26 April 2021

チビとお絵描き

Yesterday, my little one and I drew pictures with the liquid of sakura fruits. 
 The fruits have a very nice crimson colour. I wonder how long the colour stays though.
既にたくさん生っている近所のオカメザクラを実を少しとってきて、実の汁を使って絵を描いた。すぐに潰れて手が真っ赤になるので要注意だが、かなり良い色が出る。
実を手で持って、適当に描く。コントロールが効かないのがまたいい。
You can easily make bold lines by just holding the fruits and drawing.  I tried to draw thin lines using a dip pen and the fruits liquid and that was difficult. 
細い線は付けペンで。すらすら描けるきれいな液体を作れるほどにうまく絞れず、ちょっとずつしかインクが続かないので難しい。でも工夫のしがいはありそうだった。
こちらはチビ作。

わたしの机と並べたところに、ベンチ椅子を使ってチビの机&部屋もどきを作ってやったら大喜びで、いろいろなことをその机でやるようになった。草花を採ってきて、並んで机に座り、チビは自分の自由帳に、わたしはわたしのスケッチブックに描くこともできるので、少し観察スケッチがやりやすくなった。
シロツメクサ、コヒルガオ、オニタビラコ。
一緒に花を摘んでは図鑑で調べて、家に飾ってなどとやっていたら、いつのまにかチビはホトケノザ、ヒメオドリコソウ、カラスノエンドウ、キュウリグサ、ムラサキケマン、スイバ、スズメノカタビラなどなど、少なくとも20種以上は識別できて名前が言えるようになった。
これは少し前にチビと作ったカワセミ。
 Kingfisher cutout using the paper that my little one coloured. 
チビがグチャグチャ塗っていた紙がカワセミ色だったので、オレンジと黒と焦げ茶も作ってもらって切り絵。 こんな風に一緒に作れる良いアイディア、もっと探していきたい。

16 April 2021

東京都レッドリスト

東京都環境局が出した東京都レッドリスト(本土部)2020年版の表紙画を描かせていただいた。東京都環境局のホームページからweb版が見られ、今回の改訂の主な内容等が読めるほか、冊子版の送付も頼める。
 I made the cover illustration for the 2020 Red List of Threatened Species Tokyo: 23-ward and Tama area version.
This is a linocut illustration including eleven red list species from eleven taxa.
依頼してくださった方は、同じ農工大出身で、わたしの世代の野生動物研究会メンバーが立ち上げたリハビリケージプロジェクト(RCP)のケージで一度お会いしたことがある方だった。覚えてくださって声をかけてくださったなんてとてもうれしかった。
リノリウム版画なので、本番と同時に少数部摺った。さっそく一枚は額装してお嫁に!

8 April 2021

桜ワークショップ

関東はそろそろ桜が散り「みーんな はっぱに なっちゃった」という時期。 
弘明寺の子どもの本& クーベルチップさんでの原画展も、おかげさまでたくさんの方に見にきていただき無事に終了した。 
The sakura season in my area is ending now.  
On the last day of March, I did a workshop to draw sakura using the same technique as my picture book.  

photo by 子どもの本& クーベルチップ

31日には絵本と同じ技法、スパッタリングで桜を描くワークショプを行った。
桜の花の形を切り、紙に置いて、上から網とブラシでスパッタリングして白い花の形を残す。
以外と難しいのが絵の具の水加減。少なすぎると全く飛ばないし、多すぎると飛ぶ粒が大きくなり、その間につい触ってしまったところが擦れてしまったりする。
今回は2時間という短い時間だったので、やり方を雰囲気をつかんでもらう程度に
桜の花を描いてみよう、切ってみよう、並べて上からスパッタリングしてみようと自由に作っていただいた。

実際にわたしが1枚の絵を描くときには、決めた構図に合わせて、数時間〜ときに半日は延々と桜の花や花びらを切り続けている。
クーベルチップの方から、切る桜の形や並べ方のお手本が合った方がやりやすかったかもしれないという声もいただいた。
ただわたしは、やり方やよく見えるコツは教えても、実際にどう描くかの形や構図についてはこちらで決めてしまいたくないなあという気持ちが強い。
これが正しいという絵ややり方があってそれを教える先生ではなくて、あくまでお互いにクリエーターの一人という気持ちでいたい。
桜の形のお手本は桜の花そのもの。そういう意味で、桜の季節に行って、ワークショップの場にスズメが落とした花を持ち込めたのは良かったなと思う。
スパッタリングしただけだと何だか分からない白い形。でもおしべやめしべ、萼を濃い色で描くと、とたんに花らしさを出す。白を際立たせるには、周りの濃い色が重要だ。

みなさん、とっても集中して、着物の錦みたいな素敵な模様を作ってくださった。  
photo by 子どもの本& クーベルチップ
昨年できなかったイベントをこうして開催できて本当によかった。 
3月の4週目には絵本ナビの今週の今日の1冊に入れていただいたし、4月7日には、絵本講師ふわはねさんのカレンダーの今日のえほんに取り上げていただき、谷佳樹さんのShowroomのライブ配信で朗読・紹介いただいたりもした。
1年前に出た本なのにこうしてあちこちで取り上げていただけて、本当にありがたいことだなあと思う。
そしておかげさまで3刷!
4月1日から商品の値札の消費税を含んだ総額表示の義務化がはじまった。これまでほぼすべてが定価は本体価格+税と書いていた書籍系は、すでに印刷してしまったものは、スリップ上部だけでも良いらしいが、何かしら総額が見えるように差し替えなくてはならず、けっこうな大変な作業だろう。そういえばと思って、先日受けとった3刷の裏を見たら、すでにちゃんと税込表示に代わっていた!

