27 July 2018

夏の風物詩

This evening while working on a book project, I heard the summer festival music through the window.  I couldn't resist but going out with my sketchbook.



今日は近所の公園のお祭りだった。子ども騙しみたいな祭りなのだけれど、「月が出た出た」と聞くと、ついワクワクしてきて、スケッチブックを持って出かけてしまう。
本当ならほぼ満月に近いはずだけれど、生憎曇っていて、本物の月は見えなかった。



Kids were all eating ice shavings.  



スーパーボールすくいをしていた女の子。



明日は台風だという。祭りの後、すぐに提灯などの飾りは撤去しないといけないのだろう。

ついでに少し前に描いた夏のスケッチ。



This was the decoration I made for the star festival, 7th of July.  We write our wishes on coloured paper and hung them from a bamboo.  
新居は玄関の靴箱の上に素敵なスペースがあるので、そしてこの夏は短冊に書きたい願いもあったので、七夕飾りを作ってみた。笹は実家の小さな庭になぜかひょっこり生えてきてしまったもの。



Another summer drawing, plums being dried for Umeboshi pickles at my mum's. Those little plums are from small trees that my cousin planted.
今年は母がたくさん梅干しを作ってくれているので、とても楽しみ!

20 July 2018

惑星観察

We pulled out my old telescope the other day and began star watching.  
古い天体望遠鏡を引っ張り出してみた。わたしが小学校の頃、母が何を思ってか、近所のジャスコのおもちゃ売り場で衝動買いしたもの。箱の中の保証書によれば、1994年7月17日だったらしい。ファインダーを固定するプラスチックが壊れて、上手く使えなくなったという記憶とともに長らく眠らせていたのだけれど、見るのに問題はないレベルの壊れ方だったようだ。



夫は元天文少年で宇宙には相当詳しい。小さい頃、買ってくれると言うまでは塀から降りない、と相当頑張ってねだって天体望遠鏡を買ってもらったらしい。お母さんが望遠鏡を衝動買いしたなんてうらやましい、と言われたけれど、欲しいと思う前から手に入ってしまったからこそ、同じような物を持っていながら、わたしは天文少女にはならなかったのかもしれない。



Jupiter and its moons.
木星は、縞らしいものとガリレオ衛星がわかった。光学系が良いとは言えない天体望遠鏡なので、鳥用のスワローの望遠鏡のほうが倍率は低いけれど何だかんだよく見えるような気もしなくもないのだが……



We could see the ring of Saturn, too!
土星の輪っかも見えた!
64倍だと小さくて、200倍だとピントが甘すぎると、中途半端な接眼レンズしかないので、その中間が欲しくなってくる。



Venus and the Moon was in one view in the evening on the 15th.  Looking at the moon through the scope is very exciting.   



It was very difficult to figure out but Venus seemed to be in the half moon shape on that day.   

19 July 2018

百合の季節

Recent weekend sketches. Summer is not a good season for sketching in Japan. It's too hot to be in the sun and if you go into the shades, you will be bothered by mosquitos. I now understand why plein air painting or even outdoor sketching is not popular at all here. 



At seaside, I can at least get some nice breeze! 
天神島のスカシユリとハマオモト。大島が見えた。


Young Black Kite.




天神島にて、なぜかアイゴばかり十数匹が浜に打ち上がったり、海に浮いたりしていた。

海の日、千葉市美術館の「木版画の神様 平塚運一展」を見に行きたいね、という話から千葉へ。どうせ千葉まで行くならという話だったか、海の日だったからか、ずいぶん足を伸ばして九十九里まで出かけてきた。
平塚運一展は、若い頃から晩年までのかなりの点数の作品があって、若い頃にいろいろな版画技法を試行錯誤している様子や、晩年の力強い白黒作品など、時代を追って楽しめた。白黒で彫られたお寺などの建物、アメリカでの作品がとてもよかった。
白黒の、ちょっとボールドな版画も挑戦してみたいな。



