29 April 2022

チビと遊ぶ

April sketches of my little one playing at home.
I made a mini book out of two sheets of paper for her and she immediately started making a picture book. She drew our family, sakura, a kingfisher, tadpoles and horsetail one after another. 
1枚の紙を8等分して作るミニ冊子を二つ重ねて本の形にしてみせたら、チビが俄然張り切って絵本を作り出した。桜にオタマジャクシ、つくしと春のものいっぱい。『はるのもの だれが みつけるの はやいかな』なる題名らしい。
最近のお気に入りはカラスノエンドウの豆。小さな豆を器用にぜんぶ鞘から取り出している。
We've got covid, probably from little one's kindergarden, and have been stuck at home.  Fortunately, only I ran a fever for a day or two and rest of the family had it with almost no symptom.  
So we've been "velamping" (velanda-granping) with little one's tea set, baking bread, making gyoza dish, running the wooden train all over the house and counting the days until the quarantine ends.  
列車に木の実をたくさん積んで宴会会場へ。
「貨物列車、しゅっぱーつ。ガタンガターン。橋を渡りまーす。ドドンドドーン」

18 April 2022

Picture book events 2022

I had several events and a publicity during this spring season. One was a virtual school visit to Nagoya International School!
桜が散り始めた4月6日、『さくらがさくと』を用いて、桜イベントを催してくださった名古屋国際学園とオンラインでつながり、絵本や絵本制作について生徒からたくさんの質問を受けた。
(photo by Nagoya International School) 
最初は1、2年生を対象に教室内で。そのあと3〜7年生を対象にしたものは講堂にて。
わたしは自宅でパソコンに向うという至って日常の空間にいるのだが、その姿が巨大スクリーンに映し出されていたという状況! 話している最中、わたしの画面には質問者や階段席こそ写っていたけれど、自分がどう見えているかまではわかっていなかったので、あとからこの写真を見て、恐ろしくなった。  
(photo by Nagoya International School) 
It was my first experience to talk to school classes online.   Having it online was such an easy arrangement, in terms of time and travel, and yet I felt somewhat connected  to children and felt their enthusiasm.  
Of course I wish I could visit there in person, talk to them directly for longer time, doing more activities, if possible.  But especially in this covid circumstances, these online activities work really well, I thought.  
Thank you so much for your welcome and so many good questions. I was very happy to be invited. 
(photo by Nagoya International School)
わたしも、はじめて英語版の読み聞かせを聞いた。
質問タイムになるとどんどん手があがる。「作者のあなたは、どの登場人物に一番気持ちを寄せていますか?」なんていう質問も。 本当に多様な良い質問がたくさん飛んできて、普段から質問を考えるという授業を受けているんだろうなあと感じた。
欧米では小学校で絵本を用いた授業をよく行っているようで、ある絵本を題材にアート活動につなげたり、作者を学校に招いて裏話を聞いたり、作者主催のワークショップをしたりとさまざまだ。 わたしの『さくらがさくと』を読み、墨絵風にストローで絵を描くアクティビティをしてくれたスコットランドの学校もあるようだ。
なぜか日本では絵本は保育園、幼稚園まで、小学校にあがったら教科書でお勉強となっている気がする。絵本読み聞かせボランティアが朝の時間にお話会をする活動は各地であるが、授業として取り上げて掘り下げたり、何か別の活動につなげたりというのは少ない気がする。
先生たちが自由にカリキュラムを組めないせいだろうか。予算がないせいだろうか。
Gallery talk at Kooberutcip, the children's bookshop in Gumyoji, Yokohama. 
さらに遡って3月20日、弘明寺の子どもの本& クーベルチップでの『ハクセキレイのよる』原画展にてギャラリートークをした。わたしの絵本づくりのコンセプトや『ハクセキレイのよる』ができるまで、制作裏話などをお話した。 最後はみんなでぞろぞろとお店の前に出て、大岡川で鳥探し。主役のハクセキレイも2羽、オオバンたくさん、コガモ、ツバメ、ヒヨドリ、スズメ等が見られた。鳥の絵本トークのあとにバードウォッチングができるのはとても良い。
ギャラリートークにご参加くださったみなさま、そして原画展に見にいらしてくださった方々、どうもありがとうございました。

Also, I was interviewd by The Japan Times Alpha, the news paper for English learner published by The Japan Times!

