25 June 2022

石山生産獣医科のロゴ

While ago, I was asked to make a logo for my friend from uni, who is starting to become a self-employed vet. 
農工大の野生動物研究会の先輩である石山大さんが今年開業されたので、そのロゴを作らせていただいた。

 牛の顔を子宮に見立てるという斬新なアイディアでご依頼を受け、どうまとめるか一緒に考えつつ仕上げた。

千葉県を中心に活動されている石山生産獣医科のHPはこちら
HP内でもいくつかわたしの牛の絵を使っていただいています。

15 June 2022

水遊び

最近どこへ行っても、チビが水のある場所から動かなくなり、水遊びに付き合わされている気がする。熱中していてくれるので、スケッチしやすいのはうれしい。
Pretend soup making.
作っているのはヨモギとクレソンのスープなのだそうだ。
水はかなり冷たいのに、ものともせずにジャブジャブ川の中を歩き回り、気づいたら大量のカワニナを集めていたりする。もちろん、眺めたあとは水の中へ。
Little one just loves any waterfront, river or stream or pond or even a little paddle after rain.

先日、幼稚園の休園日に思い立って、チビと二人新幹線に乗り、クレマチスの丘とベルナール・ビュフェ美術館へ行ってきた。午前中は堀内誠一展で、何の画材で描いているのかねえ、とチビと言い合いながら見て回ったり、アトリエの机を再現した展示を食い入るように眺めたり、ビュフェこども美術館の木のボールのプールで遊んだり。でも午後は、吊り橋の下の流れを見るや、「水に入る!」と靴を脱いだ。クレマチスの丘側でも、美術館もバラの茂みも駆け抜けて、まっすぐ池へ。オタマジャクシとカエル採りに興じていた。
We visited Clematis no Oka in Mishima the other day. It is a beautiful museum full of paintings and sculpture and a garden with roses and clematis blooming but what she did?  Pond-dipping!  She was so happy catching tadpoles and tiny frogs.  
次に好きなのは、おままごと。 
何やっているんだー?と思ったら、「しぼりたてはっぱのミックスジュース イヌビワとザイフリボクのつぶつぶいり」(『チリとチリリ はらっぱのおはなし』どい かや さく)を作っていた! 葉っぱはアジサイとドクダミと、ちゃんと絵本の中に描かれている2種。実はたまたま家に転がっていたのがその二つだった。 
She brought back lots of leaves and started making something... It was the mix juice in the Chili and Chilili picture book by Kaya Doi. One of the berries she putted in was Amelanchier that she brought back from her preschool field.
週末は幼稚園の芋掘り行事だった。ひと家族4株も掘らせてもらい、うちは大当たりの場所だったようで袋いっぱいに持って帰ってきた。翌日は夫と一緒に本物のお料理。ニョッキを作っていた。
Making gnocchi (with the help of her dad) with potato that we dug out from her preschool's field.  
She loves reading books, too. This was from one Sunday morning and she was reading a train book, wearing a train T-shirt. 
知らない固有名詞がいっぱいあって、なかなかうまく読めないにも関わらず、電車の本となるとかじりついて読んでいる。一文字一文字「ろ・く・・・・も・ん・が・は・・・・し・る・せ・・・ん・ろ・は・ろ・・・く・の・・じ・・・み・・た・い」 などと読まれると、聞いている大人も何って書いてあるのかなかなか理解できない。

そして電車のTシャツばっかり着ている気がする。
ワンピースを着てくれなくなったというよりは、電車柄のワンピースがないのがいけない。

29 May 2022

レモンのアゲハ

We have a small lemon tree in our balcony and its leaves are always eaten up by caterpillars. So it doesn't produce any lemon but we can enjoy the betterflies.
Asian Swallowtail.
When I got up at four in the morning trying to see it emerges, it was already a butterfly.
ベランダのレモンに今年はさっそく3匹イモムシがついて、どれも終齢になった。2匹は逃げ出す前に捕獲。
1匹はチビと蛹化を見ることができた。夕方遅く、もう蛹になるだろうと思っていたのだがなかなか変わらず、チビの就寝時間になっても変わらない。始まると一瞬なので、張り付いて見ていないと見逃すのだけれど、すでに眠いチビを待たせるのは大変だった。しかも夜にチビが「自分も描く !」とか言い出されると面倒なので、写真も撮らなかったし、スケッチもできず。
でもじっくり見れたからよし。
「こんな風にヌギヌギしてた!」とチビは蛹の真似してズボンを抜いで見せる。

羽化のほうは、必死で起こしたにも関わらず間に合わず、チビが見たのは縮んだ羽の姿から。幼稚園バスの時間になっても飛ばなかったのでそのまま持って行かせた。先生や友達と飛び立つところを見れたらしい。

