も紅葉の進み具合も異なって山の色が違った。一番、紅葉真っ盛りだったのは、糠平湖だった。朝もやの中の紅葉も、朝日を浴びてオレンジに輝いたときも、日中の一枚一枚の葉の色がわかる時も、夕日の当たった色も、それぞれに美しかった。
旭岳。
士幌線のかつての終点駅、十勝三股の風景。
It was a woodland of white birch and I wished that I could draw the white trunk by carving lino instead of trying hard to leave it white with water colour brush.
I always find many things and scenery I want to make paintings or prints during trips. But the sad reality is that when I go back home, there are jobs, which I need to catch up with, are sure to be waiting for me and by the time I finish them all, the creative energy is somewhat lower.
Sketching on the spot is good because I can certainly draw when I am passionate about the object or scenery. But then I am restricted with the media and time I use.
ツバメオモト、コヒオドシ。
バイカモが咲いていた。
今回の旅では、十勝連峰をほぼぐるりと一周した。場所によって樹種も紅葉の進み具合も異なって山の色が違った。一番、紅葉真っ盛りだったのは、糠平湖だった。朝もやの中の紅葉も、朝日を浴びてオレンジに輝いたときも、日中の一枚一枚の葉の色がわかる時も、夕日の当たった色も、それぞれに美しかった。
旭岳。
士幌線のかつての終点駅、十勝三股の風景。
It was a woodland of white birch and I wished that I could draw the white trunk by carving lino instead of trying hard to leave it white with water colour brush.
I always find many things and scenery I want to make paintings or prints during trips. But the sad reality is that when I go back home, there are jobs, which I need to catch up with, are sure to be waiting for me and by the time I finish them all, the creative energy is somewhat lower.
Sketching on the spot is good because I can certainly draw when I am passionate about the object or scenery. But then I am restricted with the media and time I use.
ツバメオモト、コヒオドシ。
バイカモが咲いていた。
26 October 2017
ナキウサギ
北海道旅のハイライトは、何と言ってもエゾナキウサギだった。
Japanese Pika was something I really wanted to see in Hokkaido and I did watch several of them quite well. Pika is a small mammal that looks like a mouse but actually a cousin of rabbits. Japanese Pika only lives in rocky mountain area in Hokkaido. They are considered to have come to Hokkaido during the last ice age but could not cross the Tsugaru Strait to Honshu island, which was not covered with ice.
生息していると言われる地域にいくと、ピーッという鋭い鳴き声はあちこちから聞こえるのだが、実際に姿を見ようと思うと難しい。
次の卯年の年賀状はナキウサギにしよう、とつぶやいたら、普通の人には卯年にネズミを描いていると思われちゃうかもよ、と言われてしまった。
ナキウサギふぁんくらぶが出している『ナキウサギの声が聞きたいー小さなNGOの悪戦苦闘物語』の中に、暑さが苦手なナキウサギにとって永久凍土が地下にあり、風穴のある環境がとても重要だという説明のあと、十勝三股で永久凍土を含む地層が見られる場所があると出ていたので興味を持って訪ねてみた。しかし残念ながら昨年の台風の影響でそこに通じる林道は未だ通行止めで、しかももう永久凍土が顔を出した状態にはないとのことだった。確かにむき出しになっていたら、そこからどんどん解けてしまうという問題がある。糠平湖周辺は、去年の台風後に開通していない林道、道路も多く、被害の多さを実感した。
でも、三股山荘で思いがけず田中豊美さんが描かれた北海道の生き物の原画がいくつか見られたので得した気分だった。
The surroundings where I saw pikas was very beautiful. Several kinds of mosses and lichens were creating a fairy-tale scenery.
Pika's skeleton at Higashitaisetsu Nature Center.
ひがし大雪自然館に立ち寄った。大雪山系で見られる生物について、けっこう詳しく、そしてきれいに展示されていて、目についたタテハ系のチョウやカメムシの名前を調べたりと長居してしまった。ナキウサギの骨標も見つけてスケッチ。
Japanese Pika was something I really wanted to see in Hokkaido and I did watch several of them quite well. Pika is a small mammal that looks like a mouse but actually a cousin of rabbits. Japanese Pika only lives in rocky mountain area in Hokkaido. They are considered to have come to Hokkaido during the last ice age but could not cross the Tsugaru Strait to Honshu island, which was not covered with ice.