成東・東金食中植物群落にて、コオニユリ。



食中植物のシロバナナガバノイシモチソウ。



千葉の鳥、ホオジロの若鳥。

15 July 2018

スカート作り

I did a workshop to make my own skirt from designing and printing a cloth.  
Maker's Baseで自分がデザインした生地をプリントし、スカートを作る体験をしてきた。結婚祝いに体験ギフトをいただき、何をしようか迷っていたのだが、どうせなら仕事に繋がりそうなのが良いんじゃないと夫が言うので生地プリントを選んでみた。

描いたデザインをデジタル化し、昇華転写プリンターと熱転写機を使って印刷するというもの。デジタルプリントなので何色使ってもよく、写真も印刷できる。普通はその場で水彩やクレヨンを使って自由に模様を描き、それをスタッフとともにパターン化して印刷するらしいのだが、わたしはデザイン的なパターンに興味があったのでデータを作って持っていった。



Printing out my pattern on a special paper with this huge machine. 
作ったパターンをスカートに必要な面積分だけ展開し、それを左右反転させた柄を昇華転写プリンターで特殊な紙に印刷する。この紙が版のような役目をする。



Place the cloth on to the paper and press them together at high heat with another special machine.   
紙の上に布を置き熱転写機にかけると布に柄が印刷される。高温で転写するので、この機械が使える生地の種類にはかなり制約があり、ポリエステルのパーセンテージが大きいほどよく、ナイロンが入っているものは溶けてしまうのでダメだという。



One of the patterns I made was polkadot with five kinds of tit; Great, Coal, Willow, Varied and Long-tailed Tit.  The other one is golden saxifrage (Chrysosplenium) flowers.  



作ったのはカラ類のポルカドットとネコノメソウのパターン。どちらも思ったより色はちょっと濃いめ出たけれど、細かい線などはびっくりするほど鮮明だった。



And this is the result! 
布へのプリントということを考えると、やっぱり色数を限定して染めるのに憧れるけれど、その場合は一色ずつ版を作る必要があり、版を作るからには大きなロットで作らざるを得ない。
それに比べるとこの昇華プリンターの手軽さと印刷する画像への制限の無さはすごい。小ロットでサンプル的に、でも本格的に作れる。

Maker's Baseには他にもデジタル刺繍機などが魅力的なマシンがいっぱいあった。奄美大島の野鳥のタオルハンカチの刺繍柄を作る際、色や形を決めるのにメーカーさんとずいぶんやり取りをして大変だったけれど、こういう工房でわたしが自分でパターンを決定できたら一番良いのかもしれない。
イラストを製品化するときの最初のステップとして、こういう場所を利用できたらおもしろそうだ。いろいろ学んだ体験になった。

13 July 2018

オオジシギ

The highlight of the Mt. Fuji trip was at Nashigahara, the grassland at the foot of the mountain.
It was in the late afternoon and very hot. 
I spotted a bump on a grass hill and watched it through a field scope.  I realised that it was a Latham’s Snipe! 
富士山からの最後のスケッチ。



ちょっと小高くなったところに、何かあるような気がして望遠鏡に入れてみたら、なんとオオジシギだった! ほとんど動かずにじっとしていたけれど、時折、ズビズビズビと鳴いた。



Then a few minutes later, it took off to the sky for display flight. 
It made a big circler flight around us singing loudly and from time to time it swooped down making the unusual sound by its tail feathers.  It kept round and up and down for many many times against the magnificent the Mt. Fuji. It was beautiful and exciting!



しばらくして、かなり大きな輪を描いてディスプレイフライトを始めた。ブァブァブァブァブァと、急降下しながら出す羽音を初めて間近に聞いた。空気がふるえる音だ。
急降下する場所は輪の中のほぼ同じ3カ所に決まっていたようで、その一つが、わたしたちから見るとちょうど雄大な富士山を背景にしたところだった。贅沢な光景だった。

9 July 2018

富士山の草原の鳥

Some more bird sketches from the Mt. Fuji area.



道の駅朝霧高原のイワツバメの巣。それなりの集合住宅になっていた。雛が一羽いるのだが、すでに壊れかけてしまった巣があって、スズメが何やら執拗に周りの土をつついていた。乗っ取ろうとしていたのだろうか。



House Martin's nestlings.  