そして行方不明になっていた3匹目。なんとレモンの枝で蛹を発見。
金曜日の夕方に黒くなっていたので、翌朝早くに羽化するぞっと昨日土曜日の朝は張り切って4時に起きたのだが……すでに出ていて、羽も伸び切っていた。こいつ、いったい何時に起きたんだろう。
家からは建物があって東の空が見えないのだが、西に見えるアパートやマンションがオレンジ色に輝いていて、日の出を知った朝だった。
Spangle
こちらは昨年秋から蛹の状態でうちにいたクロアゲハ。うまい具合に日曜日に羽化したので、家族みんなで見ることができた。
遊びに行こうと言っていた朝だったので、外に行きたかったチビは待ちくだびれてしまったが、出てくるのを眺めたあとは、「蛹の真似っこ。はい、出てきましたー!」と全身で表現。

24 May 2022

2022年日本ワイルドライフアート協会展

日本ワイルドライフアート協会展の搬入に行ってきた。 今日から29日(日)まで、目黒区美術館区民ギャラリーにて開催される。 コロナ禍で未発表作品が溜まっていたのか90点以上の作品が集まり、飾り付けが大変だった。ちょっとぎゅうぎゅうだけど、その分見応えはある展示になっている。
寅年の協会展のDMは田中豊美さん。

会期:2022年5月24日(火)~5月29日(日)10:00-18:00 
(24日は14時から、29日は15時まで) 

会場:目黒区美術館 区民ギャラリー 
〒153-0063 東京都目黒区目黒2-4-36 電話 03-3714-1201 

アクセス:JR山手線・東京メトロ南北線・都営三田線・東急目黒線 目黒駅から徒歩10分 東急バス 渋41・渋72系 田道小学校入口下車 徒歩3分
黒01・02・06・07系 権之助坂下車 徒歩5分 

入場無料
ご来場の際にはマスクの着用をお願いします。
わたしも『ハクセキレイのよる』の原画ほか5点を出しています。
残念ながら在廊はしませんが、最終日搬出前にはでかけます。  
目黒川沿いの公園の一角、目黒区美術館に隣接したギャラリーなので、お散歩ついでにもどうぞ。油絵・日本画・水彩画・彫刻など、様々な技法で表現した野生動物作品が集まっています。期間中隣りの目黒区美術館では「東京の猫たち」展が開催されています。

17 May 2022

On a Swing

Little one on a swing. 
This year's version of these "rubber stamp prints on gampi paper" series. 
2〜3歳の一時期突然ブランコが怖くなり、ぜんぜん乗れなくなった。でもふとしたことからまた乗れるようになり、自分で漕ぐのも上手になった。
最近は「ブランコ乗りに公園へ行こう」とまで言うことがある。立ち漕ぎも、ちょっと恐々ながらも、できる!
時々後退しつつも、ちゃんと成長しているんだなあ。  

消しゴムはんこを雁皮紙に擦り、下から色紙を入れるシリーズ。毎年春に一枚作っているので今年も作った。
過去のはこちら。
Two years old.
One year old.
Zero year old.

11 May 2022

ゴールデンウィーク その2

During the Golden Week holidays, we went to Yoro-keikoku (valley) to spend a night.     We took a special open air tram which runs on the Kominato line.  My husband and I thought that our little one will love the ride.  But in reality the train made huge noises because of the no window, she was so scared of it...! 
平日休みをとってゴールデンウィーク後半は一泊二日で養老渓谷へ。
車で遠出はチビが「ま〜だつかないのー?」となってしまうので、何か良い電車に乗れるところ、水で遊べそうなところ、というので小湊鐵道の里山トロッコ列車に。かこさとしさんの『出発進行! 里山トロッコ列車』で事前勉強。
上総牛久で登り電車とのすれ違い待ち中にスケッチし、あとから色をつけた。

特別電車、さぞかしチビが喜ぶだろうと思いきや、
窓のない列車はキーコー言う列車の音も警笛も大音量で聞こえるので、チビはそれが怖くて怖くて、ぜんぜんだめだった! 帰りの普通列車のほうが好きだったらしい。 
トロッコ列車は普通列車より速度が遅く窓がないので、大人は真剣に車窓バードウォッチング。キジ(たーくさん、横浜市民的にはうれしい!)、オオルリ、タシギ(たぶん)、オオヨシキリ(たぶん)、アオサギ、チュウサギ、カルガモ、カワウ、キジバト、そしてイノシシの瓜坊を見た。
Awamata waterfall.  
粟又の滝周辺での水遊びは楽しんだ。
フサザクラの木の下にオトシブミがたくさん落ちていて、気づいたらチビが大量に拾い集めていた。オオルリがたくさんいそうな環境なのに一瞬声を聞いた程度で、ヒヨドリ以外の鳥影は薄かった。
Japanese Wisteria and Torch Azalea were in full bloom everywhere. 
Little one and I sketched this steep slope vegetation from where we stayed.
どこの斜面にも黄緑の中にフジとヤマツツジが咲いていてきれいだった。夫が「ヤマツツジは絶対に電柱のあるところに生えている」という謎理論を言い出したが、気にして見ていると確かに当てはまる。電柱=ギャップなんだろうなあ。