生息していると言われる地域にいくと、ピーッという鋭い鳴き声はあちこちから聞こえるのだが、実際に姿を見ようと思うと難しい。
次の卯年の年賀状はナキウサギにしよう、とつぶやいたら、普通の人には卯年にネズミを描いていると思われちゃうかもよ、と言われてしまった。
ナキウサギふぁんくらぶが出している『ナキウサギの声が聞きたいー小さなNGOの悪戦苦闘物語』の中に、暑さが苦手なナキウサギにとって永久凍土が地下にあり、風穴のある環境がとても重要だという説明のあと、十勝三股で永久凍土を含む地層が見られる場所があると出ていたので興味を持って訪ねてみた。しかし残念ながら昨年の台風の影響でそこに通じる林道は未だ通行止めで、しかももう永久凍土が顔を出した状態にはないとのことだった。確かにむき出しになっていたら、そこからどんどん解けてしまうという問題がある。糠平湖周辺は、去年の台風後に開通していない林道、道路も多く、被害の多さを実感した。
でも、三股山荘で思いがけず田中豊美さんが描かれた北海道の生き物の原画がいくつか見られたので得した気分だった。
The surroundings where I saw pikas was very beautiful. Several kinds of mosses and lichens were creating a fairy-tale scenery.
Pika's skeleton at Higashitaisetsu Nature Center.
ひがし大雪自然館に立ち寄った。大雪山系で見られる生物について、けっこう詳しく、そしてきれいに展示されていて、目についたタテハ系のチョウやカメムシの名前を調べたりと長居してしまった。ナキウサギの骨標も見つけてスケッチ。
19 October 2017
Salmon Run
札幌での個展の前に5日ほど北海道を旅した。
新千歳空港に着いて最初に寄ったのは千歳水族館。千歳川の川の中がのぞける「水中観察ゾーン」があるので、もしかして今の時期なら川を遡るサケが見られるのではと期待したのだ。
ところがそこにたどり着く前に、カイツブリの展示に足を止めてしまった。
泳ぐときに水中の足がどうなっているか、どう潜るかを見る機会はなかなかないので、興味深く観察した。お腹側は、水面下になる部分がけっこう丸っと大きくて、竜骨だなあと思ってしまった。
The first place we visited in Hokkaido was Chitose Aquarium. There is a very nice underwater observation window from where we can watch Chitose river.
We expected to see Salmon run.
For a long time, there were only Yamame trouts and Japanese Daces, still very interesting though. Good thing about having a sketchbook is that I spent a long time watching them. Because after a while, a female salmon came close to the window!
ヤマメとウグイ。エゾウグイもいたようだが、ちゃんと識別できなかった。
個展会場でこの絵の書かれたスケッチブックを展示していたら、見に来てくれた男の子が、こういう形のはウグイだ、こういうのはエゾだと思うと教えてくれたのだが……勉強しなくては!
雌のサケがのぼってきた! 菌にやられているようで、かなりヨレヨレの個体だった。こんな状態でも、産卵のような行動をしていた。まだお腹に卵があったのだろうか。がんばれっと応援したくなる。
自然の川の中がのぞけるというのは、とてもいい。いつも何かが見られるわけではないけれど、その分見られた時の喜びも大きい。
こんな観察窓が、近くの川や海にもあったらいいのに。
本当は夕暮れまでに宮島沼に向かおうと思ったのにたどり着かなかったので、河原で満月が昇るのを見た。やたらと咲いていたのは帰化種のユウゼンギクだろうか。
View from Furano.
翌日、富良野を通り過ぎたら、山は上の方だけ、もう雪を被っていた。山が見えて、眼下に耕作地が広がるところを少し探して、さらりとだけスケッチした。
新千歳空港に着いて最初に寄ったのは千歳水族館。千歳川の川の中がのぞける「水中観察ゾーン」があるので、もしかして今の時期なら川を遡るサケが見られるのではと期待したのだ。
ところがそこにたどり着く前に、カイツブリの展示に足を止めてしまった。
泳ぐときに水中の足がどうなっているか、どう潜るかを見る機会はなかなかないので、興味深く観察した。お腹側は、水面下になる部分がけっこう丸っと大きくて、竜骨だなあと思ってしまった。
The first place we visited in Hokkaido was Chitose Aquarium. There is a very nice underwater observation window from where we can watch Chitose river.