コムクドリ
Chestnut-cheeked Starling.  



We heard the green pigeon and saw them flying several times during the trip.  But it was really a pleasure to watch one male perching on a conifer tree.  It was rather far away, the opposite side of a grassland, though we could see its beautiful colour very well against the green pattern of the forest background.     



周りの色といい、景色の雄大さといい、ちょっと曇った空気の中での羽根色の発色といい、こんなにきれいなアオバトを見たのは初めてだった。肉眼で見た景色と、望遠鏡の中のアオバトを頭の中で合成するから余計に良いのだけれど、絵や写真にしようと思うと、景色を優先すればアオバトが豆粒になってしまうし、アオバトを優先すると景色がただの緑になってしまうので難しい。



絵本"Magnificent Birds"のハチドリの絵を描いて以来、オダマキを見るとうれしくなってつい描いてしまう。



ホオアカ
Chestnut-eared Buntings were busy raising their chicks.  



ユウスゲ

6 July 2018

View of Mt. Fuji

I woke up at 4:30 and noticed that the Mt. Fuji was turning red!  I grabbed my sketchbook and watercolour.  



明け方の富士山、一瞬の赤富士。



Dinner with the view of Mt. Fuji, such a gorgeous time!



雲がどんどん形を変えていく。
日が暮れると、登山道沿いに点々と明かりが見えた。

4 July 2018

奥庭

山開きしたその日の富士山。とはいえ、五合目にすら行かずに、奥庭でのんびりしてきた。
  Okuniwa is a small natural garden close to the fifth station of Mt. Fuji and there is a small water place, where many birds come to bathe.  It's one of the best places to watch the mountain birds easily.  



Bullfinches.  
ウソはほぼ毎回、雌雄で水場にやってきた。



Red-flanked Bluetail.
ルリビタキ。ウソもルリビタキも冬には見ているけれど、夏に見るのは久しぶり。夏はどちらもちょっと色が濃く派手な気がする。
水場は鳥が見やすいのは良いけれど、水に入ってしまうと羽根が濡れてあまり素敵に見えない。



Coal Tit.
同じ種類の鳥が何度もやって来て、同じようなポーズで水浴びをしていく。こんな風に小鳥をじっくり描ける機会はなかなかない。いつかフィールドスケッチ会の遠征版で、奥庭ツアーを作ったらよいかもしれない。水場周りに飽きても、風景も草花と描くものはいっぱいある。



Coal Tit and Japanese Leaf Warbler.  


ベニバナイチヤクソウ、ミヤマハンショウヅル、マイヅルソウ、シロバナヘビイチゴなどが咲いていた。

3 July 2018

Birding at Mt. Fuji area

遊べる時に遊んでおこうと思って、週末は富士山周辺に出かけてきた。
We went birdwatching around the Mt. Fuji area for the weekend.  



Siberian Blue Robin is a difficult bird to find because it is often hidden in bush.  But since it kept singing from the same direction for a while, I managed to spot it on a branch!   I was much higher place than I expected at first.  
久しぶりにコルリを見た。森の中、枝の隙間から2個体も見つけられて、うれしかった。



青いといいつつ、森の中で見るとかなり黒っぽく見える。長い足を2本揃えて上品に立っている感じが印象的だった。



カメムシタケ。寄主はヒメハサミツノカメムシのようだ。






ウスタケ。毒きのこらしい。
Some of them had rainwater pool and really pretty.  



バライチゴ。
花をスケッチしていたら、たぶんコマルハナバチと思われるハチがやってきて蜜を吸っていった。そのあと近くの花、3個にもちゃんと数秒ずつ寄っていったので、しっかり花粉媒介されていそうだ。

2 July 2018

ワイバード通信2018年秋冬号

The latest brochure of Ybird travel agency is out now. The cover illustration is my linocut & monotype print of Greater White-fronted Geese. 



伊豆沼や宮島沼で見た落雁のイメージを描いてみた。



今回でわたしが手がけたワイバード通信は12冊目。きれいに並ぶ数だったので記念撮影してみた。