 
  

The next day was cloudy to start with but started to rain hourly for about ten minutes.  But little one was happy walking in her yellow wellies, finding frogs, freshwater crabs, observing plants and mosses.  She walked at least five kilometers from morning to the afternoon!  
いつのまにかジャゴケ・ラブなうちのチビ。養老渓谷周辺は崖が多くあちこちに苔が生えているのがうれしくて「ジャゴケ探ししようよー」、「これがジャゴケ、こっちはゼニゴケ!」
シュレーゲルアオガエル、タゴガエル、ヤマアカガエル、サワガニ、ヤマカガシ、泳いでいるシマヘビも見つけた。
ひたすらのんびり生き物を探して歩く。
「あ、これキツネノボタン!」「ヌルデ!」「ヘビイチゴ見つけた〜!」と、気づけば植物観察会みたいな旅に。鳥屋のわたしは、ひたすらキセキレイを眺めていた。
3歳だと、もうこんな旅ができるんだなあと感慨深かった。

チビにとっては、本当に久しぶりの外食に、旅館泊、黒い温泉と刺激的な体験ばかり。朝ごはんが「お昼とか夜ご飯みたいなごはん」(うちはパンかオートミール)で、「でもそういうお家もあるって知ってたよ。『おとうふやさん』に出てくるもん。」

10 May 2022

ゴールデンウィーク その1

ゴールデンウィーク、前半はのんびりべランピングをしたり、近場へ鳥見に出かけたり。
Pretend fishing with a grass tied to a stick.  
夫がイネ科植物の識別を勉強し出したら、チビが「これもイネ科?」と道端に生える草の中から、イネ科だけを見分けてくるようになった。
最近のままごとでは、カラスムギやコバンソウを"鍋"に入れて"オートミール"を作っているらしい。

Eastern crowned warbler singing. 
(センダイムシクイ) 
Early May is the best season to walk around. Summer migrants arrive or pass through our local nature parks.
Blue-and-white Flycatcher (オオルリ)
Always at the canopy area and it's hard to see the beautiful blue colour.
毎年、一度は声と姿を楽しみたくて、この時期オオルリが見られる林道を歩いている。
でも林道ではなかなかチビを放っておけなくてスケッチまで至らずにいた。
今年はわたしが望遠鏡で鳥を見始めたとみるや、「植物観察したいの!」っと夫を引っ張ってずんずん先へと歩いていってしまった。チビは自分は鳥より植物好きだと認識しているらしい。一人オオルリとともに取り残されたので、にんまりスケッチ。落書きした程度ではあるけれど、とてもうれしかった。
飛び去ったあとに追いつこうと、望遠鏡を担いで早足で進むも、どこまでいっても二人の姿が見えず、一瞬不安に思ったほど。歩くの早くなったなあ。
ハンミョウ
Narcissus flycatcher
里山公園に立ち寄ったキビタキ。典型的なキビタキの鳴き声に、胸までオレンジのきれいなオスだった。
でも里山公園にありがちなことで、鳴き声にひかれて足を向けると、そこにはすでにカメラおじさん&おばさんがいっぱい。みなさんチビに寛容的でありがたかったけれど、こちらも気を遣うことも多いし、好きなように動けない場所に長くいるとチビが鳥嫌いになりそうなので早々に撤退。
実際に見たのはこのオスだけだったけれど、二つの公園で、それぞれ2個体ずつ鳴き声を確認できて、今年はちょっと得した気分。

29 April 2022

チビと遊ぶ

April sketches of my little one playing at home.
I made a mini book out of two sheets of paper for her and she immediately started making a picture book. She drew our family, sakura, a kingfisher, tadpoles and horsetail one after another. 
1枚の紙を8等分して作るミニ冊子を二つ重ねて本の形にしてみせたら、チビが俄然張り切って絵本を作り出した。桜にオタマジャクシ、つくしと春のものいっぱい。『はるのもの だれが みつけるの はやいかな』なる題名らしい。
最近のお気に入りはカラスノエンドウの豆。小さな豆を器用にぜんぶ鞘から取り出している。
We've got covid, probably from little one's kindergarden, and have been stuck at home.  Fortunately, only I ran a fever for a day or two and rest of the family had it with almost no symptom.  
So we've been "velamping" (velanda-granping) with little one's tea set, baking bread, making gyoza dish, running the wooden train all over the house and counting the days until the quarantine ends.  
列車に木の実をたくさん積んで宴会会場へ。
「貨物列車、しゅっぱーつ。ガタンガターン。橋を渡りまーす。ドドンドドーン」