We expected to see Salmon run.
For a long time, there were only Yamame trouts and Japanese Daces, still very interesting though. Good thing about having a sketchbook is that I spent a long time watching them. Because after a while, a female salmon came close to the window!
ヤマメとウグイ。エゾウグイもいたようだが、ちゃんと識別できなかった。
個展会場でこの絵の書かれたスケッチブックを展示していたら、見に来てくれた男の子が、こういう形のはウグイだ、こういうのはエゾだと思うと教えてくれたのだが……勉強しなくては!
雌のサケがのぼってきた! 菌にやられているようで、かなりヨレヨレの個体だった。こんな状態でも、産卵のような行動をしていた。まだお腹に卵があったのだろうか。がんばれっと応援したくなる。
自然の川の中がのぞけるというのは、とてもいい。いつも何かが見られるわけではないけれど、その分見られた時の喜びも大きい。
こんな観察窓が、近くの川や海にもあったらいいのに。
本当は夕暮れまでに宮島沼に向かおうと思ったのにたどり着かなかったので、河原で満月が昇るのを見た。やたらと咲いていたのは帰化種のユウゼンギクだろうか。
View from Furano.
翌日、富良野を通り過ぎたら、山は上の方だけ、もう雪を被っていた。山が見えて、眼下に耕作地が広がるところを少し探して、さらりとだけスケッチした。
18 October 2017
保育園訪問と講演
In Sapporo, I visited a nursery and went for a walk and had lunch with children.
Photo by Susumu Fujita
札幌の澄川ひろのぶ保育園に呼んでいただいて、スケッチブックを見せているところ。
午前中のお散歩に一緒に出かけた。自然の多い環境にあるからか、園児の中に鳥博士や虫博士、植物博士がいるクラス! 「これはヨモギハムシだよ」などと、虫の名前を教えてくれる子もいた。
Photo by Susumu Fujita
We all watched a brown-eared bulbul, which is featured in my new book, perching on a tree together. I showed how I sketch birds.
みんなで木に止まるヒヨドリをじっくり見られたのがよかった。
子どもたちが拾ったヒメリンゴと栗をくれた。
その日の午後、みんなで描いたという絵をいただいた。ヒヨドリやヒメリンゴを描いてくれた子がたくさんいてうれしかった。
Kids gave me a letter with drawings of the brown-eared bulbul! They all drew the reddish cheek, which is the bulbul's charming point.
一緒に見た通りに針葉樹に止まっているヒヨドリの絵を描いてくれた子、わたしの消しゴム判子の絵みたいに灰色と茶色を描き分けてくれた子、そしてみんな赤茶のほっぺを忘れずにつけてくれている。
小さい子にとって、鳥は遠くでしか見られない割に小さく、すぐ飛んでいってしまう生物なので、ちょっと取り付きにくい。でもそんな生き物がいるんだということを絵本で知り、それが身近にいることを分かってくれたら十分だと思う。
ヒヨドリは日本では一番身近な生物のひとつだけれど、その存在すらも知らない人は案外多い。だからこの園の子どもたちみんなが、ヒヨドリの名前と姿形、声を覚えたというのはすごいことだと思う。
Photo by Susumu Fujita
I also gave a talk on nature-themed picture books and how I created my books for childminders.
保育士向けに講演もした。これまでわたしが関わってきた自然系のイベントだと、Young探鳥会は別として、全体の年齢層が高かったので、わたしより若い視聴者ばかりなのに驚いてしまった! 業界が若いって、ちょっとうらやましい。
お話したのは、小さい頃に楽しんだ本にはじまり、身の回りの植物を見たり押し葉を作ったりしたこと、修士論文を書きながら自然科学絵本について考えたこと、そして2冊のちいさなかがくのともの絵本の制作過程まで。
A page from my power point slide. When I was a child, I pressed many flowers and leaves and stuck them in this notebook, which I got from someone and was actually "The Load of the Ring" notebook. It's a very beautiful notebook as I look back now and I am half mad that little me used it this way not knowing what it was!
But I suppose I wouldn't know the best way to use it anyway.