1 April 2022

終わりの3月、はじまりの4月

4月からチビは幼稚園生。
いつのまに大きくなっちゃったんだろう。 
Streets and parks are pink around here with Sakura blossom.
It's the season for life-stage changes in Japan.  My little one is going to the Kindergarten from this April!     
うしろでチビが遊んでいる間にわたしが仕事をする中途半端な時間が減って、遊ぶ時はしっかり遊べるメリハリのある日々になったらいいなあと思っているのだが。 
When the sakura bloom, my little one dashes under trees to look for blossoms dropped by sparrows and squirrels.  
先日、2年間通った一時保育の園の先生方が、園での写真入りのカードを作ってくださった。どうやらチビは、ひたすらおしゃべりして、質問ばかりしているキャラらしい。先生方が何でも肯定的に見てくださる方で、本当にありがたかった。
日常的な送り迎えは夫と母に頼んでいたので、わたしは園の友達はチビの話に出てくる名前としてしかしらない。でもチビはちゃんと写真を見て、全員の名前を言い当てる。親の知らない世界を着々と広げているんだなあ。

コロナ下で地域の子育て支援センター等は利用しにくかったし、公園で仲良くなった子と家を行き来して遊ぶような状況でもなかったし、週に2回でも同世代の名前も知っている友達と過ごす保育園の時間は貴重だったと感じる。

15 March 2022

名前を調べる

観音崎で遊んだ。
チビ、夫、わたしの3人それぞれに心引かれた海藻を拾い、良さそうなもの、できる限り違うものを持ち帰って調べた。ちぎれて漂着し、半分乾いてしまった海藻の名前を調べようと思うと、生態写真とも乾燥標本とも似ても似つかなくてかなり難しい。 
漂着したワカメもちゃっかり拾い、夫がお味噌汁にしてくれた。漁業権の範囲外である砂浜にまで完全に打ち上げられているものに限り、採っても違法にはならないらしい。
We picked up several kinds of seaweeds and looked up their names. 
どうしても名前がわからなかった赤い海藻。押し葉にして上からスパッタリングしてみた。
鎌倉海浜公園に展示されているタンコロなる江ノ電の旧型車両を見にいった。逗子の運動公園にある京急の運転席には30分くらい座っていたので喜ぶかなとおもいきや、運転台が高く、抱っこしてもらわない限り見えなくて気に入らないという落とし穴が。この車両を運転するときは、運転士さんはずっと立ちっぱなしなのだろうか。
Seashells from Yuigahama, Kamakura.  
由比ガ浜で拾った貝。名前を調べるのに『海辺で拾える貝ハンドブック』がとても役立った。
親が真剣に調べていると、チビも真似をして図鑑を開き、気付けば「シマメノフネガイ」「チリボタン」なんて覚えているのだからおもしろい。名前はそのうち忘れてしまうだろうけれど、生き物にはそれぞれ名前があることが意識できて、同じ種類なのか違うのかを見分ける力、図鑑を開いて調べる癖がつけばいいなあと思っている。
木の実ご飯を作って遊んでいるのを見ても、同じ種類を集めて盛りつけたりしている。
Sketching the camellia petals and Japanese allspice. 
Bringing those back home, she thinks she ought to draw them first.  
チビが公園で落ち葉や実を集めてきてワイルドクッキングをしていると、楽しそうに見えるのか、周りで遊んでいる子がみんな集まって真似し出す。他のお母さんたちは、こんなこと全然やらせないのだろうか。
でも一人二人と飽きてまた滑り台やぶらんこに戻っていき、結局最後までやっているのはうちの子だけ!
Her Dad baked rice cakes and she and I sketched it at the top of Mt.Futago in Zushi. 2年ほど前に二子山に登ったときは、途中に何度も休憩し、おだててなんとか上まで行ったけれど、今回は勝手にとっとと上がってしまい、気付いたときには上にいた。

毎年3月11日になると、そろそろダイヤモンド富士が見られるなぁと夕方に、いろいろなことを考えつつ、西の空を眺める。この日はくっきり富士山が見えて、左上に太陽が沈んだ。ぴったり山頂は翌日だったが、曇っていて富士山も太陽も見られなかった。
11年経って世界の状況は良くなるどころか悪化していて、ロシアから輸入している分のエネルギーがどうなるのか、その制約の中で地球温暖化を解決するにはどうするのかを考えたときに、あの恐ろしい被害をもたらした原発による発電からすぐには手を引けない現状がある。その一方で、チェルノブイリ原発が戦争の武器としても使われかねない状況。 温暖化が原因らしい異常気象で、住みにくい土地が増えている矢先に、戦争でも住めない土地ができて難民が増えている現実。 
はたして11年前のわたしみたいに、チビは留学生活を謳歌できるのだろうか。

9 March 2022

『ハクセキレイのよる』原画展の様子

『ハクセキレイのよる』原画展も明日から2週目。
のろのろしているうちに梅は満開だし、オカメザクラは咲き出しそう。
Artworks for "Wagtails in the Night" are displayed at a lovely independent children's bookshop in Gumyoji, Yokohama.
3月27日(日)まで。木〜土曜日12:00-18:00、日曜日:12:00-17:00 (月・火・水曜日定休)
子どもの本 &クーベルチップ 店内 
横浜市南区大岡2-1-17(横浜市営地下鉄弘明寺駅から徒歩3分、京急弘明寺駅から徒歩7分) 
あまり在廊できませんが、20日(日)の14時から、ギャラリートークをします。絵本制作のウラ話や新しく挑戦した技法について話します。参加希望の方は子どもの本& クーベルチップまでご連絡ください。 045-334-8702
photo by kooberutcip