21 March 2021

2月、3月の鳥見

Here are some of my recent field sketches.
ヒメウとウミウが同じ岩礁に止まっていた。
比べると首の太さや頭の形の違いが際立つ。 このスケッチをした直後にねむろバードランドフェスティバルでの箕輪義隆さんのオンライン講演会を拝聴していたら、ヒメウとウミウの骨格標本の写真が出て来た。骨の形からしてずいぶん違うことがわかり非常に納得した。
We picked up some seashels on a beach. 
拾った貝はあっという間にチビの鍋(お菓子の缶)の中へ入れられ、大量の実とともにぐちゃぐちゃとかき混ぜられた。
Black Kite
Woodcock
今田遊水地にオオジュリンいるかなあと期待して行ってみたけれど、見つけられず。
ここは珍しく池との間に柵がなく、チビもいちいち抱っこされなくても自分で池が見られるのは良い。
Gadwalls
Snipe
逆に金井遊水池は柵が高くて太くて、チビには全く中が見られない。電車の音を聞きつけては「みるー! だっこー!」となって、「とーかいどーせん! おどりこ!」と喜んでいた。でも鳥の種数はよほど多い気がする。やっぱり人との距離や柵の存在は、鳥にとっては安心感なんだろうか。
2月半ば、森で産卵に来たヤマアカガエルのキャラララという大合唱が聞けて、姿もよく見れた。ひと月してまた出かけたら、今度はオタマジャクシがいっぱい! 
 チビ「ちいさいオチャカマクシ とるのー!」「ここにも オタカマクシいるねえ」 なんかまくしたてていそう……。
The hide window was a bit too high for my little one and she struggled to perch there.

15 March 2021

『さくらがさくと』ができるまで

昨年は新型コロナウイルスの影響で中止になってしまった横浜市南図書館でのトークイベント「『さくらがさくと』ができるまで」を日曜日にとうとう開催することができた。
I did a talk at the Yokohama City Minami Library about how I made the Sakura picturebook.  It was planned the same time last year but postponed because of the Covid.
お話したのは、桜の絵本を作りはじめたきっかけから、取材過程、編集会議を経てのラフ作り、どう絵を描くか悩んだこと、最終的な技法、製本見学のことまで。一冊の絵本がどうできあがるのかを実感していただけたなと思う。 普段あまりにせかせかと生きているせいで、ついつい早口でしゃべって時間が余ってしまったけれど、見に来てくださった方がいろいろな質問をいてくださったので、しっかり最後までいろいろお話できた。      
photo by 子どもの本& クーベルチップ
このスライドに映っているのは絵本のモデルになった木とそれが描かれた絵。でもこの木、2019年には切られてしまい、今は小さな別の木に代わっている。
聞きにいらしてくださったみなさま、企画してくださった子どもの本& クーベルチップ、南図書館のみなさま、本当にありがとうございました。
当日はお店が開いていなくて原画展が見られないので、わざわざ前もって展示だけ見に足を運んでくださっていた方、ずっと高校時代からこのブログを見続けていて今回も駆けつけてくださった方、『じょやのかね』のときからわたしの作品を気にしてくださっていた方などがいらっしゃることがわかり感激した。
トーク後に子どもの本& クーベルチップのお店に寄ったら、なんと『さくらがさくと』クッキーが! メジロに絵本そっくりの提灯に! Buttercupさんによるものだそうで、3月21日(日)まで、なくなり次第終了だそうだ。 
そして前回の投稿で書き損ねていたけれど、3月発行の有隣堂の情報誌「有隣」に横浜の桜並木や『さくらがさくと』の制作背景について寄稿させていただいた。Web版からも読める。 

今日は「3がつ なかばの げつようび」 今年もこの絵本を開いて、桜が咲いて鳥が来て、やがて散って葉が開く様子を絵本とともに観察してくれる方がいたら、とてもうれしい。

5 March 2021

大岡川の桜の絵本イベント2021

絵本『さくらがさくと』の関連イベントを今年も開催します。昨年はコロナで中止になってしまったトークイベント、ワークショップだけでなく、見に行けなかったという方も多かった原画展も展示内容を変えて行います。
The Sakura events rescheduled from last spring! Some original artworks from the Sakura picture book, diffrent ones from last year, are put up again at a bookshop in Guyoji, Yokohama.  
昨年来てくださった方にもまた楽しんでいただけるように、表紙絵は同じですが、中の4枚は違うものを飾った。
描きおろしの絵も一枚作ったのだが、初日にさっそく売れてなくなってしまったそう。作者としてはとてもうれしいけど、これから訪れる予定だったみなさまにはごめんなさい。
緊急事態宣言が延長になった関係で、14日のトークイベントの定員は20名に変更になりました。すでに何人もご予約をいただいているようなので、参加されたい方はお早めにお申し込みください。