上の画像はヒヨドリ絵本をどんな絵で作るか試行錯誤した際の産物。
わたしを招いてくれた絵本とおもちゃの店「ろばのこ」では、年に何度も保育士向けに絵本やおもちゃ、幼児教育についてのセミナーを開いている。毎回、数百人が受講していて出席率も非常に高いという。
札幌滞在中には、そんな講座のひとつ、増山由香里さんのセミナーを聴講させていただいた。久しぶりの授業!
最近、環境への適応能力が低い子が多いというお話がちょっと印象的だった。周りの大人がお膳立てし過ぎていたり、場所場所でのやるべきことが決まり過ぎていたりするのが原因だという。やっぱり人間も動物だから、環境適応力は何よりも重要なんだな。
Photo by Susumu Fujita
札幌の澄川ひろのぶ保育園に呼んでいただいて、スケッチブックを見せているところ。
午前中のお散歩に一緒に出かけた。自然の多い環境にあるからか、園児の中に鳥博士や虫博士、植物博士がいるクラス! 「これはヨモギハムシだよ」などと、虫の名前を教えてくれる子もいた。
Photo by Susumu Fujita
We all watched a brown-eared bulbul, which is featured in my new book, perching on a tree together. I showed how I sketch birds.
みんなで木に止まるヒヨドリをじっくり見られたのがよかった。
子どもたちが拾ったヒメリンゴと栗をくれた。
その日の午後、みんなで描いたという絵をいただいた。ヒヨドリやヒメリンゴを描いてくれた子がたくさんいてうれしかった。
Kids gave me a letter with drawings of the brown-eared bulbul! They all drew the reddish cheek, which is the bulbul's charming point.
一緒に見た通りに針葉樹に止まっているヒヨドリの絵を描いてくれた子、わたしの消しゴム判子の絵みたいに灰色と茶色を描き分けてくれた子、そしてみんな赤茶のほっぺを忘れずにつけてくれている。
小さい子にとって、鳥は遠くでしか見られない割に小さく、すぐ飛んでいってしまう生物なので、ちょっと取り付きにくい。でもそんな生き物がいるんだということを絵本で知り、それが身近にいることを分かってくれたら十分だと思う。
ヒヨドリは日本では一番身近な生物のひとつだけれど、その存在すらも知らない人は案外多い。だからこの園の子どもたちみんなが、ヒヨドリの名前と姿形、声を覚えたというのはすごいことだと思う。
Photo by Susumu Fujita
I also gave a talk on nature-themed picture books and how I created my books for childminders.
保育士向けに講演もした。これまでわたしが関わってきた自然系のイベントだと、Young探鳥会は別として、全体の年齢層が高かったので、わたしより若い視聴者ばかりなのに驚いてしまった! 業界が若いって、ちょっとうらやましい。
お話したのは、小さい頃に楽しんだ本にはじまり、身の回りの植物を見たり押し葉を作ったりしたこと、修士論文を書きながら自然科学絵本について考えたこと、そして2冊のちいさなかがくのともの絵本の制作過程まで。
A page from my power point slide. When I was a child, I pressed many flowers and leaves and stuck them in this notebook, which I got from someone and was actually "The Load of the Ring" notebook. It's a very beautiful notebook as I look back now and I am half mad that little me used it this way not knowing what it was!
But I suppose I wouldn't know the best way to use it anyway.
上の画像はヒヨドリ絵本をどんな絵で作るか試行錯誤した際の産物。
わたしを招いてくれた絵本とおもちゃの店「ろばのこ」では、年に何度も保育士向けに絵本やおもちゃ、幼児教育についてのセミナーを開いている。毎回、数百人が受講していて出席率も非常に高いという。
札幌滞在中には、そんな講座のひとつ、増山由香里さんのセミナーを聴講させていただいた。久しぶりの授業!
最近、環境への適応能力が低い子が多いというお話がちょっと印象的だった。周りの大人がお膳立てし過ぎていたり、場所場所でのやるべきことが決まり過ぎていたりするのが原因だという。やっぱり人間も動物だから、環境適応力は何よりも重要なんだな。
16 October 2017
札幌個展
札幌での個展、いろいろな方に支えられて無事に終わりました。
こんな大きなイベントを、初めての地でできたことは自信になった。
My solo exhibition in Sapporo had finished on Saturday and I came back with full of good memories and some field sketches.