技法や道具の説明、一番最初に編集者に提出したダミーや初校、『さくらがさくと』の英語版など、読んだり手に取ったりできるものも多めにもっていきました。

22 February 2022

クーベルチップ 『ハクセキレイのよる』原画展

宣伝がギリギリになってしまったが、3月中、お世話になっている弘明寺にある児童書店、子どもの本& クーベルチップで『ハクセキレイのよる』の原画展をやらせていただくことになった。 
During March, some original illustrations for my latest book "White Wagtails in the Night" will be displayed in a lovely indipendent children's bookshop in Gumyoji, Yokohama.
2022年3月3日(木)〜27日(日)
 木〜土曜日:12:00-18:00、日曜日:12:00-17:00 (月・火・水曜日定休)
子どもの本& クーベルチップ店内
 横浜市南区大岡2-1-17(横浜市営地下鉄弘明寺駅から徒歩3分、京急弘明寺駅から徒歩7分)
この原画を見ると苦労と失敗の痕跡が……!
絵本原画展は、見に行っても絵本と何も変わらないので何が良いのか分からない。むしろページサイズで裁ち落としされていず、文字も入っていないので間抜けて見えるだけ。
という声を聞くこともある。今は印刷の技術も上がり、はっきり言って印刷された絵本のほうが原画より美しいこともある。
『ハクセキレイのよる』も然りで、印刷会社さんの努力なくして出来上がらなかった絵本なので、絵柄としては印刷物のほうが良いかもしれない。
だからこの展示は、制作の裏側がわかるようなパネルも作り、足を運んでくださった方が絵本づくりを垣間見られるものにしようと努力してみた。

ついでに宣伝。
クーベルチップのある弘明寺の桜並木を取材して作った『さくらがさくと』は、オーストラリアに続いて、この2月にアメリカでも発売された。 同じ英語なのでオーストラリア版と何も変わらないと思うが、アメリカ版はどうやら各国から取り寄せやすいようだ。アメリカ版発売に伴い、絵本の書評家さんがインタビューしてくださった。
My Sakura book, "When the Sakura Bloom" is now out in the US, too!
As early as in August, Maria Marshall,a book reviewer, contacted me to ask if she could interview me about how I made the Sakura book. 
Thank you so much, Maria! 

Friends in the US, let me know if you ever spot this book in book shops near you. 

21 February 2022

3歳半

いつの間にか3歳も半分。 
家では一日中喋っているし、大人同士の会話もかなり理解しているし、初めて会った人とも会話で意思疎通ができるようになった。 物事の因果関係もかなり認識していて、誰々にはヒミツね!というのも、〜のふり!つもり!というのも分かるようになった。
まだ活用や単語がちょっとおかしくて「お湯がわけた!」とか「そうしればできる?」などの言い回しがかわいい。

赤ちゃんの頃は今現在が"快"か"不快"かで生きていただけだったのに、時間の感覚が出て来たので、"さっきからずいぶん長いこと車の中にいる"ということに気付くようになってしまった。ちょっと遠くに出かけると「まーだ、つかないのー?」と言われてしまう。
でも逆に先のことを見据えて、今こうしておくべきだということも、少しできるようにはなった。
親が自然公園を連れ回しては鳥の話ばかりしているので、何気に20種類以上の鳥を識別するけれど、本人は何よりもバスと電車が好き。逗子第一運動公園に京急車両が保存されていることを思い出して遊びにいったら、30分くらい「ドアがしまります! 発車しまーす! ガタンガターーン」と運転していた。
We visited the old Keikyu train car reserved in a park in Zushi. She loved being a train driver.
My mum bought these beautiful set of little bowls and dishes from Yahoo auction.  They were probably from the bottom tier of Seven-tiered Hina doll set for Hinamatsuri, the Girl's day. Little one loved them and almost everyday, she prepares a huge party for her little stuffed friends like Kingfisher and Sasa the rabbit.  
コロナだというのに、うちでは毎日毎日大宴会が開かれている。飲み物はドングリ茶だし、だいたい20時にはお開きになっているけれど。
Sketching at a nature park.
ヘイケボタルの湿地で、水に落ちたテンナンショウの赤い実を取りたそうに眺める。