17 February 2021

鳥チョコ

今さらながら、バレンタイン投稿。
I know it's super late to post this, but here are our Valentine chocolates and a card for a great husband and a dad.
Little one and I made the card together.  I cut out the masking sheet in heart shapes and let the little one draw as she likes with the crayons. To my surprise, she ended up colouring the hearts very carefully. Burgundy is her favorite cryon at the moment. 
時間があったら、もっとチビと一緒に何か作ってみたい。
チビはやめ時を知らないので永遠に描き続け、そのうち全てが真っ黒になってしまうので、ちょうどよい所でやめさせるのが良い絵を残すという観点からは肝心だったりする。わたしも今でも絵を描き込みすぎて失敗することは多いから、母のホストマザーによく言われたように、いつストップするか知っていることもうまい絵を描く要素なのだなと思う。
どうしてもやってみたくなって、チロルチョコのオリジナルパッケージ版を作ってみた。作りはじめたのが遅すぎて、バレンタインデー当日に間に合わなかったうえに、夫からは「中身を作れないからって、パッケージでごまかしてるー」って笑われただけだったけど!

13 February 2021

2歳半

 My little one became two years and a half.  She now talks a lot and questions everything.  She likes drawing and cooking acorn meals, watching and riding all sorts of vehicles.

いつのまにか赤ちゃんらしさが全くなくなり、ほとんど言葉で意思疎通ができるようになった。「どーして〜なの?」「なんで〜なの?」「これなんな?」と一日中言っている気がする。答えが気に入らなかったり、すぐに覚えられない単語だと何回でも同じことを聞く。

日本雁を保護する会の「希少ガンのシンポジウム」をオンラインで聞きつつ、チビと一緒にお絵描きをしていた。テレビ番組や映画のように動く映像が次から次へと流れればチビも画面に釘付けになるのだが、文字が多いパワーポイントの説明の場合は、たとえ画像をよく見えるテレビ画面に映してもあまり興味を示さない。わたしが絵を描きはじめたら、自分も椅子に座り「せーでんき かくの!」と緑のクレヨンでぐるぐるしていた。
I was drawing with my little one.  She said, I am going to draw static electricity! 
静電気なんてずいぶん難しいお題だが、こんな感じ?

Since both me and my husband would rather go somewhere we can watch birds than to local playgrounds, we say to our little one "let's go riding strider bike!" in order to take her out of home.  Then when she gets to a birding place, she  knows that it's a place where I draw.  So she asks me if I  have her sketchbook.   

プップー!
Training chopsticks.
ちょっと早いかなと思いつつも、夫がトレーニング箸を買ってきたので与えてみたら、けっこう上手に使って食べられることが分かった。
間違いなく左利きなのに、お箸とハサミは右で使えるようにならないかなあーと夫は右手用のトレーニング箸を買ってきたのだが、さてどうなるか。そのまま使えそうなら右、やっぱり左が良さそうなら買い直しだろうか。
目的地に着いたのに、車から出られない…。

29 January 2021

White Mountain Tops

When I went out this morning to send off my little one to the nursery, tops of the mountains were white!
After I started the washer, I brought out my paints and sketched it quickly and came back just in time to hang the washings up.
Plum blossom and the Warbling White-eye. 
気の早い梅がもう咲いていて、メジロがさっそく見つけていた。

20 January 2021

お正月のスケッチ

今さらながら、お正月のスケッチ。
鉛筆スケッチはいつもその場で描いているが、少しは色もつけたくて、その作業は後からチビがお絵描きしている最中に隣でしようとするのだが、なかなか上手くはいかないので遅くなってしまう。  
Buzzard
We chose a birding place where we could let our little one practice the Strider bike.  So while she was busy riding it with her dad and became pretty good at it, I had plenty of time drawing!
Teals. 
色鉛筆は手軽な画材でチビと一緒に描けるのでもう少し活用したいと思うのだが、鉛筆との相性が悪い気がする。野外での鉛筆スケッチ時につい濃くたくさんの線で描きすぎてしまうので、上から色鉛筆を入れようと思うと鉛筆が伸びて汚くなってしまうのだ。もう少し薄い鉛筆を使うなどすると良いのだろうか。
大晦日は母とチビと一緒に祖母宅で一泊した。12月までずっと週に2日は祖母が家にベビーシッターに来てくれていたので、コロナだといってお正月だけお互いを避けてもあまり意味はないと思ったので強行してしまった。
台所に立つ祖母の動きを見たチビがひと言「おすとみりん どこ ありますか?」
祖母は見えるところに置いていなかった!
チビにとっては初の祖母宅泊まり。昔わたしの物だったおもちゃや、布団が足りないので持っていった寝袋で遊んだり。
拡大鏡に魅せられる。祖母宅には姿見もあり、何度も何度も見入っていた。