Look at this big poster! For this exhibition, I reprinted the long forgotten image from my master project, "It's Supper Time!." It turned out nice with the oil ink.
絵本とおもちゃの店「ろばのこ」からギャラリーをのぞく。写真に出ているのは、盛った砂にちょうど触れるくらいの高さにつり下げられた金属のコーンが振り子のように動いて絵を描くオブジェ。どんな模様になるかは振れ方次第なので、同じ模様が見られることはまずない。
Preparing for the exhibition. These are the original prints from the picture books.
絵本原画とともに、机には絵本のダミーや絵本で使った消しゴムはんこ、既刊・新刊の絵本、スケッチブックも展示し、人気のコーナーになった。
展示が始まる前に5日ほど道内を旅したので、その間のスケッチブックも展示した。白いスケッチブックは、実は今度の11月に出る絵本「じょやのかね」の束見本(製本の仕方の見本)をスケッチブックとして使ったものだ。
鳥の版画コーナー。展示に呼んでくださった庭ビルの方たちと飾り付けをしたのだが、遊び心でイヌワシの前には、隣のお店のウサギを配置。
水彩画コーナー。
Small prints of birds in four seasons.
展示最終日の土曜日は、多くの方が見に来てくださった。札幌周辺に住む友人・知人はみんな訪ねてきてくれたし、多くの方が宣伝してくださったおかげで、札幌の絵本好き、バードウォッチャーがたくさん来てくれた。中には知人の娘さんのお友達という学生さんや留学ブログを読んでくださっていた方も! ゲストブックにいただいたあたたかいメッセージ、大切にします!
見にいらしてくださったみなさま、絵やグッズをご購入くださったみなさま、差し入れをくださったみなさま、本当にどうもありがとうございました。
そして何よりも、会ったこともないわたしにこんな大きな機会を与えてくださり、全面的にサポートしてくださった「ろばのこ」と庭ビルのみなさん、本当にありがとうございました。とっても楽しく、充実して、また次に何かつながりそうな展示になりました。
庭ビルの庭しんぶんに載ったわたしの個展案内。
こんな大きなイベントを、初めての地でできたことは自信になった。
My solo exhibition in Sapporo had finished on Saturday and I came back with full of good memories and some field sketches.
Look at this big poster! For this exhibition, I reprinted the long forgotten image from my master project, "It's Supper Time!." It turned out nice with the oil ink.
絵本とおもちゃの店「ろばのこ」からギャラリーをのぞく。写真に出ているのは、盛った砂にちょうど触れるくらいの高さにつり下げられた金属のコーンが振り子のように動いて絵を描くオブジェ。どんな模様になるかは振れ方次第なので、同じ模様が見られることはまずない。
Preparing for the exhibition. These are the original prints from the picture books.
絵本原画とともに、机には絵本のダミーや絵本で使った消しゴムはんこ、既刊・新刊の絵本、スケッチブックも展示し、人気のコーナーになった。
展示が始まる前に5日ほど道内を旅したので、その間のスケッチブックも展示した。白いスケッチブックは、実は今度の11月に出る絵本「じょやのかね」の束見本(製本の仕方の見本)をスケッチブックとして使ったものだ。
鳥の版画コーナー。展示に呼んでくださった庭ビルの方たちと飾り付けをしたのだが、遊び心でイヌワシの前には、隣のお店のウサギを配置。
水彩画コーナー。
Small prints of birds in four seasons.
展示最終日の土曜日は、多くの方が見に来てくださった。札幌周辺に住む友人・知人はみんな訪ねてきてくれたし、多くの方が宣伝してくださったおかげで、札幌の絵本好き、バードウォッチャーがたくさん来てくれた。中には知人の娘さんのお友達という学生さんや留学ブログを読んでくださっていた方も! ゲストブックにいただいたあたたかいメッセージ、大切にします!
見にいらしてくださったみなさま、絵やグッズをご購入くださったみなさま、差し入れをくださったみなさま、本当にどうもありがとうございました。
そして何よりも、会ったこともないわたしにこんな大きな機会を与えてくださり、全面的にサポートしてくださった「ろばのこ」と庭ビルのみなさん、本当にありがとうございました。とっても楽しく、充実して、また次に何かつながりそうな展示になりました。
庭ビルの庭しんぶんに載ったわたしの個展案内。
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