18 April 2022

Picture book events 2022

I had several events and a publicity during this spring season. One was a virtual school visit to Nagoya International School!
桜が散り始めた4月6日、『さくらがさくと』を用いて、桜イベントを催してくださった名古屋国際学園とオンラインでつながり、絵本や絵本制作について生徒からたくさんの質問を受けた。
(photo by Nagoya International School) 
最初は1、2年生を対象に教室内で。そのあと3〜7年生を対象にしたものは講堂にて。
わたしは自宅でパソコンに向うという至って日常の空間にいるのだが、その姿が巨大スクリーンに映し出されていたという状況! 話している最中、わたしの画面には質問者や階段席こそ写っていたけれど、自分がどう見えているかまではわかっていなかったので、あとからこの写真を見て、恐ろしくなった。  
(photo by Nagoya International School) 
It was my first experience to talk to school classes online.   Having it online was such an easy arrangement, in terms of time and travel, and yet I felt somewhat connected  to children and felt their enthusiasm.  
Of course I wish I could visit there in person, talk to them directly for longer time, doing more activities, if possible.  But especially in this covid circumstances, these online activities work really well, I thought.  
Thank you so much for your welcome and so many good questions. I was very happy to be invited. 
(photo by Nagoya International School)
わたしも、はじめて英語版の読み聞かせを聞いた。
質問タイムになるとどんどん手があがる。「作者のあなたは、どの登場人物に一番気持ちを寄せていますか?」なんていう質問も。 本当に多様な良い質問がたくさん飛んできて、普段から質問を考えるという授業を受けているんだろうなあと感じた。
欧米では小学校で絵本を用いた授業をよく行っているようで、ある絵本を題材にアート活動につなげたり、作者を学校に招いて裏話を聞いたり、作者主催のワークショップをしたりとさまざまだ。 わたしの『さくらがさくと』を読み、墨絵風にストローで絵を描くアクティビティをしてくれたスコットランドの学校もあるようだ。
なぜか日本では絵本は保育園、幼稚園まで、小学校にあがったら教科書でお勉強となっている気がする。絵本読み聞かせボランティアが朝の時間にお話会をする活動は各地であるが、授業として取り上げて掘り下げたり、何か別の活動につなげたりというのは少ない気がする。
先生たちが自由にカリキュラムを組めないせいだろうか。予算がないせいだろうか。
Gallery talk at Kooberutcip, the children's bookshop in Gumyoji, Yokohama. 
さらに遡って3月20日、弘明寺の子どもの本& クーベルチップでの『ハクセキレイのよる』原画展にてギャラリートークをした。わたしの絵本づくりのコンセプトや『ハクセキレイのよる』ができるまで、制作裏話などをお話した。 最後はみんなでぞろぞろとお店の前に出て、大岡川で鳥探し。主役のハクセキレイも2羽、オオバンたくさん、コガモ、ツバメ、ヒヨドリ、スズメ等が見られた。鳥の絵本トークのあとにバードウォッチングができるのはとても良い。
ギャラリートークにご参加くださったみなさま、そして原画展に見にいらしてくださった方々、どうもありがとうございました。

Also, I was interviewd by The Japan Times Alpha, the news paper for English learner published by The Japan Times!

1 April 2022

終わりの3月、はじまりの4月

4月からチビは幼稚園生。
いつのまに大きくなっちゃったんだろう。 
Streets and parks are pink around here with Sakura blossom.
It's the season for life-stage changes in Japan.  My little one is going to the Kindergarten from this April!     
うしろでチビが遊んでいる間にわたしが仕事をする中途半端な時間が減って、遊ぶ時はしっかり遊べるメリハリのある日々になったらいいなあと思っているのだが。 
When the sakura bloom, my little one dashes under trees to look for blossoms dropped by sparrows and squirrels.  
先日、2年間通った一時保育の園の先生方が、園での写真入りのカードを作ってくださった。どうやらチビは、ひたすらおしゃべりして、質問ばかりしているキャラらしい。先生方が何でも肯定的に見てくださる方で、本当にありがたかった。
日常的な送り迎えは夫と母に頼んでいたので、わたしは園の友達はチビの話に出てくる名前としてしかしらない。でもチビはちゃんと写真を見て、全員の名前を言い当てる。親の知らない世界を着々と広げているんだなあ。

コロナ下で地域の子育て支援センター等は利用しにくかったし、公園で仲良くなった子と家を行き来して遊ぶような状況でもなかったし、週に2回でも同世代の名前も知っている友達と過ごす保育園の時間は貴重だったと感じる。