18 February 2022

English for Birding 最終回を終えて

文一総合出版の雑誌『BIRDER』で5年間にわたって連載させていただいた鳥見英語の勉強ページ「English for Birding」が最終回を迎えた。
書こうと思うと、あやふやに認識していることも、知らないこともいっぱいあることに気付き、英単語の発音から、湿地を表す言葉の使い分け、形態を表す単語、雌雄や幼鳥の特別な言い方、鳥の出てくる慣用句まで、いろいろと勉強することになった。
普通の英会話の教科書には出て来ない、バーダー特有の単語やフレーズを紹介できたかと思う。
続けようと思えばいくらでも続けられる連載だったのだが、あまりダラダラと書き続けるのもと思い、内容をしぼりキリの良い60回目で終わりにさせていただいた。
長らく読んでくださったみなさま、どうもありがとうございました。
I've finished writing the series of sixty articles about learning English for birding for the Bunichi Sogo publsihing's BIRDER magazine.
並べてみたくなってトライしたのだが、うちの狭い床では半分ずつしか入らなかった……!

14 February 2022

Bunting sketches

冬になり、少し鳥を描ける機会が増えてきた。ここ数ヶ月の鳥スケッチを一気にアップ。
A flock of Rustic Buntings gothering just before they go to roost. 
夕方遅くススキ原をのぼる途中で梢に止まる鳥の群れを見つけた。 のぞいてみるとカシラダカ! 全部で20数羽いた。しばらくそっと見ていたら、下の薮へ入っていったようだった。ねぐらだろうなあ。
もう一度同じ時間に行って、同じように見られるのか見てみたいと思ったけれど、結局叶わないうちにひと月過ぎてしまった。
ちっともカシラの羽が立っていないカシラダカ。 出かけている環境のせいなのか、この冬はずいぶんカシラダカの群れに出会った。
逆に数えるほどしかツグミを見ていなくて、ちょっと気になっている。家の周りではシロハラのほうがよほど遭遇率が高い。
 
Common Kingfisher
Grey Heron
雑木林の中のベンチで家族でお昼ご飯を食べていたら、チビが「あれ、なに?」とタヌキを見つけた。 疥癬にかかってピンクの肌が見えている個体だった。 お昼を食べているわたしたちのテーブルまでやってきてじーっとこちらを伺っていたので、もらいなれているんだなぁ、でもあげないぞ、と思いながらスケッチしていたら、しばらーくして、さっと何かをとって薮の中へ。 何か青いもの…あれ、チビの靴!!! ベンチの下に脱ぎ捨ててあった靴をタヌキが咥えて持って行っちゃった! 慌てて追いかけ無事に取り返したけど ピクニックの人の下に落ちている人工物には食べ物が入っているとでも思ったんだろうか。 食べ物かどうかよく確認もせずに持って行っちゃうんだ。 昼間にフラフラしている時点で、よっぽど切羽詰まっているんだろうなあ。
餌をあげて人間と野生動物の距離感がおかしくなるのも困るけれど、あまりにかわいそうな疥癬タヌキ。家の近くで見かける個体もことごとく疥癬を患っている。野生化に置いたままで、簡単に治療ができたりしないものだろうか。
Poor Raccoon dog suffering from mange was wondering around in daytime.
Common Reed Bunting.
オオジュリンはしばらく同じところに止まって葦から食べ物をほじくり出しているので、けっこうスケッチしやすい。
Comon Snipe
オカヨシガモ、採餌中。
Saw several Meadow buntings perching and feeding on grass after a snowy day. まだ地面に雪が残っていて、寒いのか膨らませた背中のオレンジ色がきれいに映えていた。チビといると鳥スケッチはなかなかできないので小さな紙質の悪いスケッチブックしか持っていず、色の雰囲気がうまく出せなくて残念。
コゲラ
絵には描けなかったけれど、とても久しぶりに青いルリビタキも見てとてもうれしかった。

5 February 2022

東郷まどかピアノリサイタル2022

3月19日(土)に伯母の東郷まどかが横浜の戸塚のさくらプラザ・ホールでピアノリサイタルを開く。
 I designed a leaflet for my aunt's piano recital in March.
今回のテーマは「大作曲家の若き日々」で、バッハ、ショパン、バルトークがそれぞれ若き日々に書いた作品を取り上げるという。
3月半ばまでには、もう少し感染者数がおさまっていてくれるといいが。
※印刷したチラシと異なり、第一ヴァイオリン奏者が田代藍さん、ヴィオラ奏者が大島路子さんに変更になっています。
This green paper for the leaves on the left above corner is made by my little one! 
チビに「お仕事してくれるー?」っと葉っぱの元になる紙を絵の具と色鉛筆で適当に緑色に塗ってもらい(使う色だけは、わたしがある程度指定)、その間にわたしはちゃっかりPC作業。出来上がった緑の紙をスキャンしてphotoshop上で葉っぱ型に切り抜いて若葉を作った。チビとの初コラボ作品!