8 November 2023

秋のスケッチ

Autumn nature sketches.
ワレモコウとツリガネニンジン
今年も武山にタカの渡りを見に行ったけれど、天気がイマイチでぜんぜん渡りは見られなかった。 10月は幼稚園行事のない週末と天気の都合を合わせるのが難しい。
でもチョウゲンボウやミサゴなどいつになく猛禽を見たので良し。 結局、オオカマキリ観察に。
My little one is now practicing to catch praying mantis. It's a bit scarely! 
But if you can handle them, you can see the colour of the hindwing and you will know what type of mantis it is. 
後ろ羽を広げたときに黒ければオオカマキリ、透明なのはチョウセンカマキリだと教えていただいた。
Spotted a migratory bird, a Grey-streaked flycatcher in a park late afternoon. 
秋の公園でエゾビタキ。 通過の渡り鳥を見ると秋だなあって思う。
ミズキの実を食べていたようで、どうやらたくさん飲み込んだあと枯れ枝の先に止まり、そこで時間をかけて一つずつ種をペッと吐き出していたようだ。
10月28日。カブカが真鶴に行きたーいと言うので、今年もヒヨドリの渡りを見に行ってきた。
水平線の上にあつい雲があったので、日が昇った6時26分ころ。すでに辺りが明るいので感動はちょっと薄かったけど、気持ちの良い朝だった。 遠く、カモの群れが飛んでいたり、クロサギが岩場に来たり。 

肝心のヒヨドリの渡りのほうは、あんまり旅日和ではなかったようで、8時頃まではときどき森の上はクルクル回るけれど、海に飛び出すこともせず。でも8時15分くらいから突然、渡りの機運がたかまったようで海へと飛び出すようになり、ひと群れは渡っていった。あとから追いかけた群れをさっそくハヤブサが襲撃。1羽食べられていた。その後、9時にもひとつ群れが確実に渡った。もしかしたらもうひと群れも渡って全部で3群れだったかも。9時半には完全に静かになった。
Daurian Redstart. There were two males around there chasing each other. They are quite territorial and agressive! 
岬にはジョウビタキがたくさん。オスが2羽ケンカして追いかけ回していた。
This is a parasitic plant that makes bird-pollinated flowers.
取材の一環でオオバヤドリギの花を見に。メジロが来ているのも確認! 
木の上の花を3人で眺めること早1時間半。すぐに飽きたと言われちゃって大変かなと思っていたけど、むしろカブカのほうが、ずっと絵を描いていて、まだ帰りたくないよう、だった。
ホオジロ
トリカブト(Monkshood)
この不思議なキノコは、カニノツメ? 3つに分かれているようにも見えてサンコタケと悩んでいるのだが、写真を見返すと2本のものが複数出ているので3つに見えるだけのような気も。
ムベをいただいた。 秋の実り。絵を描いて、食べて二度楽しむ。 色きれい! 種しゃぶるだけだけど、あまーい! 
Stauntonia vine fruits which is very sweet but has too many big stones for the fruit.

27 October 2023

追悼:カブコとカブノスケ

10月25日、カブノスケが死んだ。捕まえてきて3ヶ月と8日生きた。 カブコは9月12日、2ヶ月足らずだった。
Our male Rhinoceros Beetle passed away two days ago. This male lived over three month with us, more than a month after the female was gone. 
To commemorate them, I made a linocut yesterday. 
We now have five of their kids, young worms.  

カブカと一緒にずいぶんスケッチした。カブカは幼稚園の先生に教えてもらい、折り紙でカブトムシを作れるようになって、空き箱でカブトムシの家なる工作まで作っていた。
8月14日、カブカが卵発見。実際には、少し前から見ていたらしいが、この日ようやく卵だと確信したらしくて教えてくれた。全部で11個。別のケースに移してみた。
8月24日、幼虫誕生を確認。 
卵は全部で14個は産んでいるのを確認したけれど、最終的に大きくなった幼虫は6匹。うち1匹途中で死亡。なかなか生き残るのも大変らしい。全部生きられても困るけど!
8月後半から9月にかけて、カブコは産卵のためか土に潜って出てこず、姿を見る機会が少なかった。
This was the last sketch I did of the male beetle.
When I show my linocut to my daughter she decided to draw the beetles herself. 
何を思ったのか、ずいぶん前にいただいたパステルを思い出したように引っ張りだしてきて描いていた。

そしてこれは8月末頃、A3用紙の真ん中を切って折りたたむことで、8ページの冊子を作るやり方を覚えたカブカが、夜に「なんかお話描いて」っと持ってきたので、寝転がりながら15分くらいで作ったお話。なかが3見開きしかないって難易度が高い!

カブカさん初めてのペット、思ったよりずっと長生きしたし、ちゃんと子孫も残してくれたので、まだまだ楽しみは続く。

20 October 2023

Drawing in pen

After joining Sydney Smith's workshop, I've been trying  to sketch loose in brushed pen and signed pen. We recently visited an aquarium and a zoo, the best kind of places to practice drawing. 
カブカと水族館や動物園でスケッチ。一緒に絵を描けるのはとっても楽しい!   
普段野鳥をスケッチしているときは、スコープ越しだし見られる時間も限られるしで、スケッチする画材を変えて楽しむ心の余裕がないけれど、動物園などだと生き物観察というよりは絵の練習気分のほうが強いので、自由に描ける気がする。
夏のアトリエ直後、かわいそうだったカブカのために相模川ふれあい科学館へ。 
Sketches from the Aquarium Sagamihara.
「アカエイちゃんだー」など、ちゃん付けで呼ぶ子どもたちいっぱい。さかなクンの影響すごい。
園の友達が大好きだというので、こんなカブトムシかと興味津々でヘラクレスオオカブトを眺める。なんだか作り物みたい!
運動会の代休にはカブカと二人で金沢動物園へ。
ガラス越しで、ちょっと遠いし、高さ的にも見えにくいし、あまり動かないし苦労したコアラ。
お母さんのお腹に袋があって入れるというは子どもには大変魅力的らしく、カブカからいいなあ、入りたいなあと言われるが、ついついわたしは母親に同情してしまう。あんな大きい子どもが入っていたら大変だ!
絵を描いているとすぐに時間が経ってしまってなかなか全部を回れない。どれも描きたがるので対象を絞らせるのに苦労するけど、 サイは『エルマーのぼうけん』に出てくるので、クロサイもインドサイも描いた。

7 October 2023

運動会

It was the sport day at little one's kindergarten. 
幼稚園の運動会だった。
三連休、一番天気の良い日! 風邪が流行っている中、元気に参加できてありがたい。
メッセージを書くガーランド、絵描いちゃった。

練習ではカブカの組が勝ったことないという玉入れ。本番は一回勝ってたけど、カブカは戦力外っぽかった。「あれじゃ玉入れじゃなくて、カゴ当てになってるじゃん」っと夫。
けっこう遠くて、豆粒のようなスケッチばっかり。
1学期の面談で、ダンスには全く参加してくれないんですっと担任の先生から言われてたけど、カブカ、それなりに踊ってた!
It was a bit too far to draw children.  But it's always fun to scribble something. 

5 October 2023

4歳アルバム

I made the four-year-old album! 

It is more like a journal to record my daughter's growth. 
It's very sad to realise that it is going to be the last album with my gran in it and I can not give it to her anymore. She was the most dedicated reader of this album in the family.
4歳アルバムもなんとか作った。
アルバムは記憶を作っていると思う。カブカがよくわたしが小さい頃のアルバムを読んでほしいと持ってくる。50日ごとに母が当時の様子を7-8文くらいで書いてくれたもの。体調が悪い、入院したなどとばっかり書かれていて、カブカの元気さが本当にありがたく感じる。カブカは、4歳や5歳のわたしがピアノや自転車の練習をしているなどと読んで、やらなくちゃ!と思ったりしているらしい。
ただ写真が並べられただけだと、数十年前のものは、もうどういう状況で撮られたものかさっぱりわからなくなってしまうけれど、ほんの一言でも書いてあると、その写真が意味をなしてくる。 写真って撮るだけじゃだめで、編集が必要なんだなあと思う。 
写真のないエピソードがなかったことになるのも、画像にできない記憶が忘れ去られるのも寂しい気がして、わたしはその時に流行っている言い回しとか、印象に残った会話も書き留めている。これがまだできないというのも入れておくと、次の年にできたというのがわかるようになっておもしろい。 毎年同じところに行っても、年齢によって反応や遊びも違う。
これはどちらかといえばわたしのための記録。いつかカブカが小さい頃を振り返って絵本を作るときに、4歳ってどんなだっけ、何ができたんだっけと思ったときに思い出せるように。 
そして、もしカブカ自身が子育てをするようになったら、見返すのかも。わたしも自分のアルバムなんて、子育てしはじめて初めて、自分が子どもの頃はどうだったのだろうと、アルバムに興味を持った気がする。
とりあえず記録と記憶に留めるものだから、美しいアルバムというより、みっちりぎっちり!

17 September 2023

夏のアトリエ2023

Even though I knew that I was going to be super busy this September, I joined this five-day summer workshop for children's illustrators at Itabashi Art Museum. Because this year's teacher was Sydney Smith! When I first took one of his books, "Town is by the Sea," I immediately got struck by his touching illustrations. I love them because they have such a sense of place. 
It was my third time to join this museum's summer workshop and it meant the final one because the museum only allows us to join for three times. 
お仕事中のみなさまにごめんなさいと言いつつ、板橋区立美術館の夏のアトリエ2023に参加してきた。夏のアトリエに参加するのは3回目。毎回本当に大変でクタクタになる5日間なので、この忙しい9月に、5歳児もいて大丈夫だろうかと最後まで応募をためらっていた。でも何しろ今回は『うみべのまちで』や『ぼくは川のように話す』のイラストを描き、今年のボローニャ審査員の一人だったシドニー・スミス氏。どうしても参加してみたいと思った。

すばらしくよく考えられたワークショップで、学びがたくさんあり、参加して本当によかった。この夏のアトリエは3回で卒業というシステムなので、もうわたしは参加できないのが本当に残念。
I haven't been back in the classroom environment for ages so it was a very inspiring yet tough five days. 
毎日、朝はシドニーが自分の本を読んでくれ、その本作りでトライしたことや、構図やディテールに込めた思いについて教えてくれた。そしてそれを踏まえたエクササイズをいくつかやった。感情を表す線や描き方を模索するものだったり、別々の人が作った絵と文を組み合わせることで、文が絵に別の意味をもたらす効果を実感できるものだったり。
photo by Sabu Sachie. 
 20人のイラストレーターと一緒にやるからこそ、他の人の表現方法をたくさん見る機会にもなり勉強になる。
I've never used techniques like montage or counter point in story telling so that was interesting to learn as well.  
He did so many demos, using many of his secret tools and liquids as well and those were just amazing to watch.
シドニーのまだ刊行前の最新作『Do you remember?』の制作過程に呼応して、今回のワークショップの最終課題は、子どもの頃の記憶からお話の場面を見つけ出し、3見開きで描くというものだった。 まずはじめに作ったのは記憶の地図。そしてそこからエピソードを二つ見つけ出して、それぞれ5分間ひたすら言葉で思い出を書き出すという作業。そうやって順を追って物語を見つけ出す作業や、それを場面に落とし込む作業をやっていけたのが、とてもわかりやすくてよかった。
photo by Sabu Sachie

For the last project, we all had to look into our childhood memory and buit a story from there. I chose my memory of watching the flooded main street with my late gran.
わたしが選んだのは、祖母との思い出。いつか絵本に発展させられたらいいなあ。
こんな修了証まで作ってくださった!

Thank you Sydney for the amazing workshop!
板橋区立美術館のみなさま、通訳の前沢明枝さん、一緒に参加したみなさん、本当に学びの多い5日間をありがとうございました。
3日続けて預かり保育に行ってくれて、夜遅くまでわたしが帰らなくても我慢してくれたカブカ、この間カブカの面倒を見てくれていた母と夫にも